第5回『気になるどー』(直近の書評です)
評価基準やモードなど説明(20201007改良)
第5回からの評価基準など
第5回から評価シートの内容や基準が大幅に改善されたので、大まかな説明をいたします。
(評価モードについて)
評価をする際のどんなレベルの視点で見るか、というモードを選択できるようにしました。「作者さんがどんなレベルを目指しているのかによって変わりますが……」といった言葉を使用する機会が多いので、逆に私が最初からそれを判断するための基準が欲しいなぁと思った次第です。
モードは『プロ、ハード、ノーマル、ハッピー』の4種類から選べます。
指定は連絡ノートで。指定がなければノーマルモードで評価します。
上位モードほど言葉を選ばずバシバシ指摘するので、時間内で読める範囲が増え、評価シートに書かれる指摘の数も増えます。
なお、モードによって採点が甘くなるというわけではないです。プロモードの10点と、ハッピーモードの10点、どちらも同じになるよう気をつけながら評価していきます。
●プロモード
「俺、本気でプロになりたい!」という作者さん向けです。あくまで私から見た「プロ作品の市場でも通用しそうなテーマあるいは冒頭か」を判断します。テーマ選びの参考までに留めてほしいです。このモードの場合、どんなに文章が上手で面白い作品で採点が高くても厳しいコメントが付く可能性があります。比較対象が既存のプロ作品なので、「これなら既存の名作とは戦えないよなあ……」という場合もあります。あんまりお勧めはできないモードです。
●ハードモード
成長意欲が高く、バシバシ指摘してもらって結構! という精神的に強めの作者さん向け。あまり言葉を選ばず、率直に指摘事項を投げつけるので、効率は良いと思います。とにかく成長したい、自分の課題を見つけたい、面白い作品が書けるようになりたい、そういう欲求が強い作者さんにお勧めです。思わぬ気づきを得られるかも。
●ノーマルモード
1番お勧め。自分が成長することが目的で、そのための課題を見つけたいという作者さん向け。それが1番です。もしその先にプロが見えるなら、それはその時に考えましょう。その作品単体で良い部分と指摘事項を探しながら、どうすれば改善できるか提案などもしつつ、とにかく作者さんの作品が魅力的に、本来書きたい形になるよう、その作品に寄り添いながら、評価していきます。
●ハッピーモード
精神的に傷つきやすい方、小説を始めたばかりの初心者さん、プロはそこまで視野に入れていないから楽しく創作したいという作者さん向け。作者さんが書きたいもの、表現したいものがきちんと文章化できるように、とにかく楽しく、作品を書き上げられるよう提案していきます。良い部分、できていることに焦点を当てつつ、「ここを改善したらもっと効果的かもね」といった提案もしますが、基本的には作品と同時に作者さんの心にも寄り添いながら楽しく評価していきます。ただ、採点だけは客観的にそのまま数値化しますので、そこだけはすみません…。
(気になるどーの評価6項目+1項目)
・タイトルやあらすじなど……15pt
・掴み……15pt
・文章……15pt
・ストーリー……15pt
・キャラクター……15pt
・オリジナリティ、本作特有の魅力など……15pt
・続きが気になる度……10pt
合計100pt
(各項目についての大まかな基準)
●タイトルやあらすじなど(最高15pt)
カクヨムの場合はタイトル・キャッチコピー・あらすじの3項目ですが、トップページに記載してある内容に引き付けられそうな魅力があるか。1話目を読んでみようかな、という興味が湧くか。
1pt;まったく読みたいと思わない。あるいは詐欺。
↓
8pt:どれか1つはそれなりに効果的。あとはちょっと惹かれないかも。
↓
14pt:全体的に魅力的。
15pt:すぐに第1話が読みたい。
●掴み(最高15pt)
主に第1話冒頭から数行、第1話全体を読んで、心を掴まれるか。プロローグや第1話全体を、興味を持って読み切るエネルギーがあるか。
1pt;まったく掴まれない。むしろ不快。
↓
8pt:人によっては、掴まれるかも。
↓
14pt:掴まれた。多くの読者が掴まれそうな予感。
15pt:完全に掴まれた。仕事とか関係なく、次話を読みたい。
●文章(最高15pt)
読んだ範囲において、しっかり小説として読者に読ませるための文章になっているか。違和感なく効果的な言葉の使い方ができているか。(※誤字脱字などは、少量なら評価に影響しない。自主校正は本当に大変だから)
1pt:読解できないレベル。
↓
8pt:少し読んでいて変なところはあるけど、理解はできる。
↓
14pt:小説として成立しているし、効果的に文章を構築できている。
15pt:上手い。14ptに加え、リズムや言葉選びなどに魅力あり。プロ作と比較しても問題ない。
●ストーリー(最高15pt)
ストーリーや構成など。あらすじに書いてある内容を受け全体を想像しつつ、魅力ある冒頭になっているか。気になるどーにおいては評価が一番難しいところなので、採点は緩め。掴みや文章、キャラクターと相互に影響し合う要素となる。重要な部分の表現が理解しがたい場合、ストーリーの評価も下げざるを得ない。たとえば恋愛漫画で相手が異性に見えないような絵を描いている場合、ストーリーが成立しない。それと同じ。
1pt:物語の体を成していない。
↓
8pt:物語冒頭としてそれなりに成立している。
↓
14pt:あらすじから想像するに適切な冒頭で、全体像も魅力的に感じる。
15pt:14ptからさらに突出して魅力的、わくわくする展開になっている。よく知らない良作を読み始める時のような期待感がある。
キャラクター(最高15pt)
登場するキャラクターは魅力的か。主人公など主要キャラは共感できるか(対象読者にとって共感できるかをなるべく想像して評価する)。脇役もきちんと意味を持って登場しているか、など。
1pt:すべてのキャラにまったくリアリティがない。
↓
8pt:違和感のあるキャラがいる(おもに主要キャラ)。生きてない感じのキャラ。
↓
14pt:共感できる主人公、ユニークなキャクター。
15pt:14ptに加え、全てのキャラがその物語に自然と存在していそうで、ストーリーを魅力的に紡ぎ出している。
●オリジナリティ、本作特有の魅力など(最高15pt)
独自性。既存の作品に見ない、その作品だからこそのオリジナリティや魅力。
1pt:まるまる既存のものを模倣した作品。ほぼ盗作。(気づけない場合も多そう)
↓
8pt:既存作に埋もれそうだけど、いくらか差別化できるポイントを感じる。あるいは独自性はあるけど、それがうまく活用できてない、表現できてないので、評価しづらい。
↓
14pt:私の知るかぎりで、既存作に見ない独自性があり、かつそれを上手く表現、効果的にストーリーに組み込めている。
15pt:14ptに加え、それが本作にしかない突出した魅力になっており、ストーリーやキャラクターと絡んで相互に高め合っている。
続きが気になる度(最高10pt)
上記6項目を総合的に判断したうえで、さらに次話への期待感があるか、続きを読みたいと思わせる要素や仕掛けがあるか。なんとなく読み進めたくなるような不思議なエネルギーを持っているか。
1pt:特に続きは気にならない。
↓
3pt:そんなに気にならない。
↓
5pt:可もなく不可もなく。
↓
8pt:人によっては気になると思う。まあまあ気になる。
9pt:実際に気になって数話読んだ。
10pt:実際に数話読んだし、まだ読みたい。時間が許すなら読めるところまで…
※あくまで大まかな評価基準です。参考までに捉えてください。判断が難しい場合などは、あいまいになる場合も。なお、この評価基準は第5回気になるどー(2020年10月7日以降)から適用。それより前はここまで基準を固めていなかったので、他の評価やフル読み書評などと比較してもあまり意味はありません。
(カクヨムやなろう上でのレビューについて)
第5回から作品を気に入っても☆はつけないことにしました。個人的には応援したい作品には評価を付けてあげたいのですが、体面的なことを考えると、作品内容に関わらず☆をつけたりヨイショするタイプの人間だと思われる可能性や、作者さん「自身が☆やその場限りのPV欲しさで参加した奴」のように第3者から揶揄されるようなことがあってはいけないと考えたからです。
なお、気になるどーで評価した作者さんは、(忘れてなければ)例外なくフォローしています。「そういえばあの作者さんどうしてるかな…」なんて気になった時に、様子を見たいなと思ってそうしています。
上記は、今後私のフル読み書評でも同様とします。作品の価値に見合わないレビューやPVで注目度を集めるブースト的なことをする人間ではないとご理解ください。
面白い、これ好き──そんな読者の反応がPVその他に現れてほしいなあと願っている人間です。
とりあえず以上です。
評価基準などは、これからも回を重ねるごとに改良していくと思います。
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創作コーチ
尾崎ゆうじ
(note) https://note.com/ozaki_yuji
(youtube) https://www.youtube.com/channel/UCu54sC6pviWQUC1eA6dqDKg/featured?view_as=subscriber
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