『さあいらっしゃい!最強の冒険者ギルドへ!』星月朧
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第1回気になるどープロジェクト応募作品
1 作品タイトル『さあいらっしゃい!最強の冒険者ギルドへ!』
作者名:星月朧
2 作品のリンクはこちら↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896680362
3 尾崎が作品を読んだ日:
2020年 7月 13日
4 メモ(感じたこと、作品内容など):
① タイトルやキャッチコピー、あらすじは作品をイメージしやすく、軽快でわかりやすい。異世界モノが嫌いな人でなければ「読んでみて!」と頼まれればすぐにプロローグに入れそう。
② 素直にプロローグから読んだ。主人公の少女の日華が、異世界に転移するまでのくだりはスムーズ。
さらに念願の異世界に本当に転移しちゃって、感激して走り回る場面は、いいなあ、と思った。童心が想起されて、胸が高鳴った。
ただ、『その直後、日華の目の前が真っ暗になった。日華は驚いて目を閉じる。』のところだけやや違和感があった。
作者さんのイメージ次第だが、目の前が暗転する時って、目を開けたままにしそう。開眼していても真っ暗なのに、目を閉じたらもっと恐怖だと思う。
③ 異世界で少年に声をかけられる前後から、読んでいて雲行きが怪しくなった。
『 だが、日華は全く気にしていない。そして、重要な事に気付く。「金が無い・・・・・・それに母さん心配してるかも・・・・・・」』
この部分あたりから、文脈が飛ぶのが目に付くように…。一文一語が、読者の想像する流れから逸脱する感じ。良い意味での裏切りではなく、できれば物語の先を読みたいのに、ところどころで階段のステップを1、2本抜かれている感じ。
思うように物語のステップを踏めず、ぎこちなく前に進むような気持ち。おそらく作者さんの意図しない反応だと思う。
「読みたいよ、読みたいけど……道に穴が開いててうまく進めない……もうちょっとゆっくり進むか、舗装してほしいです」
という気持ち。
具体的には、主人公の心の動きや、展開が不自然に飛んでいる気がする。異世界うれしいうれしい!→金がない! という流れは唐突。異世界うれしい!→やべえ、露店で剣売ってる!→あ、でも金ないや→冷静になる、くらいのステップがあると、読者としてはほっとする。
その後も、少女の言動と地の文で穴が空いているような箇所がぽつぽつあり、結果、プロローグの最後あたりで、そんなに続きは気にならなかった。
いちおう第1話も読んだけれど、同様の印象を受けたので、離れることにした。
では、採点です。
5 この作品の続きが気になる度は……
…
……
…………
【45%】です!
主人公の日華が、「両親心配してるかも……でも、今はそんなの後、後! 異世界が私を呼んでる!」みたいなキャラクターだということをうまく伝えてもらえたら、その後の「野宿したい」というくだりなども違和感がないんだけどなあ…という感じでした。
惜しいような、惜しくないような。お店の入り口には入ったものの、店内のホコリや店員の態度がおかしかったので、料理を食べるまえに帰った、というのが今回の実感でした。
もしかしたら、料理はものすごくおいしいのかもしれませんが……そこまで店にいようとは思えず、すぐ隣にある他の異世界モノへ~という結果になりそうな気がしました。
一般読者に読んでもらうためには、このプロジェクトの目的である掴みの改善が必要だと感じました。
私も異世界モノは嫌いではないので、ぜひリライトして持ってきてほしいなあ……。
6 読者のみなさまへ:
→テーマや内容は面白いかもしれません。掴みの部分が改善されるのを待つか、あるいは大股で読んでいくと、異世界ものが好きな人には楽しい展開が待っているかも!
以上、最後まで目を通していただきありがとうございます!
気になった方は、ぜひこの作品のリンクをコピーして読んでみてくださいね!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896680362
では、次の作品紹介をお楽しみに!
尾崎ゆうじでした!
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