第2話 番外編

0-1. 前日譚――”ヘーゼル”・アミ・リアトリス

---------

★今回の更新は、『箱庭』本編とは一切関係がありませんので、飛ばして読んでも問題ありません★

GM不在の中、暇を持て余したPLたちが

「そういえばキャラ設定に書いてあるこの部分って、実際どういう出来事だったんだろう?」

と遊び始めた「いわゆるキャラ設定深堀り回」となります。

今回は”ヘーゼル”・アミ・リアトリスの三角トリオ。

・性質上、GMの絡まない過去編となります。今後本編中の設定と矛盾が生じた場合、必ず本編の設定が優先されます。

 ※途中でGMも合流したため実質公認になっていますが、本編設定でないことに変わりはありません

・ダイスを振ることもありますが、ほぼRPのみの回になります。

・設定上、②の途中以降は恋愛系RPが時々発生するので、苦手な人は飛ばして、本編に飛んでください。

上記含めて、何でも許せる方のみご覧くださいませ。

---------


アミ:というわけで、暇を持て余したPL陣の~……

“ヘーゼル”:前日譚だぞー!


他PLの都合が急遽つかなくなった日の、予定が空いた暇人3人の集いでございます。

ちょうど時間に集まれたのがリアトリス・アミ・“ヘーゼル”PLとSGMだったこともあり、それぞれのキャラシートに書いてあるキャラ設定や、経歴表の内容の深堀回でもしようか!という話になったのでした。


リアトリス:えーと、各々のキャラ設定をみてると……時系列順にこんな感じか(書き出す)


---

①"ヘーゼル"をリアトリスが起動する

 本来対蛮族装置だったルーンフォークをたまたま起動したリアトリスと、なんもわかってないルーンフォークの話

②アミと"ヘーゼル"が出会う

 アミさんが"ヘーゼル"に惚れていくエピソード。ヘーゼルと名前つけたりなんだり

③リアトリスが"ヘーゼル"の様子が違うことに気づく

 うちの子犬に手ぇ出したのは何処のどいつだ?

④半年後ラブソング事件

 半周年記念にアミが"ヘーゼル"にプレゼントを渡しに行く

 それに勘づいたリアトリスが、先回りで無理やり"ヘーゼル"に告白させる

 アミ、自棄になって自殺未遂

---


アミ:うんうん。たぶんオッケー。

“ヘーゼル”:とりあえず時系列順にやってきましょうか?

リアトリス:正直①はほんとに起動するだけだし、飛ばしてしまってもいいのだけど……

マリーナ:でもまあ、全然こいぬに惚れてない状態の塩対応リアトリスも見てみたい気はするよ~?

“ヘーゼル”:やりましょやりましょ。

リアトリス:まあ、やるか。……あ、よく考えると、子犬の対蛮族装置周りの設定も拾いたいしね。やろうやろう。

アミ:んじゃ、二人ともよろしくねー。



■①"ヘーゼル"をリアトリスが起動する


“ヘーゼル” : では、私が目覚めるところから……?

リアトリス : うん。あと実は、リアトリスが裏でGMからもらってる設定があってね。子犬を起動したときはこんな状態だったらしいです。

……まだお見せできない部分もあるから、一部抜粋で出すと……


---

リアトリスが一時期魔動死骸区周辺をふらふらしてた頃。

冒険者の真似事で遊び半分で遺跡に入ってみると、普段は危険な野良魔動機が徘徊している場所が、偶然空いていました。

そんなわけで、本当にたまたま遺跡最深部まで行けてしまったリアトリスは、最深部に眠ってたルーンフォークをゲットしました――

---


リアトリス : で、今ココ。遊び半分で入ってきた遺跡の中で、何やら変な箱をみつけたので開いてみた次第。傍らのカルキノスが入ってたレンタル時の箱によく似ていたので、そういうものが入ってるんじゃねえかなとごそごそ開けてみたのだった。がしゃこん。

ルーンフォーク("ヘーゼル"PL) : では、目覚めました。

裏のアミ:な、名前欄が。ヘーゼルじゃなくてルーンフォークになってる……

ルーンフォーク:当時はアミさんに名前をいただく前ですから。ただの名無しのルーンフォークですので。

リアトリス:……なるほどな。

ルーンフォーク : 「-----------------」


というわけで、目覚めた"ヘーゼル"、もとい名無しのルーンフォーク。

目の前のリアトリスを見て、首をかしげて声を上げました。


ルーンフォーク : 「■■■■■■、■■■■■■■■■■■■」

「■■■■、■■■■■■!」

リアトリス : 「…………は?」


なお、この時点で、「お互いに言語わかってない方がおいしいよね?」ということで、

ヘーゼルは目覚めた時交易共通語知らないし、リアトリスはアルケミストをまだとっていなくて、魔動機文明語がしゃべれないことになっております。


リアトリス:わあw わかってはいたけれど……わかってはいたけれど、これは本当にわけがわからない!(笑)

ルーンフォーク : 「……」

リアトリス : 手ごろなアイテムでも入ってないかな……と思って開いた箱からぷしゅーっと白い霧が出てきて、咳き込んでる間に、何やら小さい人型の何かが出現し、鳴き声を発している。

……なるほど。じゃあ、慌てて盾を構えて、傍らのカルキノスにとりあえずひっかかせてみる。

裏のアミ:ちょっと、何攻撃してんのよ!

リアトリス:だってさ! 謎の遺跡で、人型の謎魔動機が変な鳴き声あげて近寄ってきたら怖いだろ!

裏のアミ:……ごめん、それはね、怖い。誰だって怖いw

リアトリス:というわけで正当防衛カルキノスパンチ!(ころころ)命中15。

SGM:そこは律儀に命中振るのね??

ルーンフォーク : 「------!」(ころころ)無理です当たりますw


カルキノス、出目は低めで8点ダメージのみ。若干の優しさが感じられる。


ルーンフォーク : 2点通し!

こっそりやってきた裏のマリーナ : これがDVちゃんですか

裏のSGM : 初手DVとは恐れ入った。何なら自分の手すら汚さない辺りすっごい

リアトリス:正当防衛だからーーー!

ルーンフォーク : 「■■■■■■!!!」わたわたしてる

リアトリス : 「…………ちっ、面倒なことになったな」(これ以降しばらくバジリスク語)「おい、そこのチビ。お前敵か?」

ルーンフォーク : 言語わからんが?という顔。 とりあえずすごい困った顔してる

リアトリス : 「……人族か?」(交易共通語)

ルーンフォーク : ??????

リアトリス : 「…………お前、敵か?」汎用蛮族語

ルーンフォーク : はえー。まったく言語わからんので、起きた時に何故か持ってた通辞のピアスをがちゃがちゃしてる。

リアトリス : 「……………………」交易共通語も汎用蛮族語も通じない人型の相手が存在するとは思ってなかったので、あっけにとられた後、すごい勢いでため息をつきます。

ルーンフォーク : なんか人型っぽいけど、なんかやばそうなんだよなー。GMが小声で「弱点値見てたわ。いや素振りか」とか言ってたからなー蛮族っぽいんだよなー

リアトリス : 存在しないGMに語り掛けるなw(※GMはこの場にいません)


その後ひとまず、「とりあえず敵対したくないので、武器は投げ捨てます」とルーンフォーク(”ヘーゼル”)側が白旗を上げつつ、

意思疎通を図ろうと色々知ってる言語VS通辞のピアスで話しまくりますが、なかなかお互いの言語が一致しない二人。

各種下位蛮族語、魔法文明語などいろいろ試した後……


リアトリス:「わかんないなこれ……あと知ってるのは……」 ドレイク語で 「あー。お前、何しにここに来た」

ルーンフォーク : 「!!!!!!」 ※ついさっき通辞のピアスにドレイク語を設定したばかりなので言葉がわかる

リアトリス : 「なんだその顔」

ルーンフォーク : 「■■■■■■!!!」 自分の方に両手を向ける

リアトリス:ん?

ルーンフォーク : リアトリスに両手を向ける

リアトリス:うん……

ルーンフォーク : くっっっっそ笑顔

裏のアミ:かわいい。

リアトリス : 「……何踊ってんの? へたくそ」

ルーンフォーク : 「!!!!!」 がーん

リアトリス:(PLの素で)ごめん、今の動き、PLも理解できなかったわ……

裏のアミ:草。

ルーンフォーク : しょんぼり。


通辞のピアスは「言葉がわかるようになる」だけでしゃべれるようになるわけではないため、こんなすれ違いに。


リアトリス : でも、さすがにこの反応で「ドレイク語は通じてんじゃねえか、これ」と認識した。 「……お前、ドレイク語わかってバジリスク語わからないとか、あのクソ角野郎どもの手下か?」

ルーンフォーク : バジリスク語~? あーバジリスクか。そっちね。GMも好きだねー勝てないけど?(※存在しないGMに語り掛けている)

リアトリス : 「おい、それなに弄ってんだ。貸せ」 ルーンフォークが通辞のピアス弄ってるのにようやく気が付いた。

ルーンフォーク : あっ

リアトリス : では、半分奪い取るように受け取って、真顔でかしゃかしゃと設定を弄る。 バジリスク語が設定できそうなことがわかると途端に上機嫌になり、「ほら」と放ってよこします。

ルーンフォーク : はわわ、と受け取る。話の分かるバジリスクだ

リアトリス : 「つけろ。これでわかるだろ?」と言いつつ、耳をトントンと指す。

ルーンフォーク : つける。わかる

リアトリス : 「はいなら頷け、いいえなら首を振れ。……お前は私の敵か?」

ルーンフォーク : ぶんぶん

リアトリス : 「そう。じゃあ、味方か?」

ルーンフォーク : こくこく  (ほんまか?)と一瞬思いましたが、まあ、起動してくれた相手なんだから味方なんでしょう……。

リアトリス : 「よし。その言葉翻すなよ。裏切ったら、今日の夕飯に食ってやるからな。久しぶりの人肉だ」にっこり。

ルーンフォーク : とりあえず命の危険を感じたのであかん……ってなってる


なお、その後もリアトリスがいろいろとこの遺跡や、ルーンフォーク自身について聞いてみたのですが。


ルーンフォーク : 「■■■!!!」

リアトリス : 「おい、こっちに分かる言葉で話せポンコツ」


ルーンフォーク側の言葉がリアトリスに通じないので何も意味がなかった。


ルーンフォーク : 通じんが?となったので、おずおずと通辞のピアスを手渡す。つけてーの合図

リアトリス : 「…………」 は?って顔で見返す。なんで私がお前の指示に従わなきゃならないんだ?

ルーンフォーク : がががーん

裏のSGM : ひどすぎて笑っちゃうw

リアトリス : 「まあいいか。……お前、面倒な親兄弟はいないんだな? 誰かにやとわれてるわけでもなければ、何かを守ってるわけでもない?」

ルーンフォーク : うんうん

リアトリス : 「…………じゃ、お前も一人なんだな」

ルーンフォーク : うーん?

リアトリス : 「よし、わかった。まあ、言葉が通じないのが億劫だが、あれだ。言語だと思わないで、犬の鳴き声とでも思っておけばちょうどいいだろ」

ルーンフォーク : 「■■■■!」

リアトリス : 「……なんだそれ。別に鳴けって言ったわけじゃないんだけど」 鳴き声を発そうとしたのは認識したので、ぷはっと少し笑う。

ルーンフォーク:??? 笑われた。

リアトリス : 「よし、今日からお前は私の所持品だ」

ルーンフォーク : 「■■……」

リアトリス : 「なに? 文句ある?」

ルーンフォーク : ぶんぶん

リアトリス : 「で、だ。一応聞いとくが。私の所持品として私に傅いて生活するのと、今すぐその箱に戻ってまた眠るのとどっちがいい?」

ルーンフォーク : 「……」ぴっ、とリアトリスの方を指さす

リアトリス : 「よろしい」ニコッと笑って、とんとんとカルキノスを指さす。 「乗りな。……お前が決めたんだからな。今後一切文句は言うなよ」

ルーンフォーク : ちょこんと座る。 (よし、楽しく話せたな)

リアトリス : 「…………ほんとに犬みたいだな」と独り言を言って、そのままカルキノスを動かす。

ルーンフォーク : カルキノスくんもよろしくねー、と撫でてる

リアトリス : 一瞬だけ謎の生き物が入ってた棺のような箱に目をやり、そこに何事か書いてある文字を読みますが…… 「読めないな。まあ、読む必要もないか」 と言いつつ、歩を進めます。

ルーンフォーク : なんて書いてあるんやろなぁー

リアトリス : 興味ないなー


なお、ルーンフォークこと"ヘーゼル"の設定には、以下のように書いてあります。

---

魔動機文明末期、敗戦濃厚となった人族が「いつか来たる刻のために」と眠りにつかせたルーンフォーク。人族守護の使命を帯びているため、その倫理観は精神の根底に根付いている。魔域の力を得た長射程の銃を扱うが、魔動機文明の遺産故か精神抵抗力に虚弱性が認められる。その性質は本人にも影響したのか、施しを受けた人間には簡単に気を許してしまう。ちょろい。


遺跡で休眠していたところを、リアトリスによって目覚めさせられる。目覚めて最初に視界に入った人物を主と思うよう設定されており、そのお陰でリアトリスを主人として感じついて回っている。「未来の人々と共にいるために」ともたされた通辞のピアスは、彼女自身の手で〈バジリスク語〉に設定されている。自分のことはただの道具、敵に放たれる弾丸程度にしか考えていない。そのため、なにをされてもリアトリスに忠誠を誓っている。

---

つまり、この設定から類推するに、恐らく、ジェネレーターには未来の人族のために的な文言が刻まれていたはずなのですが……

ルーンフォークは読もうとせず、バジリスクは当時魔動機文明語を読めなかったため、誰もその事実を知りません。


リアトリス : では、少し上機嫌そうに行進曲を口ずさみながら、その場から離れていきます……



■幕間


ルーンフォーク:これでひとまず幕、ですかね?

リアトリス:だね。お疲れ様、子犬。……これが11年前の出来事でした、と。


※”ヘーゼル”の年齢が11歳なので、この出会いも11年前ということになります。


アミ:二人ともおつかれー。ねえ、もしかしてなんか、リアトリス、この時口調違う……?

リアトリス:実はひっそり、リアトリスは「普段はかっこつけて、気取った口調を使うように気を付けている」ということにしてまして。今回はほぼ他人が聞いてない……というか、相手に言葉が通じてないとわかってたから、せっかくなので、気取ってない素の口調でやってみました。

ルーンフォーク:はええ。

アミ:素は結構ざっくばらんというか、割と乱暴な口調なのねえ……。割とあんたの、こっちの口調は好きよ。

リアトリス:はっ(嘲笑)。お褒めにあずかり光栄です、レディ。まあ、お前に好かれてもなにも嬉しくないんだけどなぁ?

アミ:そういうところよあんた、そういうところー!! 人がちょっと歩み寄ってやったっていうのに…!

リアトリス:(裏で笑ってる)

アミ:(結局自分も笑ってる)

こっそりやってきたマリーナ:いつも通り~。


GM:何か面白いことやってるじゃないですか(ひょっこり)

ルーンフォーク:あっ。GM出現!

リアトリス:おっと。……GMいないからと思って好き勝手やってたけど、どうする? 本編やる?

GM:いえいえ。ちょろっと遊びに来ただけなので、見学させてくださいな。ガイゼリックPLさんもいませんね。

アミ:じゃあ、まあ続けさせてもらうね。



■②アミと"ヘーゼル"が出会う


時間は飛んで、現在から半年ほど前。

アミと”ヘーゼル”が出会ったのは冒険者パーティとしてなので、舞台は冒険者ギルドとなります。


ルーンフォーク : リアトリス様の生活費を稼ぐために冒険者ギルドに登録にいこう!……というわけで、依頼ボードを眺めてます。

「……むー。やはりソロでは厳しそうですね。どうしたものでしょうか……」

アミ : 「ねえ、あなたも冒険者?依頼探してたりする感じ?」 ひょっこり。


依頼ボードの前で偶然行き会った二人。


ルーンフォーク : 「はい。ですが、中々良いものが見当たらず……やはり下水道掃除からでしょうか……」

アミ : 「あれはぜっっったいやめといた方がいい!あたしこの間やったんだけど、濡れるやら臭いやらキモいモンスターがでてくるやらで大変だったんだから~…その上で報酬もショボかったし……」

ルーンフォーク : 「なんと。それはそれは……、ご苦労様でございました。となると、うーむ……」

ボードを眺めてる。ドラゴン退治か……。実入りはよさそうだな……

アミ : 相手の視線の先を見て慌てますw 「ちょっとちょっと、それは明らかにあたしたちじゃ無理なやつ!もっとこう、英雄様とかが受けるやつ!」

ルーンフォーク : 「なんと、複雑ですね……」

アミ : 「あっ、これとかがいいんじゃない?北の村近くに巣くった蛮族退治。これならそこまで難しくもなさそうだし、報酬もそこそこっぽい」

ルーンフォーク : 「なるほど。ご丁寧に有難うございます」 ぺこり。といって、ボブ(ギルド受付)の下に行こうとする。パーティを組むという発想がない。

アミ : 「待って、あなた一人で大丈夫なの??」

ルーンフォーク : 「む。まぁ、なんとかなると思います。冒険とか、行ったことないですけど」

アミ : 「パッと見だと純後衛っぽいけど……一人で戦闘、できるの?」

ルーンフォーク : 「後衛……?」 蛮族は撃てば死ぬのではないのか?(一同笑)

裏のリアトリス:発想が脳筋……


パーティ組んだことないし、遠くから撃てば相手は死ぬな、としか思ってなかったので前衛後衛という概念がなかったんですよね

(ルーンフォーク談)


アミ : 「あ~、薄々感じてたけどこれ冒険者としては駆け出しのやつ……」独り言いってから、顔を見つめます。「冒険者といえばパーティー。あたしとパーティー組んでこの依頼やらない?」

ルーンフォーク : 「なんと、宜しいのですか? 正直、誰にお声がけしてよいかもわからず……かといって、生活費は稼がねばなりませんので。やや困っていたのです」

アミ : 「任せといて!斥候と前衛なら自信あるんだから!」

ルーンフォーク : 「それは、頼もしい。どうぞよろしくお願い致します」

アミ : 「よろしく!あたしはアミ。アミ・フォセッタよ。あなたは?」

ルーンフォーク : 「……。……?」 名前……? (そっとキャラシを見る)

裏のマリーナ:書いてないね~。

裏のリアトリス:つけてないからな。

ルーンフォーク:「名前、でございますか……」

アミ : 「えっちょっと待って、あなたもしかして名前ないの??ルーンフォークは変わってるって聞いたことはあるけど、ここまで変わってる子もいるんだ~……」

ルーンフォーク : 「はい。やはり、不便でしょうか? マスターにも、特に頂いていませんので……」

アミ : 「名前もないってあなたのご主人、どんなヤツなのよ……?」

アミ : 「うーん、確かに呼び名がないってのも不便な話よねー。とっさに危険呼びかけるときとかも困るかもだし……」

ルーンフォーク : 「なんと。では、どうしたものでしょうか……」  むむー。と言いながら、カウンターに置いてあるシノビガミのるるぶをめくりだす


このPLたちの周辺では、本気でPCの名前が思いつかないときはシノビガミの「奥義名決定表」で決定するという因習(?)があります。


ルーンフォーク : 「うーん、何が宜しいでしょうか……」

アミ : 「なんか変なもので名前決めようとしてない……?」

ルーンフォーク : (ころころ)「なるほど、カゲ・シバリ……」 ※奥義名決定表で「影縛り」を引いた

アミ:ん?

ルーンフォーク : かげ・しばり、かげ・しばり……と何度かつぶやいてから「私の名前は――――――」

アミ : 「ストーップ!うら若き乙女の名前じゃなくなりそうだからストーップ!」

ルーンフォーク : 「おや、そうでしょうか?」

アミ : 「あーもう、あたしが名前つけたげるから、その本しまって!」

ルーンフォーク : 「……」 まじ?という顔。急に街行く人に、「2億円あげるよ!非課税!」って声かけられたときの顔してる(一同笑)

アミ : 「何そんなに驚いてるのよ?もしかして初対面の人間にそんなことされるの嫌とか?だったらどうしようかしらね……」

ルーンフォーク : ぶんぶん。ぜひぜひ

裏のGM : 初対面のルンフォ女の子に名前勝手につける子がここにいるってほんとですか?

裏のマリーナ : あだ名つけるみたいなもんでしょ。内なる本〇未央がそう言ってる。

アミ : 「そう!じゃあ……」と彼女をまじまじ観察……してて、はしばみ色の瞳と目がバッチリあう。なぜか赤くなる顔

ルーンフォーク : にこにこ。どうしたのかな?

アミ : 「な、なんでもない。えーっと名前名前……。"ヘーゼル"。ヘーゼルなんてどう?あなたの瞳の色からとったんだけど」

ルーンフォーク : 「……"ヘーゼル"、ですか」何度か口の中で復唱した後「……はい。とても素敵なお名前かと」

アミ : 「ならよかった!これからよろしく、ヘーゼル!」

ルーンフォーク : 「ふふ、有難うございます。誰かに何かを頂くのは、これが初めてです」 えへへー

アミ : 「何かをもらうの初めてってヘーゼルのマスターとやらってほんとどういうヤツなの……?」

ルーンフォーク : 「うーん、素敵な方でございますが……」

裏のリアトリス:いや、ね。財布を握られてるんだよ。そっち(子犬)に。何かあげたくても、あげようがないっていうか(一同笑)

裏のマリーナ:うーん、ヒモ。

アミ:名前ぐらいあげとけ~?

ルーンフォーク : 「ともあれ、宜しくお願い致します」

アミ : 「よろしくね!」


ーーーーーーー


時は流れて、”ヘーゼル”とアミがパーティを組んでから何回目かの戦闘。


“ヘーゼル” : では、戦闘中の何処か。対オーガ戦。

アミ : 「よっと!」襲い掛かってきたデカブツの攻撃を避け、そのまま投げの姿勢に入る。威力を多少犠牲にしても、確実に当てる。一度体勢を崩せればこっちのものだ。

オーガ:「ぐあ!」

アミ:「ヘーゼル!射撃よろしく!」無事成功。地に伏せたデカブツに対して追撃を加えるようにあたしはヘーゼルに促した

“ヘーゼル” : 「はい、お任せください……!」と言って、狙撃を宣言。スコープを覗いて致命の一撃を与えます。哀れ転倒したオーガの頭は消し飛んだのだ

裏のGM : ちゃんと連携してる、えらい

“ヘーゼル” : 「……ふぅ」ナムアミダブツ!

アミ : 「ヘーゼル、ナイス!」頭を失ったデカブツを背にし、あたしはヘーゼルの元へと駆け出す。「やっぱりヘーゼルの狙撃はあたしの投げと相性いいわね~!ヘーゼルと一緒なら向かうところ敵な……」瞬間背中に走る衝撃。

「……っぐ!」気が付くと目の前には地面。上を見やると見慣れぬ蛮族が刃を振り下ろしているのが見えて。

「ああ……これは終わったかな?」漏れるつぶやき。父さん母さんと同じように、あたしも蛮族に殺さーーーー

“ヘーゼル” : 「……ッ!?アミさん!」とそっさの判断でやぶれかぶれの狙撃を敢行。偶然か必然か、その弾丸は蛮族の眼球を貫き後頭部へと貫通していく。

7回転くらいしたのでまぁ死んだやろ。というつぶやきが何処かから聞こえた気がしたが、目の前の蛮族は倒れ伏しました

アミ : 何の話をしてるんですかねえ……?

“ヘーゼル” : 「……大丈夫ですか!?」と駆け寄ります

アミ : 「……?」強くつぶっていた目を開く。不意打ちを食らった背中の傷はまだ痛み、どくどくと血を流している。でも痛みがあり、血が流れるということはあたしがまだ生きてるという証

「……ヘー……ル……?あた……」返事をしようとするけど口が動かない。あたしの意識は闇に包まれた。

“ヘーゼル” : 「と、兎に角……!」 ヒーリングバレットを撃ち込んで、揺り起こします。「しっかりしてください……!」

アミ:……ヘーゼル、起こすときに膝枕しててくれない?(一同笑)

裏のGM:煩悩…!!

“ヘーゼル” : 希望があったので膝枕してますw

アミ : 「ヘーゼル……?あれ……?」地面とは違う、なんだか柔らかい感触を頭に感じながらあたしは目覚めた。

“ヘーゼル” : 「気が付かれましたか。よかった……」

アミ : 「あたし、デカブツ倒して、蛮族の不意打ちを受けて、それから……?」目覚めたばかりなので膝枕にはまだツッコみはいれない

“ヘーゼル” : 「そのあと、なんとかその蛮族は倒しました。付近は安全、だと思います」

アミ : 「そっか、ヘーゼルが……ってうわわ!?」あたしヘーゼルに膝枕されてる!?「っ!」そのまま立ち上がろうとするけど、その瞬間背中に走る鋭い痛み

“ヘーゼル” : 「どうか、ご無理はなさらずに。貴方が無理をしては、私のいる意味がありませんので……」ね?と微笑みかける

アミ : 「……ありがと。じゃあもうちょっとだけ」ケガのせいか、心臓がいつもより忙しい。こんな状態で休憩なんてできるかなぁ……?

“ヘーゼル” : 「ふふ、はい。ごゆっくりお寛ぎください」


波打つ心臓の音に包まれつつ、アミの時間は過ぎていく……


ーーーーーーーーーーーーーーー



■③リアトリスが"ヘーゼル"の様子が違うことに気づく


時はもう少しだけ飛んで、先ほどの戦いから帰ってきたヘーゼルと、宿で待っていたリアトリスのシーン。


“ヘーゼル” : 「マスター!ただいま戻りました」身支度もそこそこに、夕食の支度にとりかかり始まる

リアトリス : 「……ああ」

“ヘーゼル” : 心なしかなんか楽しそう。「すぐ支度致しますので。どうか今少しお待ちください」

リアトリス : リアトリスはソファに寝そべったまま、子犬の様子を眺めている。

さて、と。状況を整理しよう。

いつもと同じように二名一室の宿の部屋。ただ、いつもと違って出稼ぎから帰ってくるたびにはしゃいでいる子犬を見ていると、なんだか妙に胸の内がかさつく。

「最近、ずいぶん調子がいいじゃないか。変なものでも拾い食いしてるんじゃないだろうな」

“ヘーゼル” : 「いえいえ、そんな。滅相もございません。ただ本日も、冒険が上手くいきましたので」 にこにこ 「アミさんとも、連携が取れて参りましたし……」と半分独り言

リアトリス : 「そう…………。その「アミサン」ってやつ、そんなに気に入ってるのか? 最近、ずいぶん、耳につくんだけど」

“ヘーゼル” : 「はい。アミさんには、大変お世話になっております。アミさんがいるからこそ、しっかり狙撃もできますし……」

リアトリス : ……アミサンアミサンうるせーな、とイライラしている。

裏のマリーナ:不機嫌そ~。

リアトリス:面白くない話を連日されてそろそろ堪忍袋の緒がキレそうなので、「でも、私はその話、飽きてきたから。そろそろ街を移ろうと思う」と一言。

裏のアミ:仲を引き裂こうとする~

“ヘーゼル” : 「む。そうでございますか……。寂しくなりますが、承知致しました。しかたありませんね」いそいそ「アミさんにはお名前もいただきましたし、発つ前にご挨拶しておかないと……」

リアトリス : がたん。「は? 何それ?」

“ヘーゼル” : 「……?」

リアトリス : 「……先ほどの文言をもう一度繰り返して?」

“ヘーゼル” : 「ええと、アミさんには名前も頂くなど大変お世話になりましたので。発つ前にご挨拶をと……」なんかおかしいこといった?

リアトリス : 「はぁ? 名前?」

“ヘーゼル” : 「……? ……!」 そういえば言ってなかったな。「マスター、お聞きください!私、名前を頂いたのです!」うきうき

リアトリス:絶句。「それ、今まで報告になかったようだけど……」

“ヘーゼル” : 「……申し訳ありません、必要のない情報と判断致しました」

リアトリス : 「そう。その通り。名前なんて、お前と私には必要ないだろう……?」

“ヘーゼル” : 「はい。私とマスターの間では、必要のない情報です。でも、個人の特定は、人族社会においては必要な情報だと判断します」

リアトリス:「人族社会……」渋い顔。

“ヘーゼル”:「それに……」

リアトリス : 「それに?」

“ヘーゼル” : 「誰かに何かを頂戴するのは、初めての経験でしたので」 えへへー

リアトリス : ソファの上で組んでいた足を、笑顔のまま勢いよく、ルーンフォークと自分の間に鎮座しているローテーブルの上に振り下ろす。 凄まじい音がして、ローテーブルの木目に罅が入った。

裏のアミ:ひえ。

“ヘーゼル” : 「……」 なんか知らんが怒ってる……(一同笑)

リアトリス : 「………………………………そうだよな。一切、この10年、お前には何をねだられた覚えもないからなぁ」

“ヘーゼル” : 「はい。私はマスターの従者。マスターの道具でございますので」

リアトリス:お前がそう思ってるの知ってたからなにもあげなかったんだよ。お前がなにも言わないのが悪いんじゃん!!(一同笑)

裏のアミ:自分悪くないみたいに言ってるけど、その発想の時点で大概悪いからね?

リアトリス : くそう。ただ、こう思ってはいるけど口には出さない。なんか負けた気がするから。代わりに、嫌味たっぷりに文句付けます。

裏のアミ:なお悪い。

リアトリス:「……そもそも話をしようじゃないか。まあ、これは雑談だから、適当な相槌を打ってほしいのだけど」

“ヘーゼル” : 「はい」

リアトリス : 「私は、お前は人の名前になど興味がないのだと思ってたんだが」

“ヘーゼル” : 「はい」

リアトリス : 「そんなに気になるか、そのアミとやらが」

“ヘーゼル” : 「はい」

リアトリス : 「鳥頭のお前が名前を覚えて、しつこく呼ぶ程度に?」

“ヘーゼル” : 「はい」

リアトリス:「ところでお前、私のことを何と呼んでいる?」

“ヘーゼル” : 「マスターです」

リアトリス:「…………」

“ヘーゼル” : 「…………」

リアトリス : 嫌味が全く効かなくてため息。 改めてテーブルの上から足を下ろして、上半身だけ起き上がる。

裏のGM:ヘーゼルさんに嫌味が聞くと思ったことが間違いかも知れません……

裏のアミ:素直になればいいのに。

リアトリス:お前にだけは言われたくないが??

「まあ、いずれにせよ、お前は私の所持品だ。その所持品が、所持者の預かり知らぬところで『誰かに何かを頂戴』したと。それはいけないな。だって、自分の所持品に何かをもらったのならば、私が物をもらったのと同じだろう」

“ヘーゼル” : 「……」

リアトリス : 「お礼をしに行かなければ。全く、気づかぬ間に礼を失してしまったじゃないか。面倒を増やしやがって」

“ヘーゼル” : 「はい、アミさんにはとてもお世話になっていますので。マスターがお会いするのであれば、私もうれしいです」うきうき

裏のアミ:この流れでうきうきするー?

リアトリス : 「……よし。『お礼』をしに行こうじゃないか。居場所を教えてくれるかい?」

“ヘーゼル” : 「はい!アミさんはですね―――」と、いつも滞在してる宿の場所とかを教える 「宜しければ、ご案内致しましょうか?」

リアトリス : 「ああ、いや。いい。1対1で話し合うつもりだから」というわけで、アミに会いに行くことを決めました。

そのまま起き上がって身だしなみを整えて……と真顔でこなす間に、ふと思いついたように傍らにルーンフォークに声をかける。

「ところで、お前はそのアミとやらと帰ってきたとき、ずいぶんと嬉しそうにしているけれど。私と居るのと、その「アミサン」とやらと居るのと。どちらが楽しい?」 ネクタイを締めさせながら、何気なく。

“ヘーゼル” : 「……ふむ」悩ましいですねの顔 「私はマスターのものです。マスターのお心が、私の心です」きゅっ、とネクタイを締めて


答えているようで微妙に答えていない。(“ヘーゼル” : そもそも楽しいってなんでしょう……)


リアトリス : 「……私が望むことが、お前が思うことだとでも?」

“ヘーゼル” : 「はい」

リアトリス : 「そうか」 ドレスコートを整えさせてながら、そのまま自然にルーンフォークの白い髪を撫でて。ぐい、と髪の束を引き掴んで固定します。多分ちょっと痛いくらい。

“ヘーゼル” : くいっとされた。いたーい

リアトリス : 「……それじゃあ、覚えておくといい。復唱しろ」

「お前は私のもので、それ以上でもそれ以下でも、ましてそれ以外の者ではありえない。お前の世界には私だけがいる。私がお前の喜びで、怒りで、苦しみだ。他の何人たりとも、お前に感情を与えない」

「だって、お前が好きなのは私だから」

……と言って顔を近づけて、にこり。「覚えたか?」

“ヘーゼル” : 『私は貴方のもので、それ以上でもそれ以下でも、ましてそれ以外の者ではありえない。私の世界には貴方だけがいる。貴方が私の喜びで、怒りで、苦しみです。他の何人たりとも、私に感情を与えない』

「だって、私がお慕いしていますのはマスター―――、貴方様だけでございますから」 まっすぐ目を見て

リアトリス : 「――…………」まっすぐ目を見つめ返されて、一瞬目を見開く。けれど、すぐに「ああ」と笑って、おもむろに手を放して押しのけます。

“ヘーゼル” : おおっと

リアトリス : 「忘れるなよ。……あとは、適当にベッドにでも転がってろ」 そのまま外に出ていきます。

“ヘーゼル” : 「はい、お気をつけて。マイマスター」 じゃあごろーんてしてよう。


------


リアトリス : はい。こっちは10年間まともに名前呼んでもらえてないのに、出会って速攻名前で呼び合ってるアミとか言う野良犬何者?????って思いながらアミを探しに行きます(内心のぶっちゃけ要約)

アミ : 草。ははははー、こちとら転校生ヒロインポジやぞ。幼馴染は帰って枕を濡らすんだな!

“ヘーゼル” : 笑っちゃう……


リアトリス : で、まあ。多分、食堂的な場所でアミさんが食事とかしてるときに、「相席いいですか?」ってぱっと見顔がいい野郎が話しかけてくるんだと思います。

アミ : 「は、ほうほー(あ、どうぞー)」もぐもぐ

リアトリス : では、小さく会釈をして、適当なラムでも頼みつつ席に座り。しばらく無言でにこにこと眺めてきます。

アミ:思ったよりフレンドリー?

リアトリス : 内心はね、きたねー野良犬だなとか思ってる(バジリスク目線の人間のみなしかた)

アミ:あん?????

リアトリス:いえいえ、いずれにせよ口には出してないから。じーっ。

アミ : ごっくん「え?あたしの顔に何かついてる?」

リアトリス : 「いえ。犬がお好きだと聞きまして」ちらっと、口の端についている米粒を流し目で見て笑いつつ。

アミ : 「犬……確かに犬とか猫とか好きだけど……なんであなたが?もしかしてあたしとあなた、どこかで会ってたり?」

リアトリス : 「いえ。私はお会いしたのは初めてですが。……うちの犬が世話になったらしい、と聞きまして」

アミ : 「もしかしてブチの飼い主さん?あ、すみませんブチっていうのはあたしが勝手につけてる名前で。ぶち模様の犬なんだけど……」

リアトリス : 「……名づけるのがお好きなんですね。いえ。失敬。うちのも随分と愛らしい名前を拾ってきたようなので、どういう方かと思っていたんです」

アミ : 「あなたの飼い犬……どの子だろう?カイ?リク?それともハナかなー?」と言ってから気づく。「……ん?名前を拾ってきた?犬って飼い主に名前名乗れるっけ?」

リアトリス : 「……。あんな『愛らしい』名前を付けるだなんて、どんな方かと思っていたのですが。想像通り、大変愛らしい方だ」といって、頬に手を添える。ご飯粒とった。

アミ : 「わわっ!ごめんなさい!ご飯粒ついてた!?」

リアトリス : 「はい」 そのままつつっとご飯粒を拾った指をアミの口に近づける。食べます?という感じで。

アミ : 「だ、大丈夫!」とその手を払う

リアトリス : 「……私は大丈夫じゃないんだけど」といいつつ、そのまま指ごとアミの口に突っ込みます。で、ぐいっと口の内と外を指でつかむ。

アミ : 「!? ふぁ、ふぁひを~」(な、なにを~)

リアトリス : 「…………とぼけるなよ、この泥棒」酒場の喧噪に紛れて、そのままぐいっと顔を近づける。旗から見れば仲睦まじい恋人に見えるような距離感。「自分の犬の面倒も見れないくせに、他人の犬に手を出すな」

アミ:ひえ……

リアトリス:「はい、プレゼント」といって、背負っていた布袋をその体制のまま投げ渡す。(多分クッソ重いんですが、筋力だけはあるので片手投げです)

そのままびっとアミの口の端をひっかきながら指を外し、ついでに飲んでたラム酒を、アミの顔面にぱしゃり。「中身、一人で見ることをお勧めするよ」

アミ : 「……?」あまりにも突然の豹変っぷりにいまだついていけてない

リアトリス : 空になったラムグラスを昏々と机に打ち付けてから、ひらりと手を振る。「……ああ。クレームなら直にお願いするよ。おしゃべり雀になってもいいけれど……その場合、かわいいハシバミ色の目をした仔犬が、どうなるかは保証しない」そういって、じゃあねーと笑いながら、背を向けて去っていきます。振り返らず。

アミ:……これ、ちなみに、布袋の中身なに?

リアトリス:ああ。君が可愛がってたブチ君etcの石像(邪眼使用済み)。達成値そんなに高くないから、まぁキュアストーンポーションⅡでもかければ治るよ。たぶん。

アミ:邪悪~~~~~!? ショックやらアルコール浴びせられたのもあって若干フラつきながら部屋に戻り、中で石になった犬たちを見て更にショックを受ける感じで「あの人、いやアイツは一体……」


ーーーーーーーーーーーーー


④半年後ラブソング事件


そして時間は飛び、約半年後。

アミの設定にはこう書いてあります。

---

 しかし彼女らが出会って半年の記念日。アミがヘーゼルのいる場所をサプライズで訪れようとした時彼女が蛮族であるリアトリスをご主人様と呼び、モノのように扱われた挙句に(《ラブソング》により)愛の言葉を告げている様子を目にしてしまう。その時自らの想いとそれが叶わないものであることを自覚したのだった。

---

アミ:というわけで、今日はあたしがサプライズでヘーゼルに会いに行く日!

リアトリス:そういえば、ここ「半年後」なのか「一年後」なのか時々表記ゆれしてるんだけど、結局どっちに合わせる?

“ヘーゼル” : あー、そうなのですね……

リアトリス:半年後、だと、子犬が万が一キャンペーン中に死んだら、アミと出会ったこと自体忘れる可能性が高い。一年後、だと、キャンペーン中に死んでも一応アミと出会ったこと自体は覚えているはず。


ルーンフォークは蘇生する際、死んだ時点から一年前までの記憶を失うので、割と「キャンペーン中の時間軸で、ルーンフォークPCが各PCと出会ってから何年後か」というのは割と大事だったりします。


アミ:じゃあ半年後で。(※即決)

“ヘーゼル” : じゃあ、死んだらアミさんのこときれいさっぱり忘れますね!!

リアトリス:つらい方へつらい方へと積極的に突っ込んでいく精神、嫌いじゃないよー? じゃあ、半年ね。

アミ:記憶喪失ネタ美味しいからね……いや、普通に死んでほしくないし忘れて欲しくないけど、そっちの方が緊張感あるし? 死んでも平気より、死んだらまずい!って思いながら戦いたいじゃない?

GM:言いましたね? わかりました、殺しますよ?

アミ:GMから言われると流石に怖いけどね~???


閑話休題。

というわけで、アミはプレゼントを買って、ヘーゼルには内緒で彼女の宿に向かっているのでした。


アミ : 「~~♪」ヘーゼルの住む場所に向かうあたしの足取りは軽い。なんてったって今日はヘーゼルと出会って半年の記念の日。

そういえばヘーゼルのところに行くのは今回が初めてだ。懐に入れたプレゼントを確認しつつ、浮き足立って向かっていく

「ここかなー?うわっ立派~……」ついた場所はあたしの安宿とは比べものにならない宿。これ結構お金かかるんじゃ……ヘーゼルのマスターってお金持ちなのかな?

「部屋番号は確か……」記憶を頼りに部屋を探していると、見上げた窓に、ヘーゼルと、どこかで見たことがある中性的な姿が見えて固まる……って感じでどう?

リアトリス : おっけー。あ、ちなみに、宿の中では室内なのになぜか小鳥が一匹放し飼いにされています。ピーピピピピ♪と何かさえずっている。リアトリスの斥候、というかペットの小鳥です。

GM:ああ、バードのペットですね。そういえば飼ってましたね。

リアトリス : うん。うちのピョートル大帝ね。かわいいでしょ(一同笑)

GM:そんな愉快な名前でしたっけ!?

リアトリス:おや、愉快とは失敬な。愛らしい名前だろ?

“ヘーゼル” : 「今日も大帝さんは元気でございますね~」

リアトリス : 「…………………」 大帝が囀ってる音を聞いて、何かに気が付きます。そのうえで窓を覗いて、(あの野良犬が来てるな)と確認。

“ヘーゼル” : 「さ、大帝さん。ご飯のお時間でございますよ~」(※気づいていない)


色々相談した結果、「リアトリスとヘーゼルが泊まっている部屋は裏通りに面した部屋の2階。カーテンと窓開けとけば、窓際で何してるかは見ようと思えば見えるし、ものすごく聞き耳立てれば話も聞ける」感じにしようと方針で固まりました。


リアトリス : 「なあ」

“ヘーゼル” : 「はい、マスター」

リアトリス : 「前に言ったこと、覚えてる?」

“ヘーゼル” : 「……。はい、もちろんでございます。私がお慕い致しますのは、マスターだけでございます」

リアトリス : 「…………」 瞳を見上げて、ふぅ、とため息。「言わせてるだけじゃだめだな」と、手近に置いてあったリュートをつま弾きます。そのままくいくいっと指で「来い」と示して、窓際に移動する。

“ヘーゼル” : 「……?」 とてとてーとついていく

リアトリス : 「今、歌を作っているんだ。ここにきて長いから、いつも通りでは『お客さん』に飽きられてしまう。だから、もう一度言ってくれ」

“ヘーゼル” : 「……?」意図を図りかねているが、まぁ言うかみたいな顔「私は、マスターのことを―――」

リアトリス : そう聞いた瞬間、リュートをかき鳴らす。窓際の壁に背を預けて、小鳥の歌を耳にしながら、陰に潜んでいるだろう野良犬の顔を脳裏に浮かべつつ。ここで、呪歌「ラブソング」を歌いましょう。

(ころころ)出目8、演奏判定20。まあ、最初の10秒間(1R)は前提条件を満たさないので効果が出ない。

というわけで、今から降るのが本命!(ころころ)……6ゾロ。

裏のマリーナ : 本気すぎる……

リアトリス : 20秒ばかり、探るように様々なハーモニーを囀ったあと、不意にひとつのメロディラインを口ずさみ始めます。何かをつかんだように、ト長調から転調して短調に。「……うん、もう一度言って?」

“ヘーゼル” : (ころころ)精神抵抗、17。いずれにせよかかります。


「ラブソング」は、恋愛感情を芽生えさせる呪歌です。

近くにいる相手に恋心を抱かせる。つまり、二人きりのこの状況でラブソングで歌うということは、リアトリスは“ヘーゼル”に、自分に対して恋心を抱かせるのが目的です。

※一応効果上は最も近くにいる「異性」に恋愛感情を抱く、となっていますが、この卓では恋愛対象になりうる性別ならかかるでしょという裁定で同性相手でもかかることになってます


“ヘーゼル” : 「------------」急に胸がつかえるような感覚があって、言葉が紡げなくなります。「わ、わたくし、は――――――」

リアトリス:「うん」

“ヘーゼル” : 「り、リアトリス様のことを。お慕い致しております。はい……」胸を抑えてわたわたしている。何をどうすればいいのか……「も、申し訳ありません。リアトリス様。貴方様のことを想うと、胸がつかえて。言葉が、喉を通らない。のです……」

リアトリス : 「――……」歌唱をやめて、リュートだけつま弾いて微笑む。「どうして謝るの?」

“ヘーゼル” : あわわ。

リアトリス : 「けれど、こっちが命じていることをできないのは良くないな。……それに、そうだな。声が小さくて聞こえやしない。傍に来て」といいつつ、そのまま出窓を開いてそこに腰掛ける。こんこん。横においで。

“ヘーゼル” : 「は、はい……」すすす

リアトリス : 「……もう一度言って。命令だから」

“ヘーゼル” : 「わ、わたくしは……」ぎゅ~っと目をつむって 「リアトリス様のことだけを。幾久しく、お慕い申し上げております……」もう照れちゃうのでもたれかかるしかない。どさくさ

リアトリス : 「……そうか」ちょっと沈黙してから。「繰り返して」

“ヘーゼル” : ふええ

リアトリス : 繰り返して?

“ヘーゼル” : 「リアトリス様、大好きです。貴方様こそ、私のすべてです。貴方様なくして、私の存在はあり得ません。どうか、この卑しいわが身を。お傍に置いては頂けませんでしょうか……?」

リアトリス : 「…………そう。じゃあ、私のかわいい子犬。約束しようか。人族たちは、ずっとそばにいようと約束するとき、いろんな契約をするらしいけれど」

「こういう場合は、どうしようね。家族でもなし、親友という仲でもなし、主従であれば今までとあまり変わらないし……」準備していた言葉を、さも今思いついたという顔をして、「さて。恋人とでも呼び合おうか」

“ヘーゼル” : 「は、はい……。不束者ですが。なにとぞ……。お願い致します……」

マリーナ : 【ラブソング】が色々ただただエグい

“ヘーゼル” : もうヘーゼルさんは限界です!!!

リアトリス : では、そこでちらっと出窓から下を見下ろして嗤って。そのまま軽く、目の前のルーンフォークに口づけを落とします。

“ヘーゼル” : いけませーん!!!……いえ、いけなくない。ぷしゅ~

リアトリス : では、そのままリュートをかき鳴らす手を止めて、抱き留めたりなんだり。それ以降出窓の下に視線を落とすこともなく、睦言でも囁き続けた……のではないでしょうか。

“ヘーゼル” : もうリアトリスさんしか見えねぇ

リアトリス:うんうん、結構。

マリーナ : この色恋見てるとまだ恋をしたことがなくてよかった~って思う~(一同笑)


二人に関してはこれでシーンが終わり。けれど、その場面を出窓の下から密かに見ていたものがひとり。


アミ : 『リアトリス様、大好きです』その言葉を聞いた時、あたしの頭は真っ白になった。

ヘーゼルの声がするからとそっちの方へと行ってみると、そこにはいつぞやの石化のアイツがいて。ヘーゼルはあろうことかそいつに向かってもたれかかっていた。

そのまま二人はなんだかよさげな雰囲気になっていって。それはまるで恋人同士かのようなーーー

気が付くとあたしは宿を飛び出していた。

なんでアイツがヘーゼルと?なんでヘーゼルがあいつに告白を?なんで、なんでーーー

なんであたし、泣いてるんだろう?

頭に浮かぶのはヘーゼルと過ごした半年間。一緒にご飯を食べたり、おつかいをこなしたり、敵と戦ったり。その日々ががらがらと音をたてて崩れ落ちていく。

そして立ち止まる。なぜなら、気づいてしまったから。ヘーゼルとの思い出の残骸の中に残っているものに

「ああ、そっかあたしヘーゼルのことがーーー」

好き、だったんだ。


ーーーーーーーーーーーーー


■幕間


PL一同:ああ……

アミ:こういうわけよ。

リアトリス : 途中、雰囲気に耐え切れなくてすっごい自分のシーンでシンバルたたきたくなった……(一同笑)

GM:自分でシリアスブレイクしないでくださいなw

リアトリス : しゃーんしゃーんしゃーん!!!! ……いや、叩かなくてよかった。おかげでいい負けヒロインっぷりが見られましたからね。

“ヘーゼル” : アミさん……

マリーナ : この負け方は完全に芸術の域。個展を開けるレベル~

アミ : 個展で草。

マリーナ : しかし、ここまでやってなお追いすがってくるアミのメンタルすごいよね~。

“ヘーゼル” : 負けは認めなければ負けじゃないんですよ。

リアトリス : 恋のゾンビ…… というかなんで泥棒が泣いてんの?泣きたいのこっちだけど??(※リアトリス目線)

“ヘーゼル” : せやろか?

リアトリス:泥棒猫ぉ……

マリーナ:だいじょうぶ? 泥棒猫ころす?

リアトリス:いいんだ。あいつ、何もしなくても勝手に負けて逃げ去ってったから許す。

アミ:「何もしなくても」はうそでしょ~???

リアトリス:はい、嘘です。私はラブソングをしました。いや、しかしラブソングってすごいね。いっぺんリベリオンの上層部の会議とかに乱入してラブソングテロしてみたいですね。イグちゃん大ハッスルを見てみたい

マリーナ : それラブソングいる?

GM : イグちゃんなら、ラブソングなくてもハッスルしますよ

リアトリス : でもヘラさんの方から「好き!!!」って言ってくれるかもしれないんですよ??

“ヘーゼル” : F1カーにジェットエンジン積んでみたい……。みたくない……?

GM : ヘラ様から告られたら、イグちゃんどうなってしまうんだ?

リアトリス : どうなってしまうんですか?(真顔)

GM : 知りませんw

リアトリス : 今度やってみるか……。


こうご期待。(?)


リアトリス:しかし、ラブソング事件はやったけど。そういえば、この後アミと子犬、もう少し続くよね?

アミ:あ。あー、うん。そうね……


アミのキャラ設定続きは以下の通り。

---

自暴自棄になったアミは明らかに勝ち目のない戦いに挑み、命を散らそうとする。そんな彼女を呼び止めたのは他でもないヘーゼルだった。「私に名前をくれたのは貴女だから」というヘーゼルの言葉で命を救われ(てしまっ)た彼女は、「ヘーゼルのために生きる」ことを決意する。

---


リアトリス・マリーナ:楽しみにしてる~

アミ:じゃあ……


ーーーーーーーーーーーーーー


■その後。


アミ : 宿で装備の準備を整える。店主のおじさんに街を出るからもう部屋はいらないと伝える。目が真っ赤だったから、何か思われちゃったかもしれない。そのままふらふらと街を出て、どれくらい経っただろう。あたしの目の前には黒々とした洞窟が口を開けていた


そして、自暴自棄になったアミが出て行ったあと、宿でボブとヘーゼルがこんな会話を繰り広げます。


ボブ : 「おいルーンフォークのお嬢ちゃん」

“ヘーゼル” : 「……? はい?」

SGM/ボブ : 「あんたのパーティーメンバーのアミとか言う少女、見かけなかったか?」

“ヘーゼル” : 「? いえ、そういえば見かけておりませんが……」

ボブ : 「......仲間にも何も言わずに出ていったみたいだな、こりゃ本格的にやべえかもしれねえ。数分前にアミが『街を出る、部屋はいらない』と一方的に告げて出ていきやがった」

“ヘーゼル” : 「……!?ど、どういうことでしょうか」

ボブ : 「それは俺には分からん。……ただ、俺に別れを告げてくるときの奴の眼……。あれは新たな目的地に向かう冒険者の好奇心の眼ではなく、死出の旅へ向かう何かに絶望した者の眼をしていた」

“ヘーゼル” : 「と、兎に角探してきます!」

ボブ : 「ホントは俺がすぐにでも止めるべきだった、すまない……。ああ、手遅れになる前に早く探して来た方がいい。」

“ヘーゼル” : 「で、では!行ってまいります!」


“ヘーゼル”が飛び出した後、シーンは再度、洞窟の前にたたずむアミに移る。


アミ : かすかに漂う獣臭さ。そういえば今朝ヘーゼルと見た依頼の中に、近くの洞窟にミノタウロスが住みついてるから退治してくれっていうのがあった気がする。

頭の中にはまだヘーゼルの『大好きです』が渦巻いている。ヘーゼルが好きなのはあの石化野郎で、石化野郎もヘーゼルのこと好きみたいで、あたしが好きなのはーーー

「は、はははっ」乾いた笑いが口から洩れる。あたしがいなくてもきっとヘーゼルは、いや『かわいい子犬』は幸せみたいだし。それならここで蛮族と戦って消えるのも悪くないのかも。


“ヘーゼル” : ではその辺で追いつく。 「------------アミさん!」ぜぇぜぇ。後衛やぞ

アミ : 黒い穴へと歩みを進める。もうちょっといけばきっと斥候に気づかれるだろう。そんな時、聞きなれた、でもここでは聞こえないはずの声があたしの耳を打った。「ヘー……ゼル……?」

“ヘーゼル” : 「……もう、心配致しました。随分探しましたよ。さ、街に帰りましょう。この辺りは危険だと、ギルドの主人も申しておりました」

アミ : 「なんで……ここに?だって……」だって、今頃石化野郎と一緒にーーー

“ヘーゼル” : 「店主さんから、お聞き致しましたから。もう、どうしてこのようなところに……」と近づきます

アミ : 「ヘーゼルはアイツのことが好きで……あたしのことはどうでもいいんじゃなかったの!?」近づいてくるヘーゼルに、あたしは大声を出してしまう。 「だからもういいでしょ!放っておいてよ!」違う。こんなことを言いたいんじゃないのに。それでもあたしの口は止まってくれなくて

“ヘーゼル” : 「……いえ。放ってはおけません。アミさんは、私のたった一人の。友人でございますから」

アミ:「!」

“ヘーゼル” : 「私に名前をくれた。私を『友人』と扱ってくれたのは、貴方だけでしたから。友人が間違っていたら止めるのが、真の友人だと。聞いたことがありますから」と、目をまっすぐ見ていいます

アミ : 「友達……」その言葉はついさっきあたしが自覚してしまった気持ちとは異なるもので。でもきっと、それが彼女の精一杯の気持ちを込めた言葉で。あたしを見つめるはしばみ色の瞳。あたしが名付けた、世間知らずのルーンフォークの女の子。

「……あたし、間違ってた?」

“ヘーゼル” : 「はい、それはもう。自ら命を絶つなど、あってはならぬことです」いけません、いけません。と首を振る。「ですから。帰りましょう?」と、きゅっと手を握ります

アミ : 「そっか。あたし、間違ってたかぁ……」片手にぬくもりを感じつつ、あたしは夜空を見上げる。

「……間違ってたかぁ……」そう。間違い。ヘーゼルとあたしは友達。間違ってたのは、あたしの方。

アミ : 「ありがと。あたし、ヘーゼルに間違いって言われなきゃ大変なことになってたかも」溢れそうになる涙をこらえ、隣にいるヘーゼルに笑いかける

“ヘーゼル” : 「ふふ。いえ、支えあうのが友人関係らしいので。もし―――もし私が間違えそうなときは、今度はアミさんが止めてくださいね?」

アミ : 「ならーー」口をついて出そうになる。アイツとなんて間違っている。あたしはヘーゼル、あなたと……

「いや、なんでもない。ヘーゼルが間違えそうになったら、あたしに任せといてよ!」

“ヘーゼル” : 「ふふ、はい。頼りにしています、アミさん」と、いつも通りの笑顔で応えます


----


■幕間


以上、アミ・ “ヘーゼル”・リアトリスの過去編こと「前日譚」でした。


PL一同:お疲れさまでした!

GM : 今私は一生分の負け成分を摂取している。これ以上は過剰摂取の可能性が高い

リアトリス:GMの感想が……w まあ、なにはともあれありがとうございました!

“ヘーゼル” : ありがとうございました! 楽しかったですー

リアトリス:こっちも楽しかったですー。あと、いろいろ固まったから今後も随分やりやすくなったなって。今まで結構探り探りでやってましたからね。

アミ:ね。……でもこれやった後で思うんだけど、なんであたしたち3人、1話目最初であんな穏やかに話せてたのかね?(一同笑)

GM:いや、もともとあんまり穏やかではなかったですよ。安心してくださいw

リアトリス:まあ、あの後何回かやり合って、腐れ縁的な感じになってきたんでしょう…w

“ヘーゼル” : マスターもアミさんも仲良くなってよかったです!!

アミ・リアトリス:仲良くはないよ?

“ヘーゼル” : えー。……しかし、かばったりかばわれたりは実際仲良しなのでは……?

アミ:どうなのかしらね……?

リアトリス:ほんと、なんで私、こいつのことかばってんだろな。


積もる話もありますが、3人の前日譚はこちらで終わり。

これからどうなるのか、はたまたマリーナとガイゼリック側で前日譚があるのかなどは全部未定!

諸々各人思うところはあれど、本編に続きます……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る