本気で本気にならない。

私とは対照的な言葉かもしれない。何事に関しても全力だし、もちろん執筆も本気ですよ?とりあえず今の段階では。

本気になることで得られるメリットとデメリットを比較すると圧倒的に後者が勝る。そういう状態に置かれることであきらめはつかなくなるし、無駄だとわかっていてもやり遂げようとしがちだ。私は超効率主義だから本気のベクトルが多少他とはずれていて、本気で取り組む時間は精々1時間半程度と決めている。それ以上は効率が下がる一方だし、だいたいの仕事は1時間半で収まる。だらだら本気といってもただ怠惰なだけで本気なのは気持ちだけで先行する身体がないことに気づかされる。実際には気づかないことの方がはるかに多いのだけれど。だから私は本気にならないモードを推奨する。どうせ世の中の人間のほとんどが仕事を効率的にこなす術を知らないし、概ね知る機会にも恵まれることはないから意味がないのである。私は小説を書く時には一時間半でおおよそ5千文字程度を書くようにしている。ただただ続けてもだらだらした小説になってしまって締まりがない。読者の方々を神さまとは思っていないけれど少なくとも読者の方は私の小説に時間を費やすことになる。だからその辺しっかりしておかないと本当に面白くない作品へとなってしまうのだ。大抵の人は5千文字を2時間やそこらで書き上げることができないのは私も知っているし、だからそうしろとは言わない。本気を出さずにだらだら続けたらいいのである。その方が気も楽だし、時間を有用に使えるのかもしれない。私は1時間半頑張ってそのあとは一日遊ぶ派だ。

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