久しぶりなこの感じ

「·····音·····琴·····琴音」


ん〜なんか呼ばれてる?あれ?この声は、

寝起きでまだ目を開けるのが辛い、けどこの声は私の大好きな人の声だ、私は何とかして目を開けると、そこには昔から大好きな人の顔がある。


「かずくんだ〜」


「昔のまんま全然変わんないね〜」


これはきっと夢だよね?だってかずくんにに起こされるなんてこと現実じゃないし、夢なら別にさわってもいよね?


私はかずくんの顔に手を当てると感触がある.....ん?

感触がある?


「お、おい琴音寝ぼけてんのか?」


「ほ、本物!?」


夢じゃない!?わ、私先輩にかずくんって言っちゃったよね!?う〜こんな事で思い出されたくない!何とかして紛らわせないと!


「じゅ、授業に遅れちゃうのでもう行きますね!?」


私は急いでお弁当を手に持って校舎に逃げるように走った。


ごめんなさい先輩、.....でも今の私の顔を先輩に見せるわけにはいかないんです!


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「なんだったんだ?琴音のやつ、寝ぼけてたみたいだけど」


後、俺の事かずくんとか言ってたような気がする、昔俺の事をそう呼ぶ子がいたけど·····まさかな、


あ、弁当どうしよう、まぁ家に真下だし帰ったら返しに行くか。って!俺も早くしないと午後の授業に遅れる!


弁当を持って俺も琴音の後を追うように校舎に走って何とか授業前に教室に着いた。


「和樹どこ行ってたんだよ?」


「いや、ちょっとな」


「まぁいいけど」


大智が深く詮索してこなくて良かった〜、言い訳を全然考えてなかったし


昼食の時間が終わりクラスはまだザワついていた。教室の扉が開き、担任の教師が入ってきてクラスの人もそれを確認し自分の席について、午後の授業が始まった。


・・・・・・


学校が終わり、皆が部活に励んでいるのを横目に下校をするのは、毎回申し訳ない気分になる。


そんな事を考えながら校門に向かって歩いていると後ろから腕に抱きつかれた。まぁこんな事をする奴は1人しか知らない。


「·····なんだよ琴音」


「いや〜一緒に帰ろうと思って!」


「人が居るところでこういう事をするなって何回も言ってるだろ!」


俺は強引に琴音を引き剥がした。大智は、部活やってるから見てないよな?クラスの奴にもバレてないよな?


「も〜別にいいじゃないですか!付き合ってるってことで!」


「あーはいはい、わかったわかった、とりあえず校門出てから話そうか」


「なんですかそれ!超適当じゃないですか!?」


この状況を大勢の人に見られるのはまずい、なんせ1年のアイドル的存在の奴と全く目立たない男子生徒が一緒に歩いているんだからな、


俺は早歩きで、琴音は着いて来るようにして俺の後ろを歩いて校門を出た。多分大丈夫、大丈夫だよな?


学校から少し遠ざかったところでいきなり琴音がさっきと同じように腕に抱きついてきた。


「何度も言ってるけどやめろって」


「学校じゃないんですしいいじゃないですか!」


そういう問題じゃないんですよ琴音さん!?琴音だってわかってるだろ?その女の人特有のあれが腕に当たってる事くらい


「あ·····もしかして先輩にアレが当たってるのが気になるんですか!?」


「やっぱ気づいてたのか」


久しぶりに見たような気がする、この琴音のにまにました悪魔みたいな笑みを、


「中学の時から気にしてるって事はわかってましたよ」


またはめられたぁぁ!

中学の時から気づいてたって.....じゃあずっと知っててわざとやってたって事か!?琴音は、何を考えてるんだ?


「気にしてるって知ってるならもうやめろ」


「嫌です!私の体は全て先輩の物です!」


「変な事言うな!」


·····ほんとに何考えてるんだ琴音は、

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