　結婚して何年もたつのに妊娠しない……。

　子作りの方法に何か問題があるのでは……。

　そんな疑念を解消するのがフーナー検査。端的に説明すると、検査日の早朝にセックスして、膣の中に充分な量の精子がいるか、ちゃんと前進しているか等を調べる検査です。朝が無理な場合は深夜の性交でも検査可能だと聞きました。やっぱり朝より夜がいいですよね、気分的に。

　私も通院初期に、医師のすすめでこのフーナー検査を受けました。調べる方法は内診で、通常の診察よりは痛かったですが、恐怖の造影検査に比べたらどうってことはありません。検査の結果はすぐに出て、問題なしと告げられました。つまり、子作りの方法に問題はなかったわけです。

　ちなみに自分は鈍感なのか、膣内で射精されてもわからないので、フーナー検査のお墨付きはかなり大きな自信になりました。いや、射精したかしないかは、もちろん相手の態度でわかりますが、子宮の感覚としてはわからないと申しますか……。あれって、普通はわかるものなんでしょうか？　他の女性とそんな話をする機会がないので、気になっても確認する方法がありません。

　話がそれましたが、病院によってはフーナー検査に加え、男性の精液検査を個別に実施する場合もあるそうです。個室ビデオルームで精液を採取し、検尿よろしく窓口にそっと提出して、精子の数・形・運動量・直進率その他諸々を調べると聞きました。不妊治療は、女性が一人で通院するケースが多いですが、男性が協力的な場合はこうした検査を受けてもらうのが良いでしょう。生殖に関する問題は、ややもすると男女の意識差が開きがちなので、だからこそ差を埋める努力はとても大切だと思うのです。それを怠ると、私のようになってしまいますからね。