説明会に行ってみる

 いざ出陣じゃー! ブオー、ブオー!(ほら貝)

 という心境で説明会へ出向いた私ですが、結論から言うと、そんな完全武装はまったく不要でした。病院の中は明るく清潔な雰囲気だし、周囲の参加者さんも、重苦しい空気なんて出していません。「よくわからないけど来てみました」という感じ。そうです、最初は誰だって初心者なのです。自分だけ場違いじゃなくて本当に良かった。


 説明会の内容を簡単にまとめると、不妊治療は一般的に、以下の3ステップで進むそうです。

・タイミング法……内診や血液検査によって排卵日を予測して、セックスするべき日を医師に教えてもらう。薬や注射を併用する場合も。

・人工授精……精子を採取して子宮へ注入する方法。

・体外受精……精子と卵子をどちらも採取して、受精させた上で子宮へ戻す方法。


 人工授精と体外受精で「じゅ」の漢字が違いますね。これには理由があって、人工授精は精子こそ器具で注入するものの、その後の妊娠は自然任せなので「授」と書きます。一方、体外受精は、身体の外で人為的に受精を行うので「受」と書くのだとか。うーん、知らなかった豆知識。


 説明会は1時間ほどでしたが、思い切って参加してみて、私の警戒心は大幅にとけました。ポイントは、

・周囲の参加者がみんないい意味で普通だったので抵抗感が薄れた。

・通院を始めた場合、まず取り組むのはタイミング法であって、いきなり体外受精などのハードな治療をするわけではない。

・基本的に保険適用外だが自治体の助成制度があるらしい(後で詳しく書きます)。


 こうして不妊治療を決意した私は、それから病院探しをしましたが、結局最初に説明会を受けたレディースクリニックへ通院することに決めました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る