三日で廃れる
技術というのは精々三日もあれば落ちていってしまう。小説を書くのにも三日休日を取ってしまうと一気に進みが悪くなる。頭が落ち着いて、精査できるようになるともいえるのだけれど、ただただ羅列するのが仕事だからストーリーを膨らませるのが苦手になってしまう。精々かけても千文字程度がギリギリなのではないだろうか。今もこうして書いているけれどなかなかストーリが―生まれてこない。それはとても仕方がないことで、美しく文章を仕上げようなんて考えだすととにかく文字数が減ってしまう。特に音楽で言われることが三日で技術は廃れるという。もちろん指が動かなくなってしまうわけではなくて、口がダメになるのである。ギターを弾く時の指を想像してもらうのが一番だろう。指が柔らかくなってしまうと、たちまち演奏に支障をきたす。指から血が出るし、弦はうまくはじけないし。そういった感じである。小説家も同じような体質で、毎日文章を考えているとどんどん頭からストーリーが浮かんでくる。しかしながら一日でもおろそかにしてしまうとストーリーが上がってこない。そういう中で自分は書いている。
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