第2話 "傭兵"―後編
2-3. ミドル:アイリーン宿泊記録・前編
■原因:寝落ち
本日の話題トップバッター。
GMが、遅刻しました。
GM:ほんっとすいませんでしたぁ!!!
PL一同:GM!!!!!!
マリーナ:生きてた~
さて、本日のセッションは番外編「箱庭第2話-酒場で管を巻く」からそのまま続きとなります。
何が起こったかというと
・GM、セッション前に寝落ちで遅刻
・待ってる間、暇なPLたち、適当なロールプレイお題を要求
・全員で酒場で管を巻くRP
……という状況で。最初からPL全員、ある程度ギアを踏んでる状況です。
こんなことになった経緯やら、RP内容やら、細かい状況は以下のURLにて。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054913625450/episodes/1177354054918331222
GM:いや、ほんと……すみませんでした……。まさか寝落ちるとは。
リアトリス:おつかれー。ま、なんとかなってるし、なんとかなったし?
SGM:GMには「このPCたちはなんかいつの間にか酒場に行った」という事実が生えたのをどうにか回収するタスクが生えたけどな! ……いやまあ、もちろん本編とは一切関係ないギャグ空間として処理してもいいけど。
GM:いやあ。まあまあ面白い話題が飛び交ってたので、せっかくなので実際にあったこととして採用しましょ。
アミ:わぁい。
GM:まあ、というわけで実際に先程の話題がどこで繰り広げられたか、とかは後で回収しますw ただちょっと時間ください、卓前にやっておこうと思ったこと、寝落ちたせいで半分くらいやれてない……。
■卓前の確認時間
というわけで、GMの準備ができるまでの休憩時間。
アミ:あっ。GM、部屋にこれまでのあらすじとか残してくれてるんですね。読んどこ。
ガイゼリック:うわ、すごいな。
GM:ちょっと情報が多いキャンペーンなので、こうやって残しとかないと皆さんきついかなって。
リアトリス:神かー?
セッションを行う部屋の片隅に、「各話メモ」(各話に関するあらすじや情報項目)と、「人物紹介」がまとめられていました。
GM、こういうところ最高に親切。
リプレイ上では、1話メモと2話メモは既に書いてある情報と重複が多いので割愛しますが、人物紹介は一部初出情報があるのでこちらにも掲載します。
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◇人物紹介
・アーシャ・アルトゥール:緑髪碧眼の30代の女性。どことなく高貴な風貌をしている。一週間前から行方不明の一人娘を探している。最初の依頼主。
・レティーナ・アルトゥール:アーシャの13歳の娘。トアル町北東の森で行方不明。彼女の名前が刻まれた奇跡の首飾りを見つけることが最初の依頼。
・ヘラ:屈強な肉体を持つ身長3m越えのダークトロール。敬虔なダルクレム神官。人蛮混合傭兵団リベリオンの創設者かつリーダー。クエストを掛けた張本人。
・ベルベット:ヘラの一人娘。敬虔なティダン神官。15年前、蛮族を裏切りエデン側に着いた。彼女に接触する事がクエストの達成条件の一つ。
・リヒト:300歳の金髪ショタエルフ。魔動機開発のプロフェッショナル。エデン城壁、超遠距離砲、人肉培養器などヴァルハラ内のヤバイ代物は大体彼が製造している。ミラージ共和連邦出身。ツァイデス神官。
・イグ:緑髪碧眼の10代前半魔法少女。優秀な操霊魔術師。ヘラ様ガチラブ勢。アイリーンの統治を任されている。5年ほど前にリベリオンに加わった。
・ルイス:元冒険者のリカント青年。数年前にヴァルハラに迷い込んだばかり。頼りになる兄貴分だが、同時にどこか飄々とした雰囲気がある。
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リアトリス:んっ? は?
GM:どうしました。
リアトリス:GM、あの。私今更気づいたんですけど、リヒトが「ミラージ共和連邦出身」って……あってましたっけ?
GM:ん。ああ、あってますよ。
リヒトくん、2-1でも実はちゃっかり「ミラージ共和連邦出身で」と名乗っています。
リアトリス:……。私の記憶だと……。ああ、そうだよね……(ルルブをめくりつつ)
SGM:……。
リアトリス:あのー、私が知ってる限り、ミラージ共和連邦って、すごく若い国で。今、記憶違いじゃないかって念のためルルブを改めたんですが、やっぱり、ミラージは建国してからまだ十数年なんですよ。
アミ:ん?
リアトリス:GM。そのうえで、「リヒトはミラージ共和連邦出身」ってことで、OK?
GM・SGM(含み笑い)
リアトリス:やだぁ……GM勢がなんか笑ってる……(一同笑)
GM:はい、その通りです! リヒトはミラージの出身で間違いないですよ~?
リアトリス:はぁ! はぁーーー……そう、オッケー!! オッケーです!! こういうところでさりげなく仕込んでくる姿勢、好きよ。
GM:ふふふふ。
アミ:えっ、なになになに?
リアトリス:えっと……まあ、詳しくはリヒト本人にセッション中に突っ込むね。その方が自然でしょ。
GM:了解でーす!!
GM:ともかく、そろそろ準備もできまして。改めて本日のセッションを始めていきたいと思います。よろしくお願いします!
PL一同:よろしくお願いしまーす!
■オープニング:アイリーンの街
GM : というわけで、先ほどの酒場での惨状(くだ巻き)が生み出される数時間前……。君たちは門番にアイリーン内を案内してもらっている。
マリーナ:門番さん~。
GM : 君たちは6時間程の行軍と謎のチンピラ蛮族4人組との戦闘後、アイリーン内に到着する。
アイリーンは現実世界とほぼ変わらない整備された街だ。舗装された道、整然と並ぶ家々、町を照らすであろう等間隔に置かれた街灯等、この景色を見ていると自分たちが未だに奈落に囚われていることを忘れそうだ。
何ならトアル町より栄えている。
“ヘーゼル” : トアル町ぃ……
GM : 違いがあるとすれば、店々の看板に交易共通語と汎用蛮族語が並列していること、夜行性の蛮族を考慮してか街灯に妖精のランプが用いられていること。そして人族に入り混じって蛮族が街を闊歩していることだろう。
アミ : 「蛮族と人族が一緒だ……」街を見ながら
ルイス : 「そういう街だからなぁ、しばらくすりゃ目は慣れるさ」
門番 : 「はっはっは……、初めてこの光景を見たときに正気ではいられない事理解できます。私もここに流れ着いた当初はそうでしたから、ただまあ、いつか皆様もなれますよ」
マリーナ : 「いい街~。マリーナ、色々旅して街を巡ってきたけど、きれいでいい街だね~」
ガイゼリック : 「これが……、ほぅ……。」町並みをしげしげと眺めている
リアトリス : 「……はは。ある種のタイプの奴らには、『夢みたいな光景』だな。これは」
“ヘーゼル” : マスターの後ろをついて回ってます。
門番 : 「さて、イグ様がいらっしゃる喫茶店はこちらでございます。あちらの建物内にイグ様が皆様をお待ちのはずです。」
GM : そうやって門番が案内する先に一軒の店がある。店名には喫茶店"ミニチュア・ガーデン"と書かれている。
マリーナ : 「はやい~。イグちゃ元気かな~?」
ここで門番さんとはお別れ。PCたちは喫茶店に入店しました。
■ミニチュア・ガーデン
喫茶店"ミニチュア・ガーデン" : イグちゃんが経営する喫茶店。
その内部は、蛮族が占拠する町とは思えないほどこしゃれた空間だった。
……背景画像も、可愛らしい装飾に満たされた喫茶店に切り替わります。
GM : だが店内にはお客さんは一人もおらず、カウンター席の内側にイグと名乗る少女が一人暇そうに待ち構えていた。
“ヘーゼル” : 「イグさん、ご無沙汰しております」
マリーナ : 「イグちゃ~」
アミ : あんまこんな空間に来たことがないのできょろきょろしてる
リアトリス : 「やあ、ヘラの奥さん。遊びに来たよ」
イグちゃん : 「きゃ♡リアトリスちゃん上手なんだから~♡ ……じゃなくてですね......。皆さんの事お待ちしてました、ルイス君もお疲れ様ね。」
ルイス : 「うぃーっす、ちゃんと連れてきましたよーっと」
マリーナ : 「またせちゃった~?」
イグちゃん : 「いやあ、全く待ってないから大丈夫だよマリーナちゃん~。どうせここに客来ないから、いつでも暇だしね!」
ガイゼリック : 「して、要件とは?」
イグちゃん : 「要件って程じゃないんだけど、ここでの君たちの生活の支援をヘラ様にお願いされてるからね。
五日間滞在してもらう予定だからね~。アイリーンに滞在している間の宿としてここを使ってくれい。二階部分に客室を6人分用意してあるから存分に休んでくれたまえ。」
ガイゼリック : 「なるほど、素直にその言葉に甘えさせていただこう」
アミ : 「個室なんて気が利いてるわねー!」
“ヘーゼル” : 「お言葉に甘えて、お世話になります」ぺこー
イグちゃん : 「一人づつ個室用意しないとあのパーティー空中分解するってお達しがきたので……。」(一同笑)
ルイス : 「いやぁ、わかってんなぁほんと……」
ガイゼリック : 「アミ殿は早急に休んだ方が良かろう。さ、荷物は儂が持とう」スタスタ歩きながら「さて、どこへ運ぶかな」
イグちゃん : 「まあ、部屋は人数分用意はしたけど、部屋割り自体は好きにしてもらって構わないよ。」
リアトリス : 「んー、じゃあまあ、ちょっと狭いけど私は子犬と同室で。なんせここ10年部屋を離れたことないから、子犬は一人で寝られないんだ」
“ヘーゼル” : 「そ、そんなことは……!」
アミ : (ホント?みたいな顔)
“ヘーゼル” : 「ある……かも……」(ほんと、みたいな顔)……下向いてもじもじしてる。
アミ : 「……覚えてなさいよー!」2階に駆け上がっていく
ガイゼリック : (遠くからアミどのー?と呼ぶ声がする)
リアトリス : 「ま、じゃあ後は頼んだ。私は出てくる」と、荷物を放り投げていこうとします。
“ヘーゼル” : じゃあ荷物をキャッチします。「お運びしておきますね」
リアトリス : ん、と生返事。こういうやり取りは慣れてる。
イグちゃん : 「あ、ちょっと待ってね。みんな5日間もアイリーンで暇潰さないといけないから、アイリーン内で暇潰せそうなところ教えとくね~。」
マリーナ : 「イグちゃたすかる~」
GM:さて。これから五日間、各PCには一日ずつシーンプレイヤーが回ってきます。
そして、これから五日間は1日を「昼」「夜」の二つのシーンに区切ります。
基本的に、昼はアイリーンの街中のどこかに行く、夜はミニチュアガーデン内の宿泊部屋でだべる、という想定です。
昼・夜ともにシーンプレイヤー以外も登場することは出来ますが、昼の行先や、夜の登場PCを決めることができるのはシーンプレイヤーだけです。で、昼に行く「アイリーンの街中のどこか」に関する情報なのですがー……
ここで、GMから、「アイリーン内で行ける場所」と「どのPCがどこにいくのがおすすめ」かを提示されました。
それがこちら。
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・街西部にあるカジノに参加。バジリスク種が経営するらしい。:リアトリス
・街北部の人族冒険者密集地で砂漠踏破の下準備とお買い物。:ヘーゼルorギズ
・街中央の噴水広場で観光:マリーナちゃん
・イグちゃんの店でだべる:ギズorヘーゼル
・???:アミアミアミアミアミ
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アミ:なんか、あたしのだけすごく圧が強くない???(一同笑)
GM:いやあーまあ、一応GMがお勧めする場所ってだけで別に行かなくてもいいですよ?
アミ:こんなに圧強いのに!?
“ヘーゼル” : まあ、でも、実際おすすめされる場所以上にどこかに行きたいところがあるかというと……特にないかなってのが正直なところ。
ガイゼリック:だなぁ。ま、他に行ってみたいところなければGMの提案通り、ってことでよいかね?
PL一同:異議なし!
ということで、GMが提示してくれたイベントのシーンプレイヤーを各自持ち回ることになりました。
ちなみに、イベントの発生順番に関しては、全員でダイスを振って以下の順に。
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一日目:ヘーゼル
二日目:リアトリス
三日目:マリーナ
四日目:ギズ
五日目:アミ
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GM:あ、ちなみに先ほどの酔いどれくだ巻きに関しては、1日目の夜にあった……ということで、1日目の夜会話部分をまるごと置き換えていいでしょうか。実質、ヘーゼルさんの夜会話イベントがなくなっちゃうことになるんですが……
“ヘーゼル” : いいですよー。結構くだ巻きで好きなことやりましたし、なにかあったら夜会話の分も昼の時にやりますよ。
GM:ありがとうございます。では、そういう感じでやっていきましょう!
PL一同:はーい。
■1日目:ヘーゼル、お買い物に行く
“ヘーゼル” : うーむ。ギズさん、お買い物シーンはこっちが貰っていいですか?
ガイゼリック:ええよ。
さて。
そんなわけでお買い物に行くことになったヘーゼルですが、以前より買い物に関して、こんな会話が繰り広げられていました。
GM:リアトリスさん、なんで奇跡の首飾り買ってないんですか……?
リアトリス:え? 金がないから☆
アミ:力強いお返事~
GM:もう、GMはいつかリアトリスさんが事故死でロストするんじゃないかと気が気じゃなくて……(一同笑)
ご存知の通り、生死判定で気絶が死亡かを判定するSW2.5においては、「別に今死ぬ気はなかったけど生死判定失敗したんで死にます」という状況が稀によく(?)発生します。
しかもこの生死判定、自動失敗(ピンゾロ)を出したら普通に失敗するので、HP-1など、普通に考えれば死なないだろー的な状況でもピンゾロ振ればあっさり死にます。つまり、事故死。
とはいえ、蘇生魔法が存在するこの世界で、蘇生による穢れの忌避観が比較的緩い冒険者という環境にあるPCたち。「死んでも最悪蘇生すれば……」という不文律が(穢れを嫌うパーソナリティでない限り)あるため、事故死しても取り返しがつくことが多い。のですが……
このパーティ内においてリアトリスだけは穢れ4点持ちの高位蛮族であり、実質蘇生ができません。※蘇生してしまうと即アンデッド化してしまうため
そのため、リアトリスだけは、死亡=キャラロストに直結しているわけなのです。
リアトリス:一応、PLとしてはね。穢れ4のバルバロスPC選んだ時に、物語からいつでも事故死で退場できる覚悟はできてるんだよ。ついでにいうと、新しいキャラシを作る心構えもできてる。
GM:GM側の心構えができてないんですー!!(一同笑)
リアトリス:ほんと、それは申し訳ないと思ってるんだけどねえ……。いや、わかってるんだよ奇跡の首飾りによる振り直しの重要性は。これまでのソドワ人生、生死判定ピンゾロで自PCが死んだことはすでに二回くらいあるし、他PCが生死判定ピンゾロした姿は片手の指じゃ足りないくらいは見てる。ここに奇跡の首飾りがあればって思ったことは何回もあるよね。
GM:じゃあ!
リアトリス:だが、タンクに金はないのだ……! さすがに「気絶した後の事故死の備え」より、まずは「気絶しないようにする配慮(防護点上げとか精神抵抗上げとか)」の方が優先!! 単純に金がないのだー!!
“ヘーゼル” : あー! お小遣いが足りなくて申し訳ありません……!!!
アミ:いやヘーゼルのせいじゃないでしょw
“ヘーゼル” : ヒモに金が足りなかったら飼い主の責任なんですよ!!!(一同笑)
GM:というか、なんで穢れ4で前線に立ってタンクとかやってるんですか。一番事故死に近い場所じゃないですか。
リアトリス:そりゃまあ、そこに猛毒の血液(※種族特徴)があるからよ。最近よく忘れてるけど。あと、PLがタンクが好きで、蛮族PCの中では一番バジリスクが好きだから! どどん!
GM:ひぃん。
リアトリス:まあ、そんなわけで、別にわざと買ってないわけじゃないんです……。お金溜まったら買おうと思ってますよ。
マリーナ:マリーナちょっとお金余ってるから貸す~?
リアトリス:ありがとう。ただ、ちょっと貸してもらったくらいでは1万ガメル(※奇跡の首飾りの値段)には届かないから……気持ちだけ受け取っておく。
マリーナ:そっか~。
“ヘーゼル” : ……なるほど。では、そのお金、私に貸していただくことは? 私の所持金とマリーナさんの所持金を足せば1万ガメルに届きますので。
マリーナ:おー。いーよ~?
リアトリス:まさか。
“ヘーゼル” : 私がマスターに首飾りを買います。というのと……。あと、ちょっと私、というかヘーゼルが、マリーナちゃんに対して複雑な感情になっておりまして。マリーナさんと少しお話しておきたいのですよね。そのきっかけにもなって、よいかと。
マリーナ:しよしよ~?
……という会話が、成長の合間などに交わされておりまして。
ヘーゼル:では、その、マリーナさん。かねてより相談しておりましたが……お付き合いいただけますでしょうか。
マリーナ:おっけ~。
リアトリス:いってらっしゃーい。
イグちゃん : 「今から買い物行くんだね、北の方に人族用のマーケットがあるから、そこ行けば装備は何でもそろうと思うよ?そんじゃあ、いってらっしゃい~。」
“ヘーゼル” : 「では、いって参ります」
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◇一日目昼、買い物。
登場PC:“ヘーゼル”・マリーナ
GM : 砂漠越えの準備のため、町最大の人族マーケットに向かう。アイリーン北部は人族冒険者が多い区分のようで、人だかりも人族がほとんどだ。人間なら何となく安心感を得られるだろう。それでも少数の蛮族たちが我がもの顔で道中を通っているのだが。
“ヘーゼル” : 「お水と保存食とテントと……」とメモを見ながら
マリーナ : 「……」念のためイカさん(※エイリャークの聖印)をぽっけに隠す
“ヘーゼル” : 「む。いけませんよ、マリーナさん」めっ
マリーナ : 「へ?」
“ヘーゼル” : 「人のものをとったら、泥棒になってしまいます。ご紹介いただいたイグさんにも、良くありません」※マリーナが何かをスったと思ってる
マリーナ : 「このイカちゃんはもともとマリーナのだよ?」
“ヘーゼル” : 「本当ですか?」
マリーナ : 聖印を見せる。専用だよ?
“ヘーゼル” : なんだ聖印かぁ。じゃあマリーナのものだな。見たことない神様のだけどまあそういうのもあるんやろ。
リアトリス:子犬がルーンフォーク(※神様よくわからない系種族)でよかったな……
マリーナ : 「かじるとおいしいの」
一同:!?
“ヘーゼル” : 「え、聖印ってそういうのなんですか……?」
マリーナ : 「~♪」
“ヘーゼル” : イカさんかと思ったら聖印かと思ったらイカさんだった? え、結局どっちなんですか?
マリーナ:ふんふーん。
“ヘーゼル” : ええ……プレイヤーを煙に巻かないでほしい……どっちなんだ……(一同笑)
閑話休題。
GM : 皆さんは活気あふれるマーケットの中で、イグちゃんから最も品ぞろえがいいとお勧めされた店の中に入っていく。
店内は装備屋らしく古今東西の武具防具がそろっている。アルフレイム大陸でよく見かけた装備やと兼職ないだろう、そのカウンターにいるのがオーガ種でなければ。
GM→オーガの店長 : 「おうおうおう、活気のいいお嬢さんたちがきたじゃねえか。」以後交易共通語
“ヘーゼル” : 「あ、えっと、はい!こんにちはでございます!」
マリーナ : 「こんにちは~。おじさんお金稼いでる~?」 ※もうかりまっかーのテンションで
オーガの店長 : 「俺かぁ? まあそれなりに繁盛してますぜい。」
マリーナ : 「すごいね~」
“ヘーゼル” : 「イグさんから、こちらはこの街一番のお店とご紹介頂きまして……」
オーガの店長 : 「ああ、この店なら町最大の規模を誇ってると思うぜ。見たところ、お嬢さんたち最近この街に越してきたばかりのようだな?」
マリーナ : 「そうだよ~」
オーガの店長 : 「そうかそうか、しかしオーガが店先で販売してるってのにお嬢ちゃんたち全く動じないなあ。こういった光景は外ではなかなか見かけないだろう?」
マリーナ : 「確かに~?」
オーガの店長 : 「肝っ玉が据わってるというか、たいてい初めて人族と商売するときは奴らに合わせて人族の姿に変身する必要があるのだがなあ。」
マリーナ : 「マリーナはともかく、ヘーゼルは、ね?」ね?って振り返る
“ヘーゼル” : 「わたしの主も、店主さんと近しい方でございますので」ねー
オーガの店長 : 「二人とも大いに気に入った、よっしゃ初来店サービスで一人一個づつ商品なんでも1割引きで販売したるわ!」
“ヘーゼル” : 「なんと。有難うございます」
マリーナ : 「ふとっぱら~」
オーガの店長 : 「……あんま高すぎる商品は勘弁してくれな?」というわけで割引ですが、 1割引き適用は10000G以内でお願いします。
マリーナ : 「う~ん……。指輪、買おうと思ってたんだけど。指輪に割引、もったいない……」
“ヘーゼル” : 「ですね……。せっかくでございますし……」ときょろきょろして、奇跡の首飾りに目を止める。自分の財布を見て、しゅーんとする
マリーナ : 「~?」察する力が高いから気づいた。かしこいから。うーん。 「ヘーゼル、じゃんけんしよ」
“ヘーゼル” : 「へ?」
マリーナ : 「いいから~」
“ヘーゼル” : 「あっ、はい……」
マリーナ : 「じゃ~んけ~ん」
“ヘーゼル” : 「ぽ、ぽん!」
マリーナ : ちょっと遅れて負ける手を出す。「あ。まけたならしょうがないな~」
“ヘーゼル” : 「え?え?」
マリーナ : 「これはヘーゼルにうばわれる分ね~」
マリーナ : ぽんと3500Gを差し出す
“ヘーゼル” : 「え!その……よ、宜しいのですか? これはマリーナさんの……」
マリーナ : 「ほしいなら、うばわないと、ね? ほしい気持ちにウソをつくのはよくないよ~」
裏のリアトリス : うちの子犬とうちの友人、最高にかわいくない?
オーガの店長 : わかる、尊い。
“ヘーゼル” : 「……有難うございます、マリーナさん。このご恩、忘れません」深々と頭を下げます
マリーナ : 「ヘーゼルがつよいからね~」
“ヘーゼル” : 「いえ。マリーナさんには敵いませんとも」というわけで奇跡の首飾り、買います!
オーガの店長 : 「嬢ちゃん同志の友情ってわけか泣けるじゃねえか。知っていると思うがそれは奇跡の首飾りって代物で、一回だけ死の淵から助けてくれる優れものの装飾品だ。俺らバルバロスにはほぼ必需品だな、自分で使うもよし、死んでほしくない大切な人に渡しても感謝されるだろうな。」
“ヘーゼル” : 「大切な人に……」
マリーナ : 「……さて、かうもの~。 ……ま、いっか」財布(の中身)ないわ。
“ヘーゼル” : 「ほ、ほんとに宜しかったのですか……!?」マリーナの様子を見ながら
マリーナ : 「いいよ~。マリーナお金いらないし~」
“ヘーゼル” : 「なんとお礼したら……。これはギズさんにもよくお伝えしておかないと……」
マリーナ : (ほしいものはうばえばいいし~)「おつかいたのまれたものだけください~」
オーガの店長 : 「このリストにあるもの用意すればいいんだな?すぐ集めてくる。」
ちなみに、他のパーティメンバーからのお使いもあり、今回購入したのは以下の内容でした。
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器用の指輪
金A×10
バレットポーチ×2
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“ヘーゼル” : 「殿方に贈り物をするときは、どうすれば宜しいのでしょうか……」
オーガの店長 : 「ほ~う、首飾りは意中の殿方に渡すつもりなのか、なかなかロマンチックじゃあないか。」
マリーナ : 「どうなんだろうね~?」恋をしたことがないから全然わかんない~。
オーガの店長 : 「だが……、すまんが俺ぁバルバロスだからな、人族同士のプレゼントの渡し方というのもわからんなあ。」
“ヘーゼル” : 「むぅ、店主さんでもですか……」
マリーナ : 「あ、でもたいせつ~な存在へのもののわたし方はわかるよ~。心をこめてわたしてね~?」
“ヘーゼル” : 「な、なるほど……!」
マリーナ : 具体的には神への捧げ物とか~。海産物を神殿に祀ったりした~。(一同笑)
裏のガイゼリック:そりゃ、マリーナにとっては大切な存在だがw
“ヘーゼル” : 「が、がんばります……!」
オーガの店長 : 「おう、頑張れよお嬢ちゃん!」
マリーナ : 「がんばれ~」
オーガの店長 : 「お嬢ちゃんたち、次来るときは意中の殿方も連れてきてくれよな。また来るのをお待ちしてますぜ!」
“ヘーゼル” : 照れ照れ。
裏のリアトリス:……これ、私のことだとしたら、人族でも殿方でもないんだけどな……(一同笑)
マリーナ:リアトリスの性別を時々忘れるんだけど、そういえば男の人じゃないんだっけ~?
裏のリアトリス:「男装の麗人」なので、女性のはずなんですけど。傍目には無駄に顔のいい中性的な男に見えてると思います。
マリーナ:顔がいい~!
リアトリス:でもまぁ、正直PLも性別どっちにするか迷ってダイスで決めたような感じなので、やってて性別は忘れがち。
“ヘーゼル” : まあまあ。マスターはマスターなので、そこらへんは些事なのです。
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◇一日目夜
GM : では、このタイミングで皆さん酒場に行き、酔いつぶれたということで。
PL一同:はーい。
というわけで、番外編のこの場面がここに挿入されました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054913625450/episodes/1177354054918331222
“ヘーゼル” : あ、夜のうちに一個だけやっておきたいことがあるんですが、一瞬いいでしょうか……。
GM:お、はいはいどうぞー?
“ヘーゼル” : 酔いつぶれたリアトリスの首に、奇跡の首飾りを、心をこめてそっと巻いておきます
リアトリス:おう。
GM:……おや、勝手に巻いていいんですか?
ヘーゼル:いや、「いいのかな」ってちょっと思ったんですけど……絵面のきれいさに勝てなかった。ってことで。
アミ:うん、好きだなぁ……
“ヘーゼル” : えへへ、……なんというか、別に捧げたのが自分だという必要は全くないんですよ。わかりますか。
アミ : 神への捧げもの/Divine Offeringだ。
GM : 昨夜誰が買い物してたか割れてるので、すぐばれそうな気もしますけどね
“ヘーゼル” : まあまあまあ。
マリーナ : 捧げものなら、ついでに神の名前刻んどけば~?
“ヘーゼル” : ……そういうサービス、あります?
GM:では、あることにしましょう。刻印してくれますよ。
“ヘーゼル” : では、いと貴き御名をここに。で、首に巻いた。
リアトリス : すー、と健やかに寝息を立てている。気づかない。
マリーナ : ドアの陰から見守ってる~
“ヘーゼル” : ぐっ
GM:そういえばヘーゼルさん。マリーナと話したかったことって何だったんですか?
“ヘーゼル” : あっ。えーとですね。こう……その、最近マリーナさんとマスター仲いいじゃないですか……だから、その。「マリーナさん、私のポジションを取らないでくださいまし!」っていう感じで……
リアトリス:あー……
“ヘーゼル” : いやこう、PLとしては全然平気なんだけど、ヘーゼル本人はすごくこう……すごく「ううっ」ってなってて……
マリーナ:別に話せない女じゃないよ~、マリーナ。言ってもらえばきくよ~?
“ヘーゼル” : わかってるんです、それは……でも……うう。でも、今日話してみてちょっとわだかまってたのがなくなったので。いいんです。
マリーナ:おっけ~。
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■二日目昼:リアトリス、カジノへ行く
GM:ちなみにリアトリスさん、気が付いたらどんな反応するんです?
リアトリス:ん、んー……。うーん、じゃあちょっと「朝起きた時」のRPシーン貰っていい? そんな長くはやらないけど。
GM:どうぞどうぞ。では、リアトリスさんは目覚めた。
リアトリス : ふわぁ、と欠伸をして起き上がる。いつの間にやらベッドの上。 「すごく、らしくない酔い方をした覚えだけがある……。ったく、昨日はリヒトに聞きたいことがあったってのに……」 寝ちまったのか、と独り言。
GM : では、朝起きたリアトリスは首元に違和感を感じますね。昨日意識を失うまではなかった何かが首にかかっている感じがします。
リアトリス : 悪態をついて、自分の首にかかる「なにか」を掲げる。とりあえず興味もなさそうに見やって、 「――なんだこれ」
……。あの。自分、セージもスカウトもないんですが、これが「奇跡の首飾り」だってことはわかるんですかね?
GM : まあ、依頼を受ける時に同じもの見てますからね。わかりますよ。
リアトリス : ……効果を思い出して、眉根を寄せる。誰だ、こんなもの送り付けてきたやつは。しかもそこに名前が刻まれているのを見て、深い、海の青よりも深い色のため息をついた。
「…………これを送り付けてきた馬鹿は」
ぴん、と人差し指でペンダントトップを弾いて。
「――人に『首飾り』を贈る意味を知ってるんだろうかね」
しようとも思ってやいない癖にさ、と囁いてから、いつも通り声を上げます。
「起きた。……ねえ、着替えは?」
“ヘーゼル” : ずびゃっ!と現れる 「お早うございます、マスター。こちらに」 いそいそと着替えさせます
リアトリス : 「ん」首にかけたものには触れずに、そのまま身を委ねます――
“ヘーゼル” : えへへ
ちなみに、首飾りを贈る意味は、一説には「束縛」「相手を独占したい」などの意味があるそうです。どうなんですかね?
GM : では、 続いて昼。何しますか?????
リアトリス:では、カジノへ。「吟遊詩人が気軽に入り込めそうで、金と知識を仕入れられそうな場所は何処だ?」とイグちゃんに聞いてやってきました。
イグちゃん : 「お、それならカジノとかどう? オーナーはバジリスク種で気が合うだろうし、あそこメインステージのエンターテイナーを常時募集してたはずだから」
リアトリス : 「へえ、愉しそうだ」
ルイス : 「ここのカジノは中々アツい場所だが、まぁあんたなら大丈夫だろうよ」
イグちゃん : 「賭けで一発逆転狙うもよし、演奏して小銭稼ぐも良し。好きにすればいいと思うよ!昨夜みたいに騒ぎすぎなければね!昨晩みたいに!!!」
リアトリス : 「……騒いでないよ、私(の記憶で)は」にっこり。最初に泣きじゃくって卒倒しただけなので騒いでないない。
イグちゃん : 「あのあとの事後処理ホント大変だったんだからね!!グラス大量に割れてるわ、テーブルひっくり返ってるわで。ほんと私に感謝してよね~。」
“ヘーゼル” : 「その節は大変ご迷惑を……」
ガイゼリック : 「返す言葉もない……」 ※飲みながらグラスを大量に割った犯人1
アミ:「えへへ」 ※飲みながらグラスを大量に割った犯人2
ガイゼリック:ま、儂は賭場が好きだから行こうかの。
“ヘーゼル” : そういえば弟子兼マネージャーだったので、ついてこ
アミ:はいはいはーい。あたし、カジノ行って、シーンの背景で負けてたーい!
マリーナ:どうして自分から負けたがるの~?
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◇二日目昼、カジノ。
登場PC:リアトリス・“ヘーゼル”・ガイゼリック・アミ
GM : ここは町西部にあるカジノ。人蛮問わずに賭け事にいそしんでいます。ラミア種等見た目麗しい女性のバニーが歩き回っています。
店内に入ると、やたら化粧が濃いバジリスク種のオーナーが近づいてきます。
GM/カジーノ : 「はーい、みなさんはじめましてか~しら? ようこそ、アイリーン最大のカジノ。私はオーナーのカジーノと申します、以後よろし~くね。」
ガイゼリック : 「オーナー自らのお迎えとはな」
カジーノ : 「そこのご老人、よくぞおっしゃいました。私カジーノは、初のご来店のお客様は全員私自らお出迎えするときめているので~すね~。」
ガイゼリック : (それだけ新参者が珍しいのだろうか……)
リアトリス : 「やあ、ごきげんよう麗しい方。よろしく頼むよ」
カジーノ : 「おう、これはこれは麗しいお方がいらっしゃると思ったら同族じゃないか~い? 人族に交じって行動してる同族なんて珍しいじゃないかね~、面白そ、ユニークな経歴をお持ちと見える。」
リアトリス : 「恐悦至極。……まあ、趣味が変わってるとはよく言われるね」
カジーノ : 「私もこんなカジノ経営してて変わり種だとよく罵られる事多いね、いやあバルバロス共は文化を理解する脳がない輩がおおくて嫌になっちゃうね~。」
リアトリス : 「ねえ、まったく。見かけの力に惑わされる無能が多いこと。バルバロスの求める力の発露は、決して腕力や膂力に限らないというのにね」
カジーノ : 「中にはカジノを乱痴気騒ぎする場と勘違いしてる脳筋の方もいらっしゃいますか~らね。」
ガイゼリック : 「なるほど、なかなかに気骨のある方のようですな。カカカ」
カジーノ : 「それとですねえ、始めていらっしゃるお客様には、カジノが何たるかをわかっていないお方が多くてで~すね~、よく蒸発寸前までお金を浪費する方もいらっしゃるので~すよ。カジノで有り金全部溶かした者の顔は種族を問わず大変愉快なもので~すね~。」
アミ:「へっくしゅ!」カジノの客の中から聞き覚えのある声のくしゃみが聞こえる。
ガイゼリック : 「さてさて、ブラックジャックのテーブルは、と」
リアトリス : 「まあ、そんな感じでうちの有象無象はいろいろと金を流しに来たみたいなんだけど、私は少しステージを借りたくてね。空いてるかい?」
カジーノ : 「もちろんだ~と~も!君のような麗しい歌い手が来てくださるならいくらでもステージを明け渡しますとも、ええ。」
リアトリス : 「ありがとう」では、早々にステージと音響のチェックを始める。
GM:では、皆さん。ここではこういうカジノルールを適応します。
【カジノルール】
カジノで賭けをする場合「冒険者レベル×50×(1d-4)」の判定を二回までできる。運命変転は使えない。二回判定して出目が6ゾロの場合追加で10000Gを得る。出目合計11の場合追加で5000Gを得る。
またカジノ中央にはステージがあり、演奏やダンスが日夜披露されている。ステージでパフォーマンスをすることで出来高で報酬を得られる。一般技能ダンサー+敏捷B、シンガー+精神B、バード+精神Bなどで判定を行い「冒険者レベル×(達成値-10)×20G」の報酬を得る。
なおお酒20G分払えば賭けをしなくとも入場は可能。
ガイゼリック:ふむ。勝つときは盛大に勝つが、負けるときは盛大に負けるな。
リアトリス:子犬、賭け事やる?
“ヘーゼル” : わ、私はお手伝いをしていようかと思っていましたが……。まあ、せっかくなのでやってみたいという気持ちはなくはなく。どっちでもです。
リアトリス : じゃあ、せっかくなら賭けてきてー。演奏前に財布投げ渡して「増やして来いよ?」と圧をかけておきましょう。
“ヘーゼル” : 「は、はい!お任せを!」ガンバリマース
では、最初にリアトリスのパフォーマンス判定から。
リアトリス:さーて、やる気のほどはー?(ころころ)そっかぁーーー6ゾロ!!!
PL一同:おー。
GM:まーじで? この前からここぞというところで6ゾロ出してきますね。
リアトリス : やる気あったわ。じゃん、とリュートをかき鳴らしては、道中に作ってた金の髪の魔術師の英雄歌やら、誰用かもわからない鎮魂歌やら、即興でいろいろと歌いあげましょう。
GM : では、リアトリスはその場にいるもの全てを魅了する幻想的で情熱的な演奏をしました。拍手喝采です。
ガイゼリック : 「おー、いつになく音に感情が乗っ取るのぉ」
アミ : 「ん?この声はまさか……いやいや、あいつこんなにうまい訳ないかー!そこにベット!」
“ヘーゼル” : 「流石はマスターです。私も、受けたご命令を果たさなくては……」
GM : 演奏が終わると同時に、賭け事にいそしんでいた者たちもその手を一時的に止め、スタンディングオベーションを一斉にしますね。
リアトリス : いえい。じゃ、せっかくなんで演奏後も、よそ行きの顔で周りの観客に色々話している。
で、そのあとはお待ちかねの賭け事組。
ガイゼリック : 出目6、3。450G勝ったわ!
“ヘーゼル” : 出目5、5で900G~。けっこう頑張った。ダーツを狙撃しました!
アミ : 出目6、3。400G勝った。うーん普通。
ルイス・マリーナ:ちっ、おもんな。(一同笑)
アミ:ちょっとw
“ヘーゼル” : というわけでマスター、900G増やしてまいりました。キャラシに900G足しておいてくださいね。>リアトリス
リアトリス:は、はーいw
GM : では、皆さんはビギナーズラックだろうか、カジノで利益を得ることが出来ましたね。
さて、リアトリスのもとに、オーナーのカジーノがやってきます。
カジーノ : 「いやあ、実にすばあらしい演奏だったじゃな~いかね?」
リアトリス : 「ありがとう」 てらいのない笑顔でウインク。 「手遊びで始めた巡業だけど、まぁ、100年続けてれば流石にね」
カジーノ : 「これは君の素晴らしい演奏への対価には少ないけど。受け取ってくれたま~え。」2240Gを手渡される。
リアトリス : 「おや、こんなにいいのかい? もともと、情報料くらいに思っていたのだけど……まあいい。もらえるものは貰っておくよ」
カジーノ : 「あ~んな素晴らしい演奏をしてくださったからね~。料金が多めの分は君の新たなファンとなった私からのお布施とでも思ってくれたま~えよ」
GM:……と、報酬渡して談笑していた所、カジーノは血相をすこし変えてリアトリスに耳打ちしてきます。
カジーノ : 「ところ~で風の噂に聞いたのだけども、君たちはエデン内部に潜入するというのは本当か~い?」こそこそ
リアトリス :「……耳が早いな。それ、誰かが吹いて回ってるのかい?」
カジーノ : 「な~に、私はカジノオーナーだよ、そういったうわさがお客様の口から届きやすいってそれだけさ~。一部情報通の中で話題になってるってだけさ、そう心配するものでもな~いさ」」 まあ、頑なに噂の出どころは言おうとしませんね。
リアトリス : 「そうか。まあいい」
カジーノ:「で……、話を戻そ~うじゃないか。君たちはエデンに行くのだろう?」
リアトリス : 「ああ」
カジーノ : 「ヘラからの命令となると、絶対行くなと言えないのももどかしいところだねえ。」
リアトリス : 「……おや、面白くない話が聞けそうな雰囲気だね」
カジーノ : 「詳しくは話さないでおくよ、あまり言いすぎると行く気が失せてしまうだろう? 一言私から助言するとすれば~ね、エデン内ではぜ~ったい、何があってもその瞳を見られてはいけないよ。……せめて、君が五体満足で帰還できることを陰ながら祈っておこうか。わが同族よ。」
リアトリス : 「……ああ。ご忠告感謝する」この前から、エデンに関して嫌な予感しかしないんだよなぁ……。
リヒトも、なにやら不穏のことを呟いていました。
リアトリス:じゃあ、ありがと、と耳元にあいさつのキスをして、 「では、哀れな特攻者にひとつ教えてくれるかい?」
カジーノ:「なんだね?」
リアトリス : 「君、外から来た? それとも中で育った? で、何年ヴァルハラにいる?」
カジーノ : 「? 妙なことを聞くね~。私は外から来たものさね。70年ほどここにいる~よ」
リアトリス : 「この魔域に迷い込む「入口」が、あちらの世界でどれだけ分散しているのかを気にしている。私は人族の街、「トアル街」の近くの遺跡から来たのだけど、ここはバルバロスも多いだろう? あんな人族領域に近いところだけに入り口が開いてるとしたら、ここまでばかすかバルバロスが飛んできてるのも変な話だと思ってね」
カジーノ : 「……なるほど、奈落に迷い込んでから日が短いというのに、ずいぶん聡明な方とみえる。」
リアトリス : 「ありがとう、よく言われる」にっこり。「で、君は何処から来たの?」
カジーノ : 「私はディガット山脈の入り口から来たのだね。というか、おそらく外から連れてこられた蛮族のほとんどはディガット山脈沿いの蛮族領の出身のはずだね」
リアトリス : 「……やっぱり口が複数あるのか」
カジーノ : 「そう君の予想通り、複数入り口がそんざいするのだ~よ。……まあ、詳しくはイグにでも聞くといいとも、私はあまり外の事への関心が薄いのでね」
リアトリス:「そうかい。じゃあ、最後に一つだけ確認させてくれ。君にはあんまりおもしろくないかもしれない話だけど、君の言う「70年前のディガット」は――……」
と、ここらへんでリアトリスのシーンはフェードアウトしていただきたく。
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◇二日目夜
GM:では、リアトリスさん。夜会話どうします?
リアトリス:ん~。私はリヒトと通話したい。PCに関しては、その会話聞いてたい人はいていいよーって感じ。こっちからは特に指定はしないよ。
GM:はーい。まあ、じゃあカジノから帰ってきた後、適当にRPして残りたい人は残る―って感じにしましょうか。
そんなわけで、喫茶店「ミニチュア・ガーデン」に、カジノ来訪者たちが戻ってきた場面から。
イグちゃん : 「おかえりなさ~い、ずいぶんカジノで稼いできたらしいじゃない? やりすぎて出禁にされないようにね~。」
アミ : 「えっあそこ出禁とかあるの!?」
イグちゃん : 「あそこ、種族差のない賭け事をモットーに活動してるけど。ほら、人間やけに運命に愛されてる所あるじゃない?」
アミ:ああ、運命変転。
イグちゃん : 「一応対策してるらしいけど、あまり露骨にもうかりすぎると、ちょーと嫌な顔されるかもね。」
ガイゼリック : 「それを理由にいつも出禁にされるのはひどいと思うんだがなぁ。胆力と策略があれば勝てるものなんだが……」
ルイス : 「まぁまぁ、そんなの関係なくそんだけ勝てるなら関係ない話だろ?今夜はパーっとやろうぜパーッと」
アミ : 「そうそう、今日あたしが勝ったのも全部実力よ実力!」
イグちゃん : 「まあまあ、毎回大勝ちするとかでなければ出禁まではされないと思うよ~。」
“ヘーゼル” : 「それはそうとリアトリス様の演奏、今日は一段と素敵でしたのです!」
リアトリス : 「……ありがと」 ちゅ、とおでこにキス。
“ヘーゼル” : 「!!!!!!!!」
アミ : 「ちょっと!!!!そこ!!!!」
“ヘーゼル” : 「い、いけ……」いけなくない……
ルイス : 「ひゅーひゅー」
アミ : 「そこも茶化さない!!!」
イグちゃん : 「ナチュラルにいちゃつくねえ、……参考にしないと。」
リアトリス : 「こっちは、どっちかというと君らにあてられたんだけどなー」 あれね、ヘラさんとイグちゃんのいちゃつきね。
マリーナ : 「アミもおでこにキスされたいの~?」
アミ : 「誰がこんなヤツから……!」
リアトリス : アミにはデコピン。
アミ : 「あ痛っ」
ルイス : 「いやぁ、安心感あるねこの光景」
その後、マリーナに「じゃあマリーナならどう~?」と言われたリアトリスが勘違いして手にキスをして、ガイゼリックに怒られたり。イグちゃんがヘーゼルと乙女話したり……とわちゃわちゃしたりしましたが。
そろそろ本題に入ります。
リアトリス : 「さて。今日は私、リヒトと話すから」
イグちゃん : 「昨日連絡してなかったみたいだし、した方がいいと思うよ~。せっかくだから、皆がいるこの場で一回通話したらどうだい? リヒトきゅんもきっと皆と話したがってるよ~。」
リアトリス : 「そう? まあ皆が聞きたいならいいけど……結構個人的な話させてもらうよ?」とリアトリスは言いますが、まあ、PL的には多分いろんな人に聞いてもらった方がいい話だと思ってるので正直いて欲しい。
アミ : はーい。「へぇ、アンタの『個人的なお話』、是非聞かせてほしいものね?」
“ヘーゼル” : 「私も、その。お許しいただけるのであれば……」
ルイス : 「おっと、愛の囁きってんならお邪魔する方が無粋かな?」
リアトリス : 「愛のささやき、だったらよかったんだけどね」
マリーナ : マリーナもいたほうがいい~? 今ね、諸事情あってリヒトとちょっと話したくない~。
リアトリス:おっと。まあ、だったら後で要件伝えるし、寝てていいんじゃない?
マリーナ:は~い。じゃあ、「マリーナ興味ないから寝てるね~……頭いたい~」って言って一人二階に上がっていく~
というわけで、最終的にこの場に残ることになったのは、マリーナ以外のPL全員でした。
□二日目夜話題1:ソトとナカ
登場PC:マリーナ以外全員(メイン:リアトリス)
リヒト : では、通話に出ますね。 「もしもし!」
リアトリス : 「こんばんは、金の髪の魔術師くん」
リヒト : 「何で 昨日 連絡してくれなかったの????」
リアトリス : 「駄犬のせいです」(とりあえず罪をかぶせていくスタイル)(一同笑)
アミ : 「ちょっと、何の話してるのよ!?」ギャンギャン
リヒト : 「君たちからの連絡来ないから、道中でのたれ死んだかと思ったよ~。」
リアトリス : 「いや、ごめんごめん。元気だよ。……もしかして心配してくれた? それなら嬉しいな」
リヒト : 「焦った~。そりゃあ心配するよ、だって僕ヘラさんから君たちの事任されてるんだよ? もし何かあったら僕の首飛ぶかもしれないんだよ、リアルに」
リアトリス : 「おや、それはすまなかったね」
リヒト : 「もちろん君たちの事気に入ってるという事もあるんだけどね!だから頼むから毎日夜中に連絡頼むよ、一言でいいからさ。」
リアトリス : 「ああ、もちろんだとも。これからは忘れないさ。……でも少し寂しいな。私は昨日今日とずっと君のことを考えていたのに、君が考えていたのはヘラのことばかりだなんて……妬いてしまうよ」
リヒト : 「……そこでヘラさんの話出すの? 大丈夫、そこにイグちゃんいないよね?」
リアトリス : 「いる」
リヒト : 「いやああああああああああああ」(一同笑)
※ちなみに大嘘。このシーンに入る直前にイグちゃんは「お茶淹れてくるねー」と退場していました。
ガイゼリック : 「酷な……」
リアトリス : 「まあ、君の趣味を考えると、ヘラさんのことばかり考えるのもわかるんだけどね、リヒト」 ※ヘラのことで煽るとリヒトが面白い反応を返すことに気づいて楽しくなっている
リヒト : 「ち、イグちゃん、これは実際に僕がヘラさんの事独占しようとしたわけではなくてね!あ、でも昨日お肉奢ってもらって美味しかった~、じゃなくてだね! つまり、僕とヘラさんの間にやましいことはなにもない!断じて!」
リアトリス : 「(半分遮って)で、だ。10分しかない通話時間を茶番に費やすのもどうかと思うから、個人的な本題に入るよ」
リヒト : 「茶番扱い!? も~。……ところでその場に君たち全員いるのかい?アフォガートちゃんはいる?」
リアトリス : 「……いないけど?」アフォガートちゃんって誰だ??って思いつつ
二階のマリーナ:む~。リヒト。そ~ゆ~とこ。
なお、アフォガートというのはマリーナの本名なのですが、この時点ではパーティメンバーにもそれを明かしていないのです。
リヒト : 「そか。ごめんさえぎったね、で個人的な話ってなんだい?」
リアトリス : 「……。まあ、本題。君、どこから魔域に入った? 300歳の魔術師さん」普段歌のメモに使っているペンを胸ポケットから出して、カフェの紙ナプキンを目の前に敷く。
リヒト : 「......う~わ、そこ聞いてくる?」
リアトリス : 「聞くよ。なんせ、こっちは別にリベリオンに気に入られるのが本筋でも何でもない。ただの『過程』だ。ちゃんと、「目的」の情報収集もしておかなきゃね」
リヒト : 「うーん、まあ、話すかあ。僕はこちらに来たのはジニアスタ闘技場付近の魔域からだったはずだよ、たぶん」
リアトリス : 「……ジニアスタ、ね」
リヒト : 「まあ、飛んでくるとき川に流されてたから場所はよくわからないんだけどね。少なくともジニアスタを通る川の途中のどこかのはずだね。でもたぶん聞きたいのはそれだけじゃないよね?」
リアトリス : 「……」深呼吸。「私は今年で161歳になる。これでも、随分と人族領域は歩き回ってね。だいたい、人族領域を放浪し始めてから、今年でちょうど100年くらいかな。ついでに吟遊詩人だから、一応各地の歴史にも詳しい」
「で、これは念押しの確認なんだけど、リヒト。マカジャハット、ラージャハ、キングスレイ、ミラージ……ここら辺の国に聞き覚えはある?」
リヒト : 「あるよ? というか僕ミラージ出身だし」
リアトリス : 「………そっか。面白い国だよね、ミラージ。ただ……300年どころか、あそこ、30年前に通りかかった時さえ、国の面影もない更地だったんだけどね」
リヒト : 「そうだね、あそこは数十年前に出来たばかりの国だからね。」
リアトリス : 「ね」
SGM:……。
ガイゼリック:あー……
リアトリス : 「…………なにか私たちに黙ってることないかい、リヒト?」
ルイス : (小さく口笛を吹く)
「魔域に300年いた」と明言されているリヒトが、外の世界で「十数年前」にできたばかりのミラージ共和連邦出身なんてのは、普通ありえない。そんなことがあり得るとしたら……
リヒト : 「ご名答だよリアトリス君、僕はアルフレイム大陸において本来11歳のはずだ。この奈落の魔域に来たのも、"アルフレイム大陸"においてはたったの3ヶ月半前の出来事だったはずだ。でも実際僕はこの場所で300年ほど生きてる。正しくは289年だけどね」
リアトリス : はぁ、とため息をつく。黙って聞きます。
リヒト : 「黙っててごめんね、このヴァルハラにおいては何故か時間がおよそ1000倍に濃縮されているんだ。奈落の魔域の時空が乱れていることはよくあることらしいけど、この規模で乱れてるのは珍しいかもね」
PL一同:1000倍!?
リアトリス : 「……1000倍かぁ。思ったより長かった」
リヒト : 「そ、1000倍。向こうで一日たてばこちらで3年が経過する。一か月も経てば、80年が経過する。」
ガイゼリック : 「待て、その確証はどこからくる」いつになく焦りが見える
リヒト : 「およそ1000倍という数字が判明したのはつい三年前だよ。ちょうどギズさんぐらいの年齢の老剣士がヴァルハラにやってきてね。なんでも一か月前に行方不明になった、たった一人の孫を探しに来たとか。」
リアトリス : 「ああ……」相槌代わりにペンを叩く。
リヒト : 「あまりにも悲壮感が漂ってたから、僕らでお孫さんの特徴を聞いてみたんだけど.....話聞いててすぐにわかったよ、彼が探していた人は僕たちリベリオンに所属する人族たちの最年長者だった人だったんだ。だった、というのはそのご老人が来たつい一週間前に天寿を全うしたばかりだったんだよ。」
リアトリス : 「…………」
ガイゼリック : 「……なんたることか」
リヒト : 「その老剣士が、孫が居なくなる日程とか事細かに覚えていたから、逆算しておよその圧縮倍率が判明したんだよ。老剣士さんが積極的に孫を探す旅路を話してくれて助かった。……翌日お孫さんのお墓の前で自害されてたのはあまりにも悲しかったけどね。」
“ヘーゼル” : 「なんとも、不思議なお話でございますね……」
リアトリス : 「……。アーシャ氏が一週間で我々に頼ってきてくれてよかったね、ギズ」横で呻いているガイゼリックに、ひょいっとペン先を向ける。 「我々が今の話の二の轍にならなくて」
ガイゼリック:「うむ……」
リヒト : 「その事件から、ヴァルハラ内での時間圧縮の話はタブー視されるようになってたんだよね。だから話さなかったんだ、かくしててごめんね。しかし、そのいいぶりだと、君たちも人を探しにここに来たのかい?」
ガイゼリック : 「あぁ、失せ人探しが儂らがここへきたそもそもの理由だ」
リアトリス : 「その通り。横の犬どもが目先の日常に必死すぎてそもそも話を忘れてそうだから、こんな風に、私が真面目に『冒険者依頼の情報収集』なんざやる羽目になってるわけさ」
リヒト : 「......それなら、ちゃんと見つけてあげてね?」
リアトリス : 「ああ。まあね。というわけで取り急ぎ聞いておくが、レティーナ・アルトゥールという……」一瞬ため息をつき。「30代くらいの妙齢の女性は知らないかい?」
アミ:……あー、そういうことになるのか。
リアトリス:そ。だから時間のずれを気にしてたんだよね。我々の探し人は「レティーナという名の緑髪の少女」だったけど、時間がずれているなら話は変わってくる。
外の世界の時間で一週間前にレティーナ・アルトゥールがこの魔域に来ていたとしたら、レティーナ本人の体感時間はすでに20ほど経過している可能性が高い。
つまり、PC達が探すべきなのは少女ではなく、20代後半~30代前半の女性ということになります。
というわけで、情報を更新したうえで念のためリヒトに尋ねてみましたが、返事は芳しくありませんでした。
リヒト : 「レティーナ……いや、わからない。リベリオン内にも冒険者以外の人族もそこそこいるからね。何か特徴的なものでも持ってればいいのだけど……。」
リアトリス : 「奇跡の首飾りを首からかけている。それ以外は……」と、適当に母親のアーシャさんの特徴でも伝えておくかな。
リヒト : 「それだけじゃあ、わからないかなぁ。人探し前途多難かもね」
リアトリス : 「ん。まあ、ありがとう」
リヒト : 「また明日にでも特徴思いついたら話してよ」
リアトリス : 「うん」 一瞬黙った後、そういえばって形で、
「あと、黙ってた理由をちゃんと話してくれてありがとう。まあ許せなくもない理由でよかったよ。これがしょうもない理由だったら、君とヘラの睦言を垣間見た的な設定で、適当な恋愛劇を一発イグちゃんに吹き込んでおくところだった」(一同笑)
リヒト : 「そんな恐ろしいこと考えてたの????冗談でもやめてよ、殺される……。......あとアフォガート……マリーナちゃんの事よろしくね?」
リアトリス : 「…………ずいぶん気にするじゃないか。ヘラさんから浮気かい?」
リヒト : 「......う~ん、まあちょっとね。」
□二日目夜話題2:”アフォガート”
登場PC:マリーナ以外全員(メイン:ガイゼリック)
GM:うーん。そうだな、ちょっとこの機にやっちゃいましょうか。リアトリスさん、ちょっとここから別の話していいです?
リアトリス:ん、どうぞどうぞ。私が聞きたいことは終わったからね。
GM:どうもです。では…… 「ところでギズさんに代わってくれる?」
ガイゼリック:ん、儂?
リアトリス : 「はいはい、ギズ」ピアスを外して渡す。
ガイゼリック:つけた。
リヒト : 「貴方が彼女の保護者代わりだと見込んで聞きたいことあるんだけど。あの子どこで見つけましたか?」
ガイゼリック:マリーナの話だな?
リヒト:そうです。
二階のマリーナ:む~。
ガイゼリック : 「どこぞの浜辺だが、それが?」
リヒト : 「......海まで流されたってことか……。(小声)どれぐらい前の出来事ですか?」
ガイゼリック : 「質問を質問で返すのは気がひけるが、何を知っている?」
リヒト : 「男の子の秘密聞こうだなんていけない人だなあ。」
ガイゼリック : 「茶化すでない」
リヒト : 「......ギズさんに彼女を救ってもらった恩もあるからね。いったん他の人には聞こえないようにして?」
ガイゼリックの視線を受けて、他の全員はいそいそと周囲から撤退。イグちゃんとお茶でも飲むことにして離れました。
ガイゼリック:「一人になった。それで?」
リヒト : 「マリーナちゃんのフルネームは”アフォガート・ニルヴァレン”。僕の実の姉だよ。」
PL一同:!?
“ヘーゼル” : なんと
二階のマリーナ : すやぁ
ガイゼリック : 「それは……」
リヒト : 「……できれば言いたくなかったけど、ギズさんにはお姉ちゃんを拾ってもらった御恩があるからね。無碍にすることはできない。姉を救ってくれたこと、あらためて感謝を。……って、言ったところで時間切れかな?」
ガイゼリック : 「時間切れとな?」
リヒト : 「ピアスのじかんだよ」
ガイゼリック : あ、そゆこと
※通話のピアスの通話時間は一日10分だけ
リヒト : 「そんじゃあ、今度こそお別れだね、また明日~。......ほかの皆にはアフォガートお姉ちゃんの事まだ隠しておいてね?」
二階のマリーナ : すぴー。
ガイゼリック : 「わかった」
PL一同:……。
アミ:ねえねえ、あのさ。話切れたところだし、さっきタイミング逃して言えなかったアホなこと、今言っていい?
PL一同:どうぞどうぞ。
アミ : 「……つまりここで腕を上げた後出ていけば、外の世界では短時間にして英雄になれてるってワケね!」目の前で展開される難しい話にうんうん唸っていたけど、パッと分かったように大声をあげる
ルイス : 「すげぇ、百点満点の零点回答だ」
リアトリス : とりあえず殴っとこ。スパァン
アミ : 「なんでっ!」
リアトリス : 「空気を読め」
アミ : 「空気って何よ!?」
リアトリス : 「…………」なにやらシリアスな顔してるギズを指さす。
アミ : 「?ギズがどうかしたの?」
リアトリス : 「……馬鹿な犬ほどかわいいという愛犬家はいるが、流石に馬鹿すぎるとどうかと思う……」
アミ : 「ちょっと、馬鹿ってどういうことよ馬鹿って!」
“ヘーゼル” : 「なにやら、ただならぬ雰囲気でございます……」
リアトリス : 「何の話してたんだい、ギズ」無視してガイゼリックさんに声かけ。
アミ : 「ちょっと、話は終わってないんだけど!」後ろで吠えてる
ガイゼリック : 「………。何、いつもの技術の話さね。絶対気にいるからと始まったのだが……、まぁそういうことだ」
リアトリス : 「そう?」肩を竦めてピアスを回収。 「なんだかずいぶんと聞きこんでいたみたいだったけど、そんなに面白かった? ……まあ、技術の話なら私も気になるから、いつかきっと聞かせてよ」 じゃ、寝るねーと手をひらひらして二階へ上がってく。
“ヘーゼル” : 皆に一礼したあと、とてとてーとついてこう
アミ : 「ちょっと、逃げるなー!」と言いながら自分も二階へ。
ガイゼリック : 「規模が規模だけに、この魔域から持ち帰るまでの時間を危惧してはいたが……。それが杞憂だったのは良い知らせか。」誰もいなくなった部屋でつぶやく。「しかし、アフォガード──マリーナが姉とな。些かこみいったことになりそうか。整理しがてら、酒でも煽るか……」夜の街へ出て行く
二階のマリーナ : 「……あー! またギズばっかり~……むにゃむにゃ……」
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→中断セーブ。次回3日目昼から!
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