安直に生きる。

素直に生きることは当たり前として、難しく考えなく生きることって案外大変だったりする。考えないで生きることはできるのかもしれないけれどこれがなかなかどうして、難しいことを考えてしまう。例えば生きるって何か?ただ時間を過ごしてれば死ぬまでのうのうと暮らしていけるのに、なんでか人生の途中でそんなことを考えてしまう。30やそこらじゃないだろうか。仕事も安定してきて、良ければ結婚なんかちゃったりして。そんなときにふと闇に飲まれる。死ぬって何かな。とか生きていくってなんなんだろう。仕事をして死んでいくのが正しいのか。とか。私は仕事なんて楽しくないし、楽しい仕事も見つかったから、自分じゃないとできない仕事以外は基本的にはお断りするようにしている。だからこういう仕事も悪くない。この前作曲だけは私は無理とお伝えしたと思うが、小説だけはとことんひらめく。当然世の中は作曲家より小説家のほうが多いわけで供給過多になる。その中で読者は自分に共感する作品を選ぶだろうし、その中で、特にいいものを知り合いに紹介するんだろうと思う。私は私で職業作家なわけではないので誰かに媚びる小説なんか面白くないと思うし、彼の世界観、彼女の世界観を大切にするようにしている。いつの間にかどんどん進んでいくから小説は面白い。自分ではこうなるだろうなと予想しながら、その通りに行かない。プロットをかなり考えて文章を書きはじめるんだけれど、結局最後は小説の登場人物が三人歩きぐらいをする。あんなに考えてるのになんでこうもうまくいかないんだろうか。考えても考えてもしょうがないので、こんな風にして考える場所をつくって後はあんまり後先考えないようにしている。それでもたまに寝られないことがある。安直に生きるって結構大変。

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