学校祭

(深夜テンションで書き上げたので後で少し内容変わるかも)


「では今から文化祭、体育祭について色々決めていきます。級長、後よろしく」


「はい。ではまずクラスの出し物を決めます」


「お化け屋敷」

「メイド喫茶!」


「あ、ごめん。えっと……伝え忘れてたんですが、今年から学校の出し物をメイド喫茶にする事が禁止になりました」


「ガッデム!」


「どうしてですか先生!」


「うわ、男子目が血走ってる、キモ」


「まぁ、風紀的によろしくないという意見が多かったというのもあり、今年からはより健全な文化祭の出し物をお願いしますとのことです」


「良かった」


「……俺の夢が」


「そもそもメイド喫茶なんて私絶対無理だったから」


「そうそう私ご主人様とかいうキャラじゃないし」


「えぇ、私は全然ありだったんだけどな」


「神は……死んだ」


クラスの出し物か。そう言えばこの学校一年生はいつも売店を手伝うことになっていて、

2年が出し物担当だから一年の時から

ずっと楽しみにしてたっていってたっけ?


女子は何人か安堵している人もいたが、

いつも揶揄ってきた男子生徒達。なんだその表情。この世の終わりじゃないんだから。

まぁ、でも今まで俺のことを揶揄ってきた奴らだからな。同情する気は起きないし、寧ろざまぁって感じ。

……ほんとどんだけ楽しみにしてたんだよ。


「えっと、じゃあお化け屋敷でいい? それとも他になんか意見ある人?」


「……」


「女子は?」


「私怖いの無理」


「私も」


「プラネタリウムとかでいいんじゃない?」


「うん!」


「それ賛成」


「って事らしいけど、男子は何か」


「…………………」


「冬也君はどう?」


「え? 俺」


俺以外の男子が全て死んでいた為、普段絶対当てられない俺に意見が求められた。

とは言え、

(プラネタリウムか。いいんじゃない?)

くらいしかいう事ないぞ?

それに仮に反対したらまた別の意見出さないといけないだろうし、


「いいと思う。俺も賛成」


「よし。じゃあ文化祭はプラネタリウムに決まりました!」


「……………」


「いつまでしょげてんのよ男子」


「いい加減ウザいわ」


「いくらウチのメイド姿が見れないからって」


『それは違う』


おぉ。謎の一体感。てか今のまぁまぁ失礼だと思うけど(他人事)


あぁホラ、泣いちゃったよ。


「俺たちが絶望してるのはなぁ、別にクラスでメイド喫茶が出来ないからじゃねぇーよ」


「学校で禁止になったんだとしたら」


「それはつまり他のクラスでも禁止になったって」


「ことじゃん!」


だからなんだよこの一体感。ウチのクラスの男子バカしかいないのかよ。


「つまりそれは学校1の美少女かつ魔術の腕も一流! 付き合いたい女子No. 1のあの栗花落燈華さんのメイド姿も見れないって事じゃねぇーか!!」


「あぁもう終わりだよ」


「栗花落さんのクラスには、出し物がメイド喫茶になるように俺たちのクラスだけじゃなく、他のクラスの男子生徒さえも、持てる人脈総動員してたってのに」


(ふぁ!?)


マジかよ。


もはやそこまでいくと哀れというより……怖いよ。


まぁ確かに燈華さんはスタイルが良いし美人だし、胸も結構大きいから男子が彼女のメイド姿が見たいという気持ち自体は分かるが。

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