2-6. 最終戦:嫉妬の剣と老兵の本気――それは想定外です

■クライマックス戦闘:VS三位一体剣


【戦闘準備】


戦闘準備タイミングでは、いつも通りリアトリスがビートルスキンとバークメイルAを使用し、至近距離の相手をガーディアンで3回まで「かばう」と宣言。それ以外のPCは宣言なし。

魔物知識判定ではマリーナが達成値19で知名度までは抜きますが、弱点値までは抜けませんでした。


今回の敵データはこちら。

https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=W0Hv8f

※このデータは、まだ剣の欠片の分のHPなどは適応されていません


マリーナ・リアトリス:(データを見て)……は?

GM:ふっふっふ。

マリーナ:つよい~。

リアトリス:その……。アミ、死ぬなよ。

アミ:いやあ、この戦闘で死んだら美味しいんですかねー??

マリーナ:いやね、アミ、マジで死ぬよ。マジで死ぬから洒落にならない。

リアトリス:全力攻撃+薙ぎ払いしてくるやつがいるから……。

アミ:ひえ。


薙ぎ払いだと「かばう」ことができません。なので、前衛全員自力で回避するか防護点で受ける必要があるのですが……


アミ:(相手の命中力を見て)無理無理無理ぃ……いや、ワンチャンはいけるけど、出目勝負だし無理よこれ。

ガイゼリック:儂はまあ、この数値なら回避できそうだが。

アミ:ギズとあたし、回避の基本値が全然違うから……あたしは、無理寄りの無理!

GM:あ、そうだそうだ。このタイミングで、リアトリスさん。これまですっかり忘れてたんですがー……

リアトリス:うん?

GM:弱点隠蔽判定をお願いします!

リアトリス:……。……!! そういえば私、弱点あるんだった!!


蛮族PCは、基本的に魔物と同様に弱点が存在します。

それをPCもGMも、今回の戦闘まできれいさっぱり忘れていたのでした。


リアトリス:すみません、忘れてた……。

GM:いえ、こっちも忘れてたのでw 今回から2.0時代のバルバロステイルズ・バルバロスブック準拠で、弱点隠蔽判定の失敗で弱点が適用とします。

というわけで、エネミー側が弱点の看破をー……(ころころ)達成値20!

リアトリス:うわ、こわいなぁ。(ころころ)達成値20で同値。……これ、どっちが受動(有利)側だっけ?

マリーナ:一応、隠ぺいする側が受動っぽい~?

リアトリス:よし、じゃあぎりぎりでこっちが勝ち! 弱点見破られなかった!

GM:ちっ。


Ⅲの剣が真語魔法10レベル……つまり、「ブリザード(氷・水属性範囲魔法)」を撃ってくる可能性が高いため、弱点を抜かれていたら割ときつい状態でした。


イグちゃん : 「ちきしょう!バジリスクの弱点わかんねええ」

リアトリス:ほっと胸撫でおろす。抜かれてたらまあまあ洒落にならない。


さて、この後は先制判定です。相手は先制値が19。

味方側は固定値が10(ガイゼリック・アミ)、11(ルイス)と分が悪い勝負でしたが、ルイスが出目9を出し無事に成功。

他の二人は失敗してファストアクション起動ならずでしたが、万一の時のために変転は残しておこう……ということでそのまま通し。


GM:それでは戦闘開始です!

PL一同:はーい!



【1ラウンド目:味方側】


・戦闘開始時配置

---

0M:イグちゃん

10m:トリニティディザスター(敵)

15M:アミ、ガイゼリック、リアトリス、カルキノス

20M:ヘーゼル、マリーナ、ルイス

25m:壁

---


GM:今回の戦闘では、0m地点にイグちゃんがいます。ただ、エネミーとして敵対行動はとってこず、基本的に棒立ちです。倒す必要もありません。

リアトリス:なるほど?

GM:まあ、今回はにぎやかしですねー

マリーナ:うーん。行動悩む~……無限に悩むから、いっぺん前衛組の火力見てから考えてい~?

ガイゼリック:ふむ、では儂から動こうかね。どっから落とすのがおすすめ?

マリーナ・リアトリス:柄!!!(※即答)

マリーナ:柄を落とすの最優先したいの~! 「丁寧なバランス」を最速で無くしたい。複数宣言がとにかく嫌だから……

リアトリス:複数宣言さえなければ、素の攻撃力はそこまで高くないしなんとかなるんだよね。

アミ:あ、あと、「三剣分裂」が発動すればあたしも投げられるしね。嬉しい。


ここで話されている、柄の特殊能力2つは以下の通り。

----

○丁寧なバランス

 バランスよく丁寧に作られた柄が3本の刀身の動きを助けます。[部位:Ⅰの剣、Ⅱの剣、Ⅲの剣]は「○複数宣言=2回」の能力を得ます。[部位:柄]のHPが0以下になるとこの能力は失われます。

----

○三剣分裂

 [部位:柄]のHPが0以下になると、[部位:Ⅰの剣、Ⅱの剣、Ⅲの剣]は単体魔物三体に分裂します。

----


マリーナ:正直、柄が落ちるまでどれだけ耐えられるか~って勝負なの~

ガイゼリック:よし、ではマッスルベアー宣言。必殺攻撃ⅡでクリレイAを投げて、柄を斬る!(ころころ)ふむ、今日は出目がいいな、命中24!

GM:たっか。(ころころ)20です無理ですあたります!


からの……


ガイゼリック:(ころころころころころころころころ)4回回って57点!!!!

GM:何この人ー!!!?

PL一同:(大爆笑中)

マリーナ : やっぱこれだわ~

“ヘーゼル” : 戦術こわれちゃいます~~~~

アミ : わらうっきゃねぇ!!!!!!


この一撃で、柄のHPが91→44に。HP半分以上をガイゼリックが一発で削り切りました。


ガイゼリック : 「退け、ガラクタ」

イグちゃん : 「え、なんか今柄から明らかにやばい音したけど??私嫌だよ???あんなかっこつけて敵対したのに雑魚敵みたいに負けるの、ほんとに嫌だよ?????」

ルイス : 「いやぁ、ブチ切れてんなぁ爺ちゃん……」

マリーナ : 「おこるとこわいの、しってるよね~?」

GM:いや、怖すぎる。なんだこの人??(一同笑)

リアトリス:おじいちゃん最高―! これは初っ端から柄落としに行ける可能性が出てきた!

ルイス:俺も全力で殴りに行っちゃうー?

マリーナ:いっちゃう~!


ルイスが魔法の遮蔽になるために16m地点に移動しつつ、柄に攻撃。(マリーナ:中衛ほんとありがたいの~)

1発目2発目は順調に当てて、ごりごりと柄のHPを29まで減らしましたが、ファストアクション分の攻撃は……


ルイス:(ころころ)げえ、ピンゾロ。50点いただきーの、(ころころ)出目3!? 突然腐ったなおい、達成値15です!

GM:それはさすがに避ける!

ルイス:悪ぃ、あと頼む!

“ヘーゼル” : それでは、私が行きましょう。狙撃はしないで、3m下がって、キャッツアイ。クリティカルバレット+ターゲットサイト!

……狙撃の時と比べると基準値低すぎて心配になっちゃう。あたるか~?


と言いつつもこの攻撃は見事に当たり、18点ごりっと削って、柄のHPは11まで減少。


“ヘーゼル” :すいません、回らなかった! HP残しちゃった!

アミ:大丈夫、それが普通だから! 4回転とかする方がおかしいから!w

ガイゼリック:いえーい。(一同笑)

アミ:まあ、どっちにしろこの柄どうしようか。あたしが殴る? 投げれないからちょっともったいないけど……

リアトリス : あ、だったら、ここはリアトリスが出ましょう。グレートカルキノスの攻撃でなんとかする。

アミ:……まじ? 頼める?

リアトリス:まじまじ。うちのカルキノスはシンバル叩き機だけじゃないってことをみせてやる! 限界駆動!


リアトリス本人は主動作でスカーレットポーションを飲みつつ、乱戦エリアに突っ込み、ガイゼリック以外の前衛全員を庇う。

「限界駆動」で命中とダメージをあげつつ、胴体は防御の泡。右はさみが殴りかかりました。命中は当たり、ダメージは……


リアトリス:(ころころ)出目、6ゾロだ。諸々バフ込みで29点物理ダメージ!

GM:ま、じ……? 柄、落ちました!

PL一同:やったー!!!

アミ:え、カルキノスこんなダメージ出るの……? いっつもシンバル叩いて「かきーんww」されてるイメージしかなかったんだけど……(一同笑)

リアトリス:普段は限界駆動入ってないし、私は防護点高いからねー。こんなもんよ。どや。


そして、柄が落ちたことで一気に戦局が変わり余裕が出てきたPCたち。


GM:くそぉ、複数宣言さんが逝ってしまったー!!!!

マリーナ:気持ちにゆとりがあるってすばらしい~。マリーナも守りに入るね。プロテクション9倍拡大~。(ころころ)成功。みんな被ダメ-1してね。

アミ:じゃあ、投げに行くわよ! 魔法怖いしⅢの剣投げでいいよね。前線に駆け込みつつキャッツアイ・ガゼルフット使用。牽制Ⅱ宣言……あっ。

PL一同:?

アミ:……今計算してて気づいたんだけど、私、もしかしたらこれまでずっと牽制Ⅱの命中+2バフ入れてなかったかも……

PL一同:はぁー!!?(爆笑)

GM:え、まじです?

アミ:まじまじ。ごめん。あたしもうちょっと当たってたわ。

マリーナ:(爆笑しながら)アミ、そういうところ~。

アミ:うわーん。でも、その代わり今度からはめっちゃ当たりやすいんだから! いくわよー!(ころころ)……ピンゾロ!!!!!!!


一同、さすがに大爆笑。


アミ:泣いてる。

ガイゼリック:南無。いや、この流れはちょっと強すぎるww

アミ:泣いてる……



【1ラウンド目:敵側】


GM:ほんっと複数宣言できなくなったのがつらい……おかしい、このラウンドでは薙ぎ払い&全力攻撃とか、マルチアクション&魔法制御とかでアミを殺す予定だったのに……

アミ:名指しなのだいぶ怖いんだけど??

マリーナ:さんきゅ~ギズ!

ガイゼリック:よっしゃあ。

GM:泣きながらⅢの剣を動かします。魔法制御でブリザード、届くPC全員巻き込んでやる!!


このブリザードには、位置的にルイス、ガイゼリック、アミ、リアトリス、グレートカルキノス、マリーナが巻き込まれます。

ルイスとガイゼリックは成功して、幸先良いかと思いきや、アミは失敗、リアトリスとマリーナは揃ってピンゾロで失敗。

(リアトリス「やだー!アミのピンゾロが感染したー!」アミ「人のせいにしないの!!」マリーナ「ふぇ~」)


抵抗成功した人には平均10程度、抵抗失敗した人は16~21程度のダメージがどっさり入りました。

ちなみに、ルイス宛の威力表だけピンゾロしたため、ルイスだけさりげなく無傷。


アミ:ま、まだ生きてる……まだ生きてる……(残りHP25)

マリーナ:いたい~(残りHP24)

GM:まあこれくらいはね!! 次はⅡの剣が薙ぎ払い。巻き込めるのは5体までなので、ガイゼリック、アミ、リアトリス、カルキノス胴体&右はさみに当てに行きます。


これはガイゼリックが6ゾロ回避(マリーナ 「さすが~」)した以外は全員命中。

複数宣言がないので全力攻撃は乗っていませんが、結構な高火力が炸裂し……


アミ : HP2!! い、いきてる~~~~!!

マリーナ:それマリーナのプロテクション分だから。感謝して~?

アミ:マリーナ様ありがと~~!!!


※プロテクションの被ダメ-1が2回発動してるので、プロテクションがなかったらアミはちょうどHP0で倒れていた


GM:くそう、落とし損ねた。本当はアミさん狙いに行きたいんですがー……

リアトリス:かばってまーす。

GM:悲しい。リアトリスはどうがんばってもこのラウンドでは落とせないので……ワンチャンに賭けて、かばわれてないギズさん狙います!(ころころ)命中22!

ガイゼリック:おう、こいよ。(ころころ)24で回避したわ。

GM:くそー!!!!!


こうして無事に、全員死ぬことなく、PCの手番が回ってきたのでした。



【2ラウンド目:PC側】


2ラウンド目開始時配置

----

10M:敵&ギズ&アミ&リアトリス&カルキノス

16M:ルイス

20M:マリーナ

23M:ヘーゼル

----


まずは、初手でマリーナがギズ・リアトリス・アミ・マリーナに対して魔法拡大数キュア・ハートで回復。

未だにHPが半減(残りHP20)しているアミ以外は、全員概ね安全域まで戻ってきました。


その後、やはりⅢの剣の魔法が痛くて嫌!という話になり、投げでⅢの剣の達成値を下げる&出来るだけ削る方針に決定。

アミがⅢの剣を狙い、(出目が腐って運命変転を消費しながらも)無理やり投げに成功しました。

その後の踏み付けにも成功し、Ⅲの剣のHPは一気に60まで低下。


アミ : Foo!!!

ガイゼリック:よし、儂がいこう。いつも通り必殺攻撃&クリレイA。さらに、回避に成功してるからかいくぐりが発動中。クリティカル値が下がってるぞ!

GM:えっやだこわい。


転んでいるⅢの剣にはガイゼリックの剣は悠々と当たり、ダメージが……


ガイゼリック:(ころころころころころころころころころころ)

GM:ねえちょっと、さっきより回ってません???

ガイゼリック:5回転! 59点!!

マリーナ : やっぱギズなんだよな~

リアトリス:(笑いすぎて声になってない)

“ヘーゼル” : あ~~~~~~~~~~これがソードワールドでございます~~~~~~~~~


これで、Ⅲの剣のHPは一気に9まで低下。


ガイゼリック : 「む、仕留め切らんか。嘆かわしい、老いには勝てんか」

リアトリス : 「いやあ、上々すぎるくらい上々さ」こりゃ気持ちいい、と笑ってる。

イグちゃん : 「お爺ちゃん怖いよぉ……。」


そして、哀れⅢの剣は、その後のルイスの片手投擲でさっくり落とされたのでした。


マリーナ : やっぱりⅢの剣が先にくだけるんだね~(※ソードワールド世界では、3本の剣のうち第3の剣カルディアが砕け散っている)

ルイス:片手余っちゃったけどどうする? 双撃あるからもう一体殴れるけど。

GM:くそお……余裕発言しやがって、くそお……(一同笑)

リアトリス:薙ぎ払い嫌だし、次はⅡの剣狙いに行きたいなーって。お願いできる?

ルイス:オーライオーライ。


その後ルイスがじわっとⅡの剣を削り、ヘーゼルはⅡの剣に対して狙撃を宣言。

リアトリスは楽素のために特に意味のないララバイを歌いながらかばうを宣言、カルキノスはいつも通りシンバルを鳴らしたのでした。


リアトリス:しゃんしゃんしゃーん♪(シンバルの音)……うん、ダメージ18と19だから弾いた。

アミ:この光景、安心するわね……



【2ラウンド目:敵側】


GM:誰か殺すという強い意志で、Ⅱの剣が薙ぎ払います。

アミ:こわ……


しかし、この攻撃はガイゼリックとアミが回避。リアトリスとカルキノスだけ食らいました。


ガイゼリック : かいくぐり起動。ありがとう、クリティカル値が下がる。

リアトリス : 3点もらった。楽素が増えた。

GM:もうヤダこの人たち。

リアトリス:地味に右はさみのHPが死にかけてるので、結構いたいんですけどね。右はさみが倒れたら、修復に5000Gかかりますもん。

GM:金で買えないものを奪いたいの!!!!(一同笑)


その後、Ⅰの剣はガイゼリックを狙って攻撃。命中24、回避22で当たるかと思いましたが……


ガイゼリック:指輪割る。同値で回避成功しました。

GM:ちくしょう!!!


結局、金(指輪代500G)だけ奪っただけで終わりました。



【3ラウンド目:PC側】


戦闘配置は2ラウンド目と変わらず。


粛々とⅡの剣を殴り続けるPC達。とにかく攻勢に転じます。

Ⅱの剣をアミが投げて蹴り(合計12点)、ヘーゼルが狙撃で撃ち抜き(合計36点)、ルイスが投げて刺し(合計13点)、リアトリスが……。


リアトリス:うーん、攻撃対象余るから、ついでにイグちゃん殴っていい?

GM:は? ついでで人を殴るな???(一同爆笑)

リアトリス : 「撃っていい奴は、撃たれる覚悟があるやつだ、ってね?」


そんなわけでリアトリスがイグちゃんごと全体攻撃を撒き(18点、18点、20点)。(イグちゃん「痛いけど!」)

そしてギズが……


ガイゼリック:Ⅱの剣クリティカルしないし、Ⅰの剣殴っちゃっていい?

PL一同:どうぞどうぞ。

ガイゼリック:よし。じゃあⅠの剣に命中(ころころ)……ピンゾロ。

GM:ひゅう。

ガイゼリック:……からの変転! 6ゾロで無理やり当てて!

GM:ひえ

ガイゼリック:(ころころころころころころころころ)4回回って52点!

GM:はぁー!!!?(一同爆笑)

ガイゼリック : 「で、出し物は終いか。」

イグちゃん : 「…………。」(これ、こっそりこの場抜け出してバレなかったりしないかな~。あ、自分で地上のハッチ閉じたんだったw)

“ヘーゼル” : イグちゃんがとうとう現実逃避を……


その後マリーナはカルキノス胴体&右はさみとアミに対してアースヒール。これで、HPは割と全員安全域まで戻ってきました。



【3ラウンド目:敵側】


いつも通りⅡの剣の薙ぎ払いから。アミとガイゼリックが回避、リアトリスとカルキノスは失敗。


GM:(ダメージを出しながら)そこにあたってもあんまり意味ないんですよ!!!

リアトリス:3点食らった。

GM:ほら!!

リアトリス:いや、みてくださいよ。カルキノスの右はさみがやばいんですよ。HP1で立ってるんですよ彼。けなげじゃない?

GM:GMとしてその状況に陥ってほしかったのは、右はさみじゃなくてPCの誰かだったんだよなぁ~~


そしてⅠの剣の連続攻撃は、先ほどと同様に「ワンチャン殺す」といいながらガイゼリックを対象に取ったのですが……


GM:(ころころ)命中6ゾロ!!! よっしゃ!!!

ガイゼリック:まじで!? (ころころ)流石に自動成功はなし。

GM:殺す―!!!


まさかのヒットで一瞬全員がざわめき立ちましたが、ダメージの出目が振るわず。連続攻撃も避けられました。

ガイゼリックはHPが29まで落ち込みましたが、危険域とまではいかずに終了となり……

代わりにGMがひどく落ち込んだ姿が観測されましたとさ。


GM:殺したかった……

ガイゼリック:不穏なこと言うなや。



【4ラウンド目:PC側】


この手番では、とりあえず全体攻撃の様子を見てから削ろうということになり、リアトリスが蛇穴の苦鳴でⅠの剣・Ⅱの剣・イグちゃんに攻撃。

全体17点~18点削りつつ、カルキノスは胴体が防御の泡を使ってから右はさみでⅡの剣に攻撃。

この攻撃で、Ⅰの剣はHP20、Ⅱの剣はHP3まで削れました。


イグちゃん:「怖いけど!」

リアトリス:ちっ、ちょっと残した……あ”っ。

アミ:どうしたどうした。

リアトリス : いやあの、今バルバロスブック見て「私バジリスクだったわ」って思い出しまして……(一同笑)

アミ : ええ……なんであたしが敵視してるんだと……(呆れ)

リアトリス:だよねぇ。で、なのに、戦闘で一回も邪眼使ってないんだわ。私のこの眼帯はなんだ????

PL一同 : あ~~~~~~~

マリーナ : そうだね~

リアトリス:この戦闘ではもうあんまり意味ないんだけど、フレーバーで雑にイグちゃんに投げておくね。

「…………さて。少しおいたが過ぎるようだよ。よくも私のおもちゃ(※カルキノスの右はさみ)を壊そうとしてくれたな」

アミ:自分が何者かさえ忘れかけてたくせに、台詞だけ格好つけてるの笑っちゃうけどw

リアトリス:ふっ、言ってくれるな。


ちなみに、イグちゃんは「ちょっと!」と叫びながらも邪眼に抵抗。(リアトリス「ちっ」)

なお、今後もリアトリスPLはちょくちょく邪眼を忘れて、戦闘後に「私バジリスクだったわ!!」と叫びだす光景が何回か見られるのですが、リプレイでは繰り返しになるため割愛いたします。南無。


そのあと、マリーナがウォーター・ハンマー数拡大で剣を落とそうとするのですが……


マリーナ:(ころころ)う、Ⅱの剣の方のダメージ算出でピンゾロなの。おいし~

GM:HP3になってから、Ⅱの剣が「生きたい」って叫んでるんですよ。(一同笑)

アミ:くそうw じゃ、あたしまずⅠの剣投げるわね!


この投げは当たって、Ⅰの剣のHPも3に。

これはもう勝ったな、という雰囲気になったのですが、なぜかアミが踏みつけを空振りし……


アミ:このやろ~!

“ヘーゼル” : 私がアミさんの仇を…!(ころころ)Ⅱの剣に命中23です!

GM:(ころころ)回避24。避けました。

“ヘーゼル” :うそぉ!?


そして、続くルイス、ガイゼリックもまさかの空振り連発。

Ⅰの剣・Ⅱの剣ともにHP3で生き残ってしまったのでした。


ルイス:てへぺろ。

ガイゼリック:揺り戻しかの……



【4ラウンド目:敵側】


GM:まさか、敵側が生きて4ラウンド目を迎えるとは思ってなかったんですよね……。

マリーナ:この場の誰もが思ってなかったと思うの~。(一同笑)

ガイゼリック:いや、ほんとにのう。

GM:まあ、せっかくなので殺しに行きましょう! じゃあ、Ⅱの剣が、カルキノスの右はさみを外して前衛5体に攻撃!

リアトリス:あ、右はさみ外してくれるの!?

GM:PCは殺したいけどはさみ壊したいわけじゃないというか。あと、ここで壊したら、絶対イグちゃんに修理費要求されるって思ったんですよね……。(一同笑)

リアトリス:やさしさー?


そんなわけで、少しやさしさ(?)を見せつつ薙ぎ払い。ただ、出目はあまり優しくなく(出目10)、まさかの全員回避失敗。

全員じわっと体力を削られて、アミがHP12、ガイゼリックがHP11まで低下。


GM:これはギズさん落とすチャンスなのでは!? Ⅰの剣が攻撃します!(ころころ)命中22!

ガイゼリック:(ころころ)回避24。かいくぐり発動。

GM:ちくしょう!!!!


……一瞬ヒヤッとする場面はありましたが、無事に全員生き残りました。



【5ラウンド目:PC側】


さすがに後は消化試合。

開幕でアミがⅡの剣を投げて落とした後、


GM:(ころころ)回避6ゾロー!!

ガイゼリック:うっそ。さすがに知らんわ

Ⅰの剣 : 生きたい!!!!


ガイゼリックの攻撃をⅠの剣がまさかの6ゾロ回避したりする場面がありつつも……


マリーナ:ウォーターハンマーじゃなくて、フォース撃つね。さすがにピンゾロしなければ魔力分で落ちるから。

GM:くそおお、MP節約しやがって!!(一同笑)

マリーナ:(ころころ)行使はピンゾロじゃな~い。達成値18。

GM:(ころころ)はい。抵抗はしたんですが……

マリーナ:(ころころ)ダメージもピンゾロじゃな~い!

GM:死刑宣告……。はい、Ⅰの剣、8点食らって落ちました! 戦闘お疲れさまでした~!

PL一同:やったー!!!! おつかれさまでした!!


無事に、全員生きて戦闘を終えることができたのでした。



----


……とはいえ、戦闘が終わった後にもこうなってしまうと残る問題はあるわけで――

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