★『私が殺した白雪姫』かしこまりこ
************
第3回気になるどープロジェクト 評価シート
1 作品タイトル『私が殺した白雪姫』
作者名:かしこまりこ
2 作品のリンクはこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918512751
3 尾崎が作品を最初に読んだ日:
2020年 9月 3日
4 メモ(感じたこと、作品内容など):
① 第3回の最後の書評ですね。作者さんからはいつもどおりでよいというコメントをいただいてましたが、強いて言えば人物に共感できるかを見てほしいとのことでしたので、その辺りは念入りにチェックしました。
各話が短いので、トータルで1~3話まで読みました。まだ少し続きは気になってますね。この主人公をこれからどうしようとしてるのかなー、というモヤモヤが残っています。良い事ですね。
② (良かった点)
(1) 主人公のキレ味
1人目の主人公ということなのかわかりませんが、まずは美華の物語ですね。
ひねくれた感じで、どこか冷めていて、人並み以上の美しさを持ちながらもそのせいでいじめられ(性格も関係あるだろうけど)、孤独に苦しんでいる主人公です。
私は少なくとも現時点で共感できています。他の女性陣がどう感じるかはちょっとわかりませんが、基本的には、自分に責のない差別的な理由で迫害されている被害者に対して、読者は共感する傾向にあるとは思います。
この主人公は良い具合に不器用でもあるし、ちゃんと感情移入して読むことができます。
(2) いじめカッコ悪い
上記で書いたとおりですが、やはり被害者という状況は読者にとって甘い蜜なのだと思いますね。私も「おめーら死ね!」と思いました。
(3) 文章の安定感
動画では第1話の構成だとかを指摘していますが、それとこれとは別で、文章の安定感が気持ちいいと思いました。さらさらと読めるけど、ちょうどよい具合に濃さがあるというか。
つまりはきっと、行間に内容が詰まっているんでしょうね。主人公に対する共感がそうさせるのかもしれません。だとすれば文章とはまた別の話かもしれないけど、うまく表現できていることに変わりないですね。
(4) 余韻で引っ張る技術
文章に関することの続きです。これといった強い謎を作るでもなく、文末に引きの仕掛けをするでもないのですが、それでも「次話はどうするのかな」という興味を持ちながらページを進めていました。
逆に言えば、もう少し引きを作ればさらにパワーアップすると思います。今のところは各話の終わりで「読みたい気もするし、読まなくてもいいような気もする。どうしよっかな」という選択を少し挟んでいる感じもします。作風に合うような引きを思いついたら、ぜひ試してほしいと思います。
これについては、単に『文章が上手い』というより、作品の内容やキャラクターへの興味なども含めて、総合的に「so what?」が、むしろ「だから何なの、もう少し知りたいんだけど」という次話へ進む原動力になっている感じがしました。不思議です。
③ (全体を通して気になる点・主な指摘事項)
(1) タイトルとキャッチ
もう少しいろいろ試してもいいかなと感じました。動画ではちょっと割愛していますが、3話まで読んだ限りではなかなかの魅力がある作品なので、もしも「新規PVが伸びないなあー」という悩みを抱えたならば、ほんのちょっと文言を変えてみるとか、倒置法にしてみるとか、いろいろ試してみるとよいでしょう。
他人様の作品だから言えるのかもしれませんが、コバエ取り装置をいろいろ試すような感覚で気楽に検証していくといいと思います。何匹か捕まったら成功、みたいな。
(2) 第1話の構成
動画でいっぱい説明しているので割愛します。ちょっと読んでいてややこしいと思った、という話をしています。
(3) 古田先生の扱い
これも動画で説明している話なので、割愛します。うまく統一できるようにフォローしようということを喋っています。
とりあえず指摘事項は以上で終わります。
☆もっと詳細が知りたい方は、こちらのyoutube動画をご覧ください。
口下手の尾崎ゆうじが一生懸命細かく解説しています。(だらだらしてるので倍速再生推奨!)
動画のリンク↓
https://youtu.be/xUNbXC_aC2k
では、採点に移ります!
5 この作品の『 続きが気になる度 』は……
…
……
…………
【80%】です!
すらすら読めるわりに中身がしっかりしていそうな印象を受けました。あまり説教くさくなっていくようなら嫌だけど、個人的には続きが気になっています。
とりあえず3話まで読んだ段階では良い作品だと思うんですけどね…うーん、全部読んでみないとわからないものの、とりあえず最終的にどうなるか確かめたいという意味合いで、私は高めに評価しました。好みでいえば、第3回の中でも1,2を争う感じがします。うまく想像できるようなできないような…という作品が好きなんですよね。
その評価に対して点数が伴なっていないのは、タイトル、キャッチ、第1話の作り方、あるいはテーマそのものが人を選ぶ作品かなと判断し、「みんなぁ超おすすめだよー!」とは言えないかなと思ったので、少し下げました。
6 読者のみなさまへ:
→ おもに人物を楽しむための小説です(ほとんどの小説がそうではあるのだけど、本作は特に)。
第1話はすこーしスルーしつつ、第2話、3話から始まる嫌ぁな展開と、独特の主人公の感覚をねっとり堪能してみてほしいです。少なくとも10人に1人くらいは、続きが気になるはずですよ。その後の展開はちょっとどうなるかわかりませんが…それも楽しみにしつつ、読み進めてほしいです。
以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!
気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918512751
では、次の作品紹介をお楽しみに!
尾崎ゆうじでした!
************
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます