やり残したこと

人生これだけ生きているとやっておけばよかったなと思うことも多々ある。起業がその一つで、私は法人格を持たない会社を二つほどやっているけれども法人格を持った組織というものを作っておけばよかったと今更ながら思う。COVID-19 の今執筆しているから思うことで、何かと便利なことがある。一番の問題は融資になるが、個人で申し込むのと法人で申し込むのでは額がだいぶ違うことに驚くだろう。割と健全な財務体質を維持してきたにも関わらずとあることが引き金で個人が評価されてなかなか融資が通らないことがある。本来は代表取締役を審査するべきではなくて、もっと大まかな組織を評価するべきだろうと思う。起業するには資本金やら決済やら経費やらを適切に落としてあげなければならないので面倒くさい場面も出てくる。しかし、面倒なことほどやっておいてよかったと思う。今、個人でデザイン事務所をやっているのだけれど収支はそれはそれは大変なことになっている。資本金の元本割れもそうだし、経営活動自体が自粛する傾向にある。ハンコ文化なんていうのがあるし、実は書面で交わさなければならない契約も多くある。ペーパーレスのこの時代に役所は基本的に紙媒体に依存している。そういうことが言いたいのではないのだけれど、とにかくやり残しというのは極力避けて通るべきだろうと思う。高校生の頃にも会社を立ち上げるチャンスはあったのだけれど、やりはしなかった。会社法がちょうど緩和された時代だった。今思えば高校生のデザイン力って世の中恐ろしくて大人にはできない力がある。高校の部活動を法人化してみるのもいいかもしれない。それに加えて高校の頃に本を書いていればよかったなとつくづく思う。基本的にバス通学だったので、本を読む時間なんて言うのはいくらでもあった。しかし本を読み始めたのは大学に入ってからだったから小説を書こうなんて思ったのは修士に入ってからだった。実際に二冊ほど刊行したが、もっと経験値があればそこそこの賞を狙えたのではないだろうかと思うこともある。高校生小説甲子園なんていうのがあるが、企業は意外と若手の力を欲している。高校生や中学生諸君が見ているならばもしやりたいことがあるとしたら今しかないのだから極力行動することをお勧めする。やらないで後悔するよりもやって後悔する方がいいと思う。もちろんやって取り返しのつかないこともあるのでその辺はわきまえてということになるが。特に高校生にありがちなのは煙草だが、あれはやめておいた方がいい。若いうちに吸うに越したことはないけれどお酒とたばこは二十歳になってからでも十分早いのでそういう取り返しのつかないことはしないように。あとお金に関しては案外何とかなるので、100万くらいならバイトしてなんとか工面できる。(高校でバイト禁止だったが三年間で70万ほど稼いだ)とにかくやってみること。これが後悔をしない近道だろうと思う。

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