『エスプレッソの香りにつつまれて・・・』野良猫 舐め介

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第1回気になるどープロジェクト応募作品


1 作品タイトル『エスプレッソの香りにつつまれて・・・』

  作者名:野良猫 舐め介


2 作品のリンクはこちら↓

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054891829631


3 尾崎が作品を読んだ日: 


 2020年 7月 25日


4 メモ(感じたこと、作品内容など):


 個人的に「ついに来たな……!」と思っています。


 この評価の作業してる時って、ペンネームがけっこう気になるんだよなあ。猫好きとしてはそそられる。舐めちゃあかん。


① タイトルは、なんかおしゃれ系ですね(エスプレッソ=おしゃれは違うけどさ)。純文学とかエッセイとか、女性誌に掲載されている文章のタイトルみたいな印象。


「すっげー気になる!」とは言えないけど、ほのかに誘われるような雰囲気はある。気分によっては読むかな。


 キャッチコピーはどうかなあ。掴めるような掴めないような。反発心で読むかもしれないけど、「別に映してほしくはないかな」という気持ちで眺めた。映されたからどうだというのだろう、というドライな感想が浮かんだ。


 本文次第かなあ。


 次にあらすじ。こだわりがあるのかな。できれば『正気か狂気か』と『一生懸命生きるとは何か』を分けてほしい。


 それと私の場合、この作品の内容は大体想像がつくんだけど……本文はきっと主人公を追いかけるような書き方になっているとして、このキャッチとあらすじは少し損をしている気がするなあ。


 読者に抵抗を与える印象がある。


 仮に作品全体を良い雰囲気の喫茶店だとして、タイトル含め上記3要素をその建物の玄関だと喩えるなら、その玄関先で分厚い聖書を持ったローブ姿の神父さんがずっと立ってて、何か喋ってる感じかな。


 入りづらいよ……。


 きれいな字でメニューを書いた看板とか、立てるならそういうのにしてほしい。


 狙ってるのならそれでいいんだけどね。


② では第1話に入りましょう。


 うーん……どうしよっかなあ……。


 なんか耐え難いなあ……と思いながらも、2話目を読んでいる私がいた。

(みなさんわかりますか。尾崎はこういうのに弱いみたいです)


 続きが気になるというよりは、作品の真価を問うような気持ちで読み進める。描写もそんなになくて軽いので、早く読めるのも強みかも。


 ただし読んでいて直感的に引っかかったのは主人公がかける『音楽』かな。


 音楽によって自分の世界に浸る時って、何の音楽でもいいわけじゃないから、少なくともジャンルくらいは絞って流すんじゃないかな。クラシックだったり、ダンスミュージックだったり。あるいはもっと絞って『ショパンのこの曲』とか『Eric B & Rakimのjuice』だとか『きゃりーぱみゅぱみゅのにんじゃりばんばん』だとか。


 私はそこで反応したので、一応お知らせしておきます。


③ で、第2話です。


 読み進めたんだけど、この舞台って、現代の日本ですよね? 


『道具屋』っていうのは、アバウトすぎる。仮に主人公がそういう奴で、その店をそう呼ぶことにしたのだとしても、1つ説明が欲しい。牛乳配達は牛乳配達って言ってるわけだし。


 せめて『金物屋』とか『裁縫屋』とかさ。そういう道具置いてそうだし。


 細かい描写は排除しようというスタイルはわかるし、テンポが良いんだけど、そのぶん細かい突っ込みどころがあると、一気に安っぽいイメージになっちゃうなあ。マックみたい。


 どうしようか悩み続けたまま3話目まで読んで、私は「もういいかなあ……」と手を止めた。


 第3話での警察とのやり取りが、読んでいて耐え難くなっちゃったというのもそうなんだけど。「もしかしてこのままずっとどこまでも続くのか?」と想像したら、辛くなった。


 もどってみて、全部で何話あるのかと確かめてみたら40話以上あった!!


 どこかで新たな展開が生まれると仮定しても、そこまでこの主人公には付き合い切れないなと思った。


 文章はきっと上手いんだろうなと思うのだけど……。


 あらすじにある言葉の意味は、ただの耐久レースへ向かわせるための煽りだったのだろうかと邪推してしまう。


 どちらにせよ真相を確かめられぬまま、読むのをやめた。残念といえば残念だけど、仕方がないといえば仕方がない。


 私にはこの物語の真価については語れない。


 それでもとりあえず言えることは、2話と3話の構図が似通っていることが

、このまま同じように続くのかなあ、と感じさせる原因だということ。


 主人公=自分の理想で世界を見ている=他人からすると滑稽=でも主人公はそれを気にしないで突き進む……ということで、ただ同じ展開でループしているだけに感じた。


 イメージとしてはドン・キホーテなんだけど、うーん、読んでいた段階ではキツめの変態小説っていう結論に終わったかなあ。


 私にはちょっとハードルが高かった。


 あまりもう書くことがないので、採点に入ります。


5 この作品の続きが気になる度は……

 

 …


 ……


 …………


 【35%】です!


 悩みました。第1話からどう進むのか気になって読みましたが、その後どうなるかの答え合わせが済んだら気にならなくなったので、こんな結果です。


 ほんとに最初の1話目は、珍しいものを見るような感じで読んだのですが、話が進んでいくごとに主人公についていけなくなりますね。


 私はそこまで変態的趣向に嫌悪感を抱かないし、面白がる方なのですが、それでも共感できない主人公視点のストーリーというのは、やはり苦痛ですね。


 だんだんとどうでもよくなっていきます。多少の変態で狂ってるけど、それが本人にとって「仕方のないことなのだ」とか、それを上回る災難に見舞われ続けるとか、そういう展開でなければ、読者を引っ張るのは難しいんじゃないかな。


6 読者のみなさまへ:


 → もしかしたら17話の『記憶の扉』とか21話の『死へのピットイン』とかから、何か変わるのかも。


 耐えられる読者の方は、探りさぐり読んでみてはいかがか。もしかしたら、驚くような結末が待っているのかも。


 以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!

 気になった方は、ぜひこの作品のリンクをコピーして読んでみてくださいね!


https://kakuyomu.jp/works/1177354054891829631


 では、次の作品紹介をお楽しみに!


 尾崎ゆうじでした!

 

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