動漫散歩

肆 民調局異聞録（2020年8月）

　2020年8月7日テンセントにて配信開始。

　ネット小説が原作。

　主人公は特殊部隊の隊員沈辣。

　麻薬組織壊滅のため現地警察との共同捜査中に、迷い込んだ洞窟内で異形の群れに襲われ、部隊はほぼ全滅する。

　彼を救ったのは、白髪の青年呉仁荻だった。その後、同じく生き残りの警官孫徳勝と共に、政府機関「民調局」に配属となり、怪事件に挑んで行くこととなる。

　魔道祖師を手がけた視美動画の作品。背景美術へのこだわりは、半端ない。近未来を舞台にしたと思われる映像は、極めてスタイリッシュな印象。が時々鼻につく

　前述した、呉仁荻というキャラは登場の仕方といい、仕草と表情といい文句なく格好いい。狙って来ているのがありありだが、よくツボを抑えていて嫌いではない。同じく後に楊梟というキャラクターが登場すると思われるが、これも同文。

　現在、とあるアニメがキャラクターも背景も一昔前だと話題になっているけれど、あれで中国アニメは全部そういうものと決めつけることは早計だ。第一、あれは現地放送が一年前なので、今更重箱の隅を嬉しそうにつついている姿は、馬鹿らしいというか、恥ずかしい。それこそ、「桂さん、もう『夏そな』は古いです」だ。

　映像は中々良いのだが、シーンによってCGが鼻につくのが気になる。確かに効果的に使われていはいるのだけれど。

　ストーリーは面白いので、引き続き干渉予定。

　追記:2021年1月YouTube公式チャンネルで公開されているのを確認。見終わりましたが、内容が今ひとつ掴めず、微妙だった。