　こんにちは、常木らくだと申します。自己紹介のタイミングがおかしいですが、今回初めて私の文章を読んでくださった方もいるはず（いてくれ頼む）なので、自分の経歴をここで簡単に紹介します。初めてじゃない方はいつも応援ありがとうございます。大好き。チュッ。

　こんな不妊治療のエッセイを書いておりますが、結局私が妊娠したのかというと、3年ほど通院した末に男の子を妊娠しました。その後帝王切開で出産しましたが、2か月後にSIDS（乳幼児突然死症候群）で息子を失い、さらにその1年後に夫と離婚して今は独り身のアラフォーです。何なんだこの人生。私の私生活なぞ誰も興味はないでしょうが、詳細が気になる方がもしいらっしゃれば、『らくだ図書館』というブログで情報発信しておりますのでよしなにどうぞ。カクヨムは他サイトへの誘導禁止ですが、ブログ名を言うだけなら許されるはず。

　そういう特殊な事情なので、私の不妊治療はハッピーエンドではなく、どちらかと言えばつらい思い出ですが、それはそれとして心の底から取り組んで良かったと感じています。息子が亡くなった時、夫は「こんな結果になるなら子供なんていらなかった」と言いましたが、私はそうは思いません。あの言葉は、率直に言って、人生で一番許しがたい言葉です。だって私は、息子に出会えて良かったですから。その喜びに比べたら、ここに綴った不妊治療の苦しみなんて吹けば飛ぶくらい軽いものだと思うのです。

　だから私は、この経験を皆様へ伝えたくて、こうして不妊治療エッセイを書きました。本来、この自己紹介は冒頭に入れるべきですが、具体的な話を先にした方がいいかなと思って途中に挟んだ次第です。それでは、ここでちょうど半分ですが、残りの体験談を引き続きお楽しみください。