第25話 柴錬のひとりごと(柴田錬三郎 中公文庫)

――いい加減で、破局を迎えて、出直してきやがれ!

 時は高度経済成長期真っ只中の日本。

『眠狂四郎』の作者である柴田錬三郎(ファンの間でのあだ名は「シバレン先生」)は吠えた。

 また、こんなことを言い残している。

「無頼とは知性のコントロールである」

 その言葉通りに彼は無気力な現代人や金儲け主義の政治家を毒舌の元、一刀両断している。

 毒から良薬が出来るという。

 今の自称知識人の毒にもならない『良薬』よりずっとずっといい『毒』だと思う。


 なお、紙媒体としては絶版状態だがAmazonなどでは電子書籍化されているので興味のあるかたは是非どうぞ。

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