6話 莉彩ちゃんの部屋

「うわぁ、凄く広い!」

莉彩ちゃんのお部屋にはとっても大きなベットがあった。それに「天蓋てんがい 」と呼ぶらしい綺麗な水色のカーテンの様なものがあって、おしゃれな机に素敵なデザインのカーテン、大きな鏡などがあった。


白と水色で統一された部屋は莉彩ちゃんのイメージにぴったりで、とても羨ましかった。

「律葉ちゃん、猫って大丈夫?」

唐突に莉彩ちゃんに聞かれる。

「う、うん、大丈夫だけど?」

そう言うと、「少し待ってて」と言って莉彩ちゃんは部屋を出て行ってしまった。

…もしかして、猫ちゃんがいるのかな?

莉彩ちゃんみたいなお嬢様のお家の猫はもしかしたら私よりいいものを食べているかもしれないなぁ、いいなぁ。



そういえば、なんで莉彩ちゃんのおばさんが莉彩ちゃんのお家にいるんだろう?

一緒に住んでいるのかな?



なんて考えていると莉彩ちゃんはすぐに戻ってきた。

腕の中には猫が2匹も!

毛並みが良くってもふもふで可愛かった。

白い猫が大きくて、グレーの猫は小さい。


「マロン、モモ、律葉ちゃんに、ご挨拶」

そう言って二匹に私の方を向かせた。

「にゃおん」

「みゃー」

まるで莉彩ちゃんの言葉が分かってるみたいに二匹は私に挨拶してくれた。


「白い方がモモ、グレーがマロン。」

「わぁ、すごく可愛い!こんにちはモモちゃん、マロンちゃん。」

二匹は人に慣れているのか全く威嚇も警戒もしてこない。むしろ、私に近寄ってきてスリスリしていく。


私を歓迎してくれてるみたいで嬉しかった。

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