★『不死身な魔女の殺し方』極夜

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 第2回気になるどープロジェクト 評価シート



1 作品タイトル『不死身な魔女の殺し方』

作者名:極夜


2 作品のリンクはこちら↓

 

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054917692987


3 尾崎が作品を最初に読んだ日: 


 2020年 8月 19日 


4 メモ(感じたこと、作品内容など):


① 要望があったので、動画ではあらすじをまず念入りに見て、そのあとで第1話→続きが気になったので2話→頑張ってプロローグという順に読みました。時間ぎりぎりで、2話後半とプロローグに関しては一語一句読めたとは言い難いですが、内容はきちんと掴めました。


 ……が、あとになって自分が要望を読み間違えていたことに気づきましたので、ちょっとプロローグも読みなおしました。その件は、評価シート後半に書いてます。


 作者さんについては企画応募の際に、第1募集でミスして定員からあぶれてしまったらしく……私もそれを聞いて何とかしてあげられないものかと思ったのですが、特別扱いもできないしなあと諦めてもらうことに。


 すると第2募集で1番乗りに応募してくれました。そこまでして参加したいと思っていただけて嬉しかったです。


② (良かった点)


(1) あらすじ


 気にしていたあらすじですが、おおむね良いと思います。これと言ってごちゃごちゃ考えずとも、現時点でも充分わかりやすいし、3つの視点が向かうところに向かっていくような緊張感が出ているので、おそらくこれで正解だと思いますよ。良かったですね。

   

(2) ダークだけど重苦しくない


 第1話。ダークファンタジーらしく、いきなり血みどろなのですが、その導入部分やキャラクターの性格、あるいは表現によるものなのか、重苦しくなく、どこか軽快で良いです。思わずうなりました。


 何を隠そう、最初の視点は凄腕の殺し屋の視点なのですが、なんだか嫌な気持ちにならない。(人によっては眉をひそめるでしょうが)私がサイコパスだからかな?(ジョークです)


 よくよく考えればこの男は、お金のために他人を殺めるクズなのですが、それでもどこか自分の所業と依頼主に対する皮肉と──のような客観的な視点が入るためか、どちらかというと飄々としたカッコよさのようなものを感じます。


 殺された方はたまったもんじゃないでしょうが……。


 結果的に続きが気になり、2話目に進みました。魔女の描写だとか、アルバートとのやり取りだとかも、スムーズで非常に良いですね。レベルの高い作品だと思いました。


(3) ところどころにハテナや期待感


 本作は引っ張りが上手いです。


 随所に「この先どうなるんだ?」という期待感を誘う箇所や(もしかしたら、この殺し屋や依頼主を成敗してほしいという期待もあるかも)、小さなところですが、会話で謎かけをしてみたり……読者にただ情報を伝えるだけじゃなくて、興味を持てるように工夫されていて素晴らしいです。


 とても優秀です。逆に勉強になるくらいです。

  



③ (全体を通して気になる点・主な指摘事項)


(1) プロローグの是非


 作者さんからの要望を読み間違えて、先に第1話、それからプロローグを読んでしまいました。でも逆に良かったと考えています。


 この物語は3視点から終焉に向かっていくということなので、先にプロローグで『終焉』を見せておく、という選択はアリだと思うのですが……個人的にはあんまり好きじゃないかな。


 この感じであれば、おそらく今後プロローグに登場する家族(というか2人)は、しばらくストーリーに絡まないでしょう。だったら、どういじくっても第1話との落差がありすぎて、後に「プロローグのあれってなんだったの?」という反応を抱いてしまうと思うんですよね。

 

 下記はあくまで私が思う改善案ですが、もしよければ参考にしてください。


 あるいは、無視していただいて結構です。


 A、完全にプロローグを削り、後のストーリー中盤に「一方そのころ……」的な展開でそれを挿入する。

 

 B、冒頭3行だけで終わらせて、すぐ飛んでアルバートの話に入る。そして後に、要所で終焉の物語を挿入する。 ※すると魔女=終焉なのかな、というミスリードも誘えるかも?


 C 冒頭3行+『その1人の少女は、血と恐怖にまみれたその家から、1人の少年に手を引かれて逃げ出した』のような感じでプロローグを書き終え、そこからすぐ飛んでアルバートの話に。そして後の要所で終焉の物語を挿入する。

※すると彼女らが逃げ出した家=アルバートの仕事先のようにミスリードできるかも? かつ、家族のキャラも立てもしないので、読者に嫌悪感も生まれにくい。


 以上ですが、どの選択肢についても、プロローグとして一番最初にこのストーリーを持ってくるのは『非』という考えが前提にありますね。


 後に終焉のストーリーを入れるのは、タイミングこそ難しいですが、うまくやればより一層読者を中盤で楽しませることができるんじゃないかなと思います。


 最終的な作品評価もより上がるんじゃないかな。


 ピンとこないようであれば、今のままにしてください。



(2) まだまだ先は長い


 よく見れば、まだスタートしてから4話しかアップしてないですね。


 上記のとおり、魅力的な要素はたくさんあるので、終わりや中盤がダレずに一定の緊張感を保った状態で物語を創りあげてほしいです。とりあえずキリの良いところまで、きちんとまとめて、読者をうならせてほしいです!


 どんな作品になっていくのか、期待してます。


 ぜひとも読者を楽しませるための行程を、楽しみながら創り上げてほしいです!


 その他、細かい指摘がちょこっとありますが、その辺は動画で。


 

☆もっと詳細が知りたい方は、こちらのyoutube動画をご覧ください。

 口下手の尾崎ゆうじが一生懸命細かく解説しています。(だらだらしてるので倍速再生推奨!)

 

 動画のリンク↓  

 

 https://youtu.be/i9Q26lAHaG4


 では、採点に移ります!



5 この作品の『 続きが気になる度 』は……

 

 …


 ……


 …………


 【75%】です!


 プロローグはちょっと「うーん」と思ったけど、1話目から先は良し。ということで、80%より少し下げた点数にしました。


 今後に期待ですね。もっと進んで、必要になったらぜひ再評価にいらしてください。



6 読者のみなさまへ:


 → ダークファンタジー好きにはすごくおすすめですよ! ……と言いたいところですが、まだまだ物語は始まったばかり。とりあえず少し読んでみて、しばらくしてからまた読んでみる、というのがよろしいかもしれないですね。


 要フォロー作品かなあと思います。


 以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!

 気になった方は、ぜひ↓のリンクからこの作品を読んでみてくださいね!


https://kakuyomu.jp/works/1177354054917692987


 では、次の作品紹介をお楽しみに!


 尾崎ゆうじでした!

 

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