第6話

ー取り調べは始まったー

洗いざらい、、、か。まあしょうがない。ここまで来たら全て言うしかないのか

「とりあえず先輩、あの女の子は女子高生ですよね?」

「あ、いや、まあそう……だな」

「あの女子高生は誰なんですか?」

「だから、親戚の、、、」

「先輩?もう一度聞きますね。あの女子高生は、”誰”ですか?」

くっ無理だったか。

「知らない。嘘をついている訳では無い。本当にあいつが何者なのかわからん」

まあ、嘘をつかなくてもこうしか言えないからな。

「先輩は見ず知らずの女子高生を家に連れ込んだということで間違いないでしょうか?警察呼びましょうか?」

「おい待て!携帯なんてそんな物騒なもん出すな。一度聞いてくれよ」

この社会、1回でもこんなことがあったらもう終わりだからな。なるべく二人の間で完結させたい。

「なんですか?変態な先輩の言い訳、聞いてあげますよ」

「おい、、、言い方が酷いな」

まあそれはしょうがないとする。とりあえず家に連れ込んだ経緯を説明しなければ。

「嘘のように思えるが本当だ。信じてくれ。俺はあの日、夜最寄り駅から普通に歩いていた。」

「まあここまでは普通ね」

こんな序盤で何かあっても困るだろう笑

「帰っていたら途中で、女子高生に声をかけられたんだ。それで、、、連れて帰った」

「あのさ、もう少し詳しく言えないの?」

「おれもその後爆睡したからあまり記憶が無い」

これは、本当だ。

「……その子に今度会うね」

「えっ?は?今なんつった?」

「だから、その子に、その女子高生ち今度会うねって言ってます」

こいつとんでもねえな。

「もう家にいないっていっ」

「いますよね?絶対いますよね?」

見抜かれてる、、

「明後日、先輩の家に行きますね」

結局全てバレてしまい、更には家にまで来ることになってしまった。

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捨てられた女子高生 @90neko

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