☆『The Gazer 《 ゲイザー》』流川夕

************


 第4回気になるどープロジェクト 評価シート


  昨日の夜に第2募集も終え、また第4回も無事に参加者さんが決定しました。ありがとうございます。


1 作品タイトル『The Gazer 《 ゲイザー》』

作者名:流川夕


2 作品のリンクはこちら↓

 

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054897696542


3 尾崎が作品を最初に読んだ日: 


 2020年 9月 9日 


4 メモ(感じたこと、作品内容など):


① 特に作者さんからの要望はなかったので、いつもどおりに読みました。動画ではお馴染みの掴み3要素について長く語り、2つの00に対しての感想を話していたら時間がだいぶ押しました。


 前半部分でいまいち惹かれなかったのですが、急ぎ足で01を読みきるところまで、なんとかできました。01はすごく良い。


 あと余談ですが、企画でこれだけの量を読んで分析していくと、比較するのは失礼なのは承知しているのですが「ああ、この作家さんはあの人のタイプだなあ」などと、過去に評価した作家さんとの共通点だとかを見つけ、勝手に面白がってしまいます。もちろんまったく一致ということは無いですけどね。傾向が似てるというか。



② (良かった点)


(1) 語彙!!


 とにかく語彙! という感じです。


 よくよく読んでみると、ものすごく難しい言葉を無理に並べているわけではなく、きちんと使いこなしているんですよね。いやー、感服。普段どういう感じで執筆してるのだろう。丁寧に一語一語吟味してるのかな。

   


(2)かっこいい


 標記のとおりです。語彙も含めて言葉選びに無理がなく、全体的にかっこいいです。研ぎ澄ましているというか、無機質で機械的な洗礼さではなく、熟練した職人って感じですかね。 



(3)01のウルカと村の男たち


 00話の中の01からきちんとしたストーリーが進行しはじめるのですが、ウルカの主張と村人の主張がぶつかり、彼らの愚かさがきちんとウルカにぶった切られ、地の文でぶった切られしていく。そんな様子がさらさらと描写されていくのが良い。


 ウルカの台詞がたまらないですよー。

  


③ (全体を通して気になる点・主な指摘事項)


(1)掴み3要素は微妙


 かっこよさの裏側に、とっつきにくさが潜んでいます。とても近づきにくいです。動画では、それについてかなり語っています。


 主人公も変わるだろうし、どう書けばよいか迷ったと思うのですが……総じて、もう少しだけ隙を見せて誘い込むような手法を使っていくと、より正しく評価されるんじゃないかなあと感じます。



(2)00episodeの意味


 執筆の進捗状況を書くだけなら、そこに登場人物を移したらどうかなあと思っています。



(3)登場人物の記載


 これから物語に入ろうとしている『00白狼』の文末すぐに登場人物の記載があるのは、唐突な感がいなめないです。動画のほうでは「別にいいかな」みたいに語っているのですけど、この評価シートを書きながら、「やっぱり違和感あるよなあ」と首をひねってしまったので、取り上げました。



(4)00白狼の意図


 動画でかなりしつこく語ってます。意図はわからないではないし、文章も表現も素敵だけど、先に取り上げた登場人物記載も含めて、狙いをはずしているというか、失敗かなあと思いました。


 あとは動画をどうぞ。


 

☆もっと詳細が知りたい方は、こちらのyoutube動画をご覧ください。

 口下手の尾崎ゆうじが一生懸命細かく解説しています。(だらだらしてるので倍速再生推奨!)

 

 動画のリンク↓  

 

 https://youtu.be/2RdLe6bJ6x0


 では、採点に移ります!



5 この作品の『 続きが気になる度 』は……

 

 …


 ……


 …………


 【60%】です!


 うーん、という感じです。文章にも世界観にも魅力はあるというか、魅せ方が上手いんですけどね。掴みがちょっとなあと思いました。職人たるもの下手なものは見せられない、と意固地になっている感じです。文章が堅いというよりは、入口が近寄りがたい。


 腕が良いけど愛想の悪い職人、という印象ですね。なんか、もったいないです。



6 読者のみなさまへ:


 → たぶん、あらすじや00をスルーしたならば、魅力のある作品だと思います。スキルがあるのは間違いないので、とりあえず第1章のうちの『第00話 白狼の森』だけでも通して読んでもらえると、はまるかもしれませんよ。


 玄人感あふれるカッコよさを味わえると思います。このスキルには価値があると思います。



 以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!

 気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!


https://kakuyomu.jp/works/1177354054897696542


 では、次の作品紹介をお楽しみに!


 尾崎ゆうじでした!

 

************

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る