人工授精
先程すでに書いた通り、私はタイミング法ではどうやっても妊娠しなかったので、人工授精に進みました。ちなみに以下の場合は、タイミング法を経由せず、最初から人工授精に取り組むケースもあるようです。
・セックスできない場合
・膣内で射精できない場合
・精子の運動率が悪く自力で卵管へ到達しない場合
・夫が海外赴任などで遠方におり凍結精子を使用する場合
前ページで文句を言っておいて何ですが、この頃の夫は不妊治療に協力的だったので、当日は一緒に病院へ来てくれました。いや、もちろん夫には感謝してますよ? そもそも無料説明会を最初に見つけてくれたのも夫です。ただ、離婚の経緯があまりにも酷かったので、愚痴の1つもこぼしたくなるというか……。すみません、ただの脱線ですね。
当日の流れとしては、まず男性が別室で精液を採取。その後、検査技師さんが顕微鏡で精子の状態を確認し、調整を行った上でチューブを使って子宮内へ注入します。ここで1つ問題が。緊張しつつ内診台へ上がると、名前確認を兼ねて精液の入った試験管を見せられましたが、その液体は完全に透明でした。え、精液って白いはずでは……? 私が驚いていると、精液は時間がたつと透明になるのだと、担当医師が丁寧に説明してくれました。突然明かされる驚愕の事実。普通は拭き取ってすぐ捨ててしまうので、液体のまま放置する機会なんてまずないですし、その話を聞くまでまったく知りませんでした。驚きですよね。
施術自体は、さすがに普段の内診よりは痛いですが、泣き叫ぶほど苦痛なわけでもなく10分程度で終わりました。最初は内診のたびに苦しんでいましたが、さすがにこの段階では1年以上も通院しているので、良くも悪くも肝が据わった感じでしょうか。ただ、結論から言うと、私は人工授精でも妊娠しなかったので体外受精に進みました。不妊治療もいよいよクライマックスです。
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