第2話 "傭兵"―前編
2-1. 導入:地獄の名を知る者よ
■成長報告
GM:はい、では今回もセッション初めて行きましょう。よろしくお願いしまーす!
PL一同:よろしくお願いします!
GM:というわけで成長報告どうぞ。
◇マリーナ
マリーナ:成長報告~。生命・知力ブレイク、セージが8~。買い物はPT資産からの消耗品だけ~。
キャラシ→https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=FDAka9&backup=2020-06-23-22-42
◇リアトリス
リアトリス : 上級戦闘10m位置から始まることが多いらしいな?と気づいたので、とりあえず「姿勢堅持」をとった。初っ端から歌おうと思えば歌えるようになったよ。あと、カルキノスがグレートカルキノスに。ついでに限界駆動もとったので、騎獣が戦えなくもない。
お金はグレートカルキノスの契約証に突っ込んだ。おわり!
キャラシ→https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=OOtgkD&backup=2020-06-16-21-12
◇ヘーゼル
“ヘーゼル” : シューターを9に。武器習熟ガンAを取得して、武器をテンペストに変えました。衝撃弾と断空弾を30発ずつ購入しておわりー!
キャラシ→https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=3Jg77D&backup=2020-06-24-00-37
◇アミ
アミ : グラップラーが7から8に、エンハンサーが1から2になったよ。練技はガゼルフットを習得。買い物はセーフティーメットと練技用のマナチャージクリスタル5点の予定。シニタクナーイ!
キャラシ→https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=0E57IN&backup=2020-06-12-09-15
◇ガイゼリック
ガイゼリック:儂はスカウトをファストアクション取れるとこまで上げて、残りをアルケミ、クリティカルレイを習得。
キャラシ→https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=6Bju5d&backup=2020-06-24-00-55
GM:皆さん、順当に仕上がってますねー。
リアトリス:アミの練技と買い物から「死にたくない」っぷりがにじみ出てるなぁ。
アミ:いや、第一話で「このキャンペーン、死が見えるな」ってすっごい感じたから……(一同笑)
“ヘーゼル”:笑っちゃうけど笑えませんですね。
アミ:あ、あと前回終わった後に話し合った結果、通常魔物の剥ぎ取り分はパーティの共有資産扱いにしちゃいましょう―って話になったので、あたしがパーティの共有資産管理してます。
マリーナ:ありがと~。
アミ:えへへ、どういたしまして。で、最低限のマテリアルカードとか薬草とか魔晶石とかの消耗品類はできるだけそこから出してくことになりました。まあ、共有資産で賄えないレベルのお高い奴は個々人で買って、って感じになっちゃうけどね。
リアトリス:十分ありがたーい。※アルケミスト
マリーナ:ね~。 ※レンジャー兼魔法職
リアトリス:細かく出ていく消耗品代が厳しいからね、我々……
そんなわけで、いつも通りわちゃわちゃと雑談をしつつ始まりました、箱庭第二話。
開始時点で、今回予告として載せられたトレーラーは以下の通り。
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少女捜索の依頼を受けた冒険者一同は森深くにあった魔動機文明遺跡最深部で奈落の魔域に巻き込まれてしまう。
目を覚ませば人蛮武装集団に囲まれており、さらにリーダー格と思われるダークトロール種からこう告げられる。
「お前達冒険者であろう?ならば冒険者らしく依頼をくれてやろう。大した話じゃない、お前達にはあの忌まわしき人蛮統合国家内にいるであろう俺の一人娘を探して来て欲しいのだ。」
ソードワールドキャンペーン箱庭第二話"傭兵"
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GM:というわけで、今回もよろしくお願いします!
PL一同:よろしくおねがいしまーす!
ガイゼリック:人蛮統合国家って、なぁ。
GM:ふふふふふ。
■きみたちはかこまれている!
GM:さて、ではでは初めて行きますがー……状況は、第一話ラストからの続きとなります。
画面上には、大量のエネミーたちがドン。
GM : 皆さんは囲まれています。
“ヘーゼル” : そういえばそんな状況でしたねー……
リアトリス:この図、何回見ても絶望の状況すぎて笑っちゃうんだよな。好き。
GM : 目の前にはヘラと名乗る3m超えるダークトロール。そしてその脇にはエルフの少年とリカントの青年が並んでいる。
ガイゼリック:このダークトロールが首長かね。
マリーナ:おっきい~。
GM/ヘラ : 「まず約束通りこの奈落の魔域について説明してやろうか。リヒト、奴らに地図を見せてやれ。」
GM/リヒト : 「りょ~か~い。君たち、この画面に地図出すね~。」
GM : ダークトロールの横に控えていた"リヒト"と呼ばれたエルフ種の少年は、君たちに近づいて魔動機のデバイスで地図を見せてくる。
それに合わせて、PLたちの目の前にも一枚の地図が映し出されました。
https://1drv.ms/u/s!ArmmaQ_j0LKCgu1db84fxJZQn-k6-w?e=6jWh9G
GM/リヒト : 「これが現在の奈落の魔域内地図。今僕たちがいるのは西の端にある人族の街"バンゲラ"だ」
PL一同:おおー!
アミ:すごい、地図だ。
ガイゼリック:地図だな……。
SGM: PLたちの語彙がことごとく溶けてる。
GM:今回、最初の方は結構「情報回」って感じで情報量が多いので……。せめてわかりやすいように、と思いまして。作っちゃいました。
リアトリス:おおお……、ねえねえ見てみて。この地図、各街にマウスオンすると街の名前までポップする。ほら、ここが「バンゲラ」。
マリーナ:すごいすご~い。
PLたちが地図の地図っぷりに語彙を溶かされている間も、説明は続きます。
ヘラ : 「ではこの地図を見ながら話そうか。話が長くなるだろうから、この世界そのものの説明と、現在の近況の二つに分けて話そう。」
【ヘラによる奈落の魔域説明】
・ここは"ヴァルハラ"と呼ばれる奈落の魔域。山脈と海域で周囲を囲まれている大陸で南北100km、東西180kmの広大さ。大陸の端に行くと謎の壁に阻まれていて先に進めない。ヴァルハラには昼と夜の概念がある。土地のほとんどがろくに作物が育たない荒野であり、紛争中心地の魔域中央にはクレーターが多数出来ている。また魔動機械が大陸中至る所に大量に埋蔵されており、少し地面掘るだけで保存状態のいい魔道部品がほぼ無尽蔵に出てくる。
・西側にある魔域へのテレポーター(今我々がいる場所)の他に東側にもテレポーターが存在し、基本的に西側に人族、東側に蛮族が召喚される。テレポーターは一方通行で現実世界には戻れない。また人族蛮族だけでなく、幻獣動物等もこの魔域内に召喚されている。限られた食料、水資源をめぐって長いこと人族蛮族で争い続けていた。
・少なくとも300年以上前からこの魔域は存在している。300年間ヴァルハラで過ごしているとあるエルフ曰く、来た当初からヴァルハラは似たような状態で荒野がどこまでも広がっていたそうだ。
・現実世界への脱出のため、アビスコア捜索は人族蛮族共に継続的に行われてきたが、どこにも見当たらない。ヴァルハラ北部に怪しい魔動機神殿があり入念な探索が何度も行われたが、アビスコアにつながる手掛かりは一切見つからなかった。現在この魔域内にいる生命体のほとんどは外への脱出を諦めている。
情報を手渡されて、一斉に読み始めるPLたち。
いろいろと気になる要素が盛りだくさんですが、やっぱりまずは全員、ある一点に関してざわり。
ガイゼリック:(説明を読みながら)ほうほう。うん。ほう……ん!? 現実世界に戻れない!?
アミ:マジ……?
マリーナ:やば~い。 ※まったくやばくなさそうな口調
GM:ちなみに、魔域の大きさは、大体現実世界で言う四国くらいです。
アミ:でっか。普通、魔域ってそんなでかくないよね!?
“ヘーゼル” : そうですね……。一般的では、ないはずですね。
ヘラ:「外の者たちから見れば驚くのは無理もないが、そういうことだ。というわけで、もう少しこのまま説明を続けても?」
リアトリス : 「うん、ぜひお願いしたい」 周囲で武器を構えている奴らを見ながら笑う。
ヘラ : 「この状況でもずいぶん余裕があるのだな貴様、ますます気に入ったぞ。」
リアトリス:お褒めにあずかり光栄―……
ヘラ : 「というか、そもそもなぜ蛮族の貴様が人族と共に冒険者やっているのだ?」
ガイゼリック: えっという顔。
“ヘーゼル” : あっみたいな顔。
リアトリス : 「あっ、バレた?」 てへ、という顔。……ちっ、前回ごまかせたのに。今ぶっこんでくるのか。
再三の確認になりますが、リアトリスはパーティ内唯一の蛮族(バルバロス)PCです。
以前からの知り合いであるヘーゼルとアミは素性を知っていますが、今回の冒険で初めて組んだガイゼリックとマリーナにはまだバルバロスであることを明かしていません。
ヘラ : 「特段責めてるわけではない、純粋に興味がわいたのだ。どうだ、教えてはくれぬか?」
リアトリス : ……いつかは突っ込まれるだろうと思ってたけど。ここでとは思ってなかったんだよー!
GM:でも、突っ込み得でしょう? いつかはする話ですし、すぱっと。
リアトリス:まあ、違いない。「いや、そもそも……そこの二人(ガイゼリックとマリーナ)には、私の素性をまだ伝えてなかったんだけどねえ。それを突然晒しやがって、このどでかいかわいこちゃんったら」>ヘラ (一同笑)
GM:かわいこ……????
マリーナ:とりあえず、マリーナは「そんなに気にしなくてもいいじゃん~」と、リアトリスにぐっとサムズアップ。ばるばろすとかべつに~?
“ヘーゼル” : ほっ。
ガイゼリック: こっちはちょっと難しい顔。リアトリスの反応待ち。
リアトリス : 「で、まあ、「なぜ私が人族と一緒に冒険者やってるか」だっけ。別に特に語るほどの理由はないよ。私は私のことを好きな人が好きだし、私にとって便利な人も好き。そこに人族もバルバロスも関係ないってだけ」
ヘラ:「そうか。わた……」
“ヘーゼル” : (遮って)きゃー!!! もー、マスターったらまたそんなこといってー。照れ照れ!(PL一同笑)
リアトリス:……あの。今の流れでこう来るとは思ってなかった。(一同笑)
GM:私もですw
“ヘーゼル” : だってマスター。マスターは「私のことを好きな人が好き」「私にとって便利な人も好き」ってことは……つまり、マスターってば私のことが大好きってことじゃないですか!! きゃー!!(一同大爆笑)
アミ:(笑いながら)ヘーゼル、それでいいの???
“ヘーゼル” : えへへへへー。
リアトリス : (笑いから必死に戻ってきつつ)だめだ、敵の大群の前で何やってるんだ私たち。(一同笑)……まああと、この流れで一応ギズに対しても言っておく。「そういうわけで、私は別に人族と対立する気はさらさらないんで安心してほしい。ま、味方する気も別にないけどね」
ガイゼリック : 「ほぅ、率先的に刃を向けない蛮族というのには初めてお目にかかった……。ここが、神託の終着なのやもしれんな……」目を細めてひとりごちる
リアトリス:神託?
ガイゼリック:まあまあ。とりあえず今の流れで、シリアスに敵対してくる感じじゃないっていうのはすご~くよくわかった。(一同笑)
リアトリス : ご理解ありがとうw 「……まあ、あれだ。とにかくだね」とヘラに向かって咳払い。「そんなこと聞いて面白がってる割には、君も、横にいるのが似たようなもんみたいだけど。どういう風の吹き回し?」副官ポジで立ってるエルフとリカントを指さし。
ヘラ : 「君と似たようなものさ、有用だから隣に置く。この地の現状を見るに、我々リベリオンは種族間で隔たりを設けるような余裕はないのでな。」
リアトリス : 「おや、奇遇ー」
マリーナ:「きぐう~」
アミ : 「ふーん、人族と蛮族が手を、ねぇ……」
リカントの青年(SGM) : 「何分人手不足なもんでねぇ、使えるものは猫も杓子もこき使われるわけよ」
■統合と混合
GM:そんなところで、ヘラはまたヴァルハラの人族と蛮族の在り方について説明し始めます。
というわけで、さらに説明されたのが以下の内容。
【ヘラ視点のヴァルハラ説明②近況説明】
・人族蛮族で争い続けてきたヴァルハラ内で、20年ほど前から人族の神官集団を中心に魔域内の限られたリソースを無駄遣いしない為人族蛮族間の際限なき争いを止めるべきだという人蛮統合の動きが活発になる。一部蛮族側からの協力もあり15年前にヴァルハラ中央部にに人蛮統合要塞国家エデンが建国される。さらに城壁でヴァルハラ内部を東西に人族領土、蛮族領土で分断した。
・エデン建設により、蛮族領土に取り残された多くの蛮族達は食料(人肉)確保に困窮した。そこでエデンから追放された、あるいは意図的にエデンから逃れた人族たちと協力体制を築き、「人蛮混合傭兵団リベリオン」と名乗って、打倒エデンを目標に活動していた。リーダーは設立当初からダークトロール種のヘラである。
・エデン設立と同時にヴァルハラ全土を照らす"人工太陽アポロン"がエデン内で製造された。アポロンはエデン中心にある塔頂上部に常設されており、エデン内を照らすほか、アポロンから生じる熱光球で射程20㎞を攻撃可能なマップ兵器でもある。アポロンによる遠隔攻撃と堅牢な城壁によってエデン攻略は一筋縄ではいかない。
・3年ほど前にリベリオンはエデン南部の城壁の一部を突破し、人族領土への侵入に成功した。地図上の剣が交差しているマークの所だ。
・西側のテレポーターがあるここ、元人族の町バンゲラではエデン攻略用の魔動兵器が開発されており。現在魔動兵器の調整も終盤に差し掛かっている。動作確認の為バンゲラにリベリオン主力部隊一同が視察に来ていたタイミングで、冒険者達がヴァルハラに飛んできた。前回言っていた運が悪いとはこの事を指す。
PL一同:はー……
ガイゼリック:エデンが人蛮統合要塞国家、リベリオン人蛮混合傭兵団か。こりゃまた、なんというか……
リアトリス:どっちも人族とバルバロスが混ざってるのには変わりないのか。でも一応、リベリオンの方がどちらかといえばバルバロス的な側面が強い、のかな?
マリーナ:「……なんか蛮族らしくないね~、『ただ刈り取るのみ』じゃないんだ~」
ヘラ : 「その場で刈り取ってしまえば一時的に腹を満たせるが、彼ら人族の知恵にはそれ以上の価値がある、と思う奴らもいたという事だ。」
マリーナ:「かしこい~」
リアトリス:リベリオンの在り方が今のヘラの話で説明つくとして。で、エデンっていうのは……なんだ? どういう理屈で一緒になってるんだ? いや、「魔域内の限られたリソースを無駄遣いしない為人族蛮族間の際限なき争いを止めるべき」って理屈はわかるんだけど、人族の神官連中が中心になった集団ってことは……住み心地悪そうだな、私には。
GM:今のところ、エデンに関しては出せる情報はこれだけですね。ヘラはこれ以上語らない。まあ、ヘラにとっては敵対勢力の話ですし、どうしても言葉少なになるというか。
リアトリス:それはそうか。
ヘラ : 「とにかく、以上が俺からのヴァルハラ近況説明だ。疑問は諸々あるだろうが、とりあえず以下の概要が掴めていればよい。」
というわけで、ヘラは最終的に簡単に要約してくれました。
「ここヴァルハラは300年以上前から存在する超大規模の奈落の魔域で現在脱出は絶望的。荒野がどこまでも広がっており、常に人蛮の生存競争が絶えない」
「現在エデンとリベリオンの二団体で争っている。両団体共に人蛮混合だが組織の傾向としてエデンが人族サイド、リベリオンが蛮族サイドだ。」
“ヘーゼル” : 「なるほどー」
ヘラ : 「そして貴様らは今蛮族サイドのリベリオンに包囲されている。現状が理解出来たか?」
マリーナ:わかった~。
アミ : 「それで?その”蛮族様”たちはあたしたちをどうしようってワケ?」
ガイゼリック:「アミの言う通りだな。何処の馬の骨とも知らぬ儂らに何を期待する?」
ヘラ : 「我々の見解を述べよう。蛮族集団のリベリオンは人族冒険者である貴様らを無条件で仲間に入れるわけには行かん。だが、そもそも仲間にならぬなら切り捨てる他ない。妖魔共の明日の食料にでもしよう。」
リアトリス : 「だよねー。常識的な判断だ」
アミ : 「こいつー……」リアトリスを睨む
ヘラ : 「歴戦の冒険者の腕は中々美味だからな。よく引き締まっていて噛み応えがある。だが、貴様ら見たところそこそこの実力者のようだからな。」
マリーナ:「そこそこ~」
“ヘーゼル” : 自分の腕をしげしげ見つめておく。美味……つまり、これもしかして褒められてます?(一同笑)
アミ : 「ヘーゼル!ストップ!ストップ!自分の腕見つめない!」
ガイゼリック:「おい、マリーナ。少しは危機感を覚えるのだ、この状況明日もしれんぞ」(小声)
マリーナ:「もう戻れないならどうでもよくない?」 >ギズ
ガイゼリック:「お前はどうでも良くても儂はどうでも良くないの!」
マリーナ:「あ、でもリベリオンみたいなのおもしろそう! うばう~ってやつやりたい!!」
SGM:カオスだなー……(一同笑)
ヘラ : 「まあ、話は最後まで聞け。貴様らが実力者だと考慮して、即刻処刑する代わりに貴様らに一つ、依頼という名の試練をくれてやろう。」
アミ : 「蛮族からの依頼ぃ~?」
ヘラ : 「冒険者なら依頼に慣れているだろう?それを達成すれば我らの同志として肩を並べることを認めよう。」
マリーナ:「ほんと!? やる~!」わ~いって感じ
ヘラ : 「ちなみに拒否権はないぞ。」
ガイゼリック:ははー、わかりやすいことで。
■リベリオンからの依頼
ここでPCたち、いったん顔を見合わせて会議。
拒否権もないので「じゃあ受けるか!」となるかと思いきや、アミが唸りながら思案中。
アミ:う~……。「蛮族は殺すべきなのに。それに従うなんて……」
リアトリス : 「はは、その『蛮族』に庇われてなかったら熊に三枚おろしにされてた小物がなにかいってるな?」
アミ : 「なっ……!おまっ……!」
“ヘーゼル” : 「よしよし、でございます」
ガイゼリック:「まあまあ。心情や信条はともかく、抜き差しならぬのなら受けるしかあるまい。とりあえず仔細を聞かせてもらえるか、御仁」 アミも、依頼内容を聞いてから考えてもよかろ。
アミ:……まあ、それもそうか。
ヘラ : 「さて、依頼内容を告げよう。なーに、大した依頼ではない。貴様らにはあの忌まわしき人蛮統合国家内にいるであろう俺の一人娘を探して来て欲しいのだ。」
ガイゼリック:ああ、そういえばトレーラーにそんな話が。
ヘラ : 「俺の娘は"ベルベット"という、ティダン神官拳士のダークトロールだ。
15年前エデン建設時に、奴が蛮族を裏切りエデン側に着いてから音信不通でな。エデン内でどうしてるか一切分からん。しかし、まぁ殺しても死なないような無駄に頑丈な娘だ、たぶん生きているであろう。
近いうちに我々リベリオンはエデン打倒に向け大々的な行軍に出る。その前に娘にリベリオンに転身する意思はないか聞いてやりたくてな」
リアトリス:「なるほど、裏切り者でも娘のことは一応大切ってか」(ぼそっ)
アミ : 「その情報、あたしたちがエデンに伝えるって可能性は考えてないの?」
ヘラ : 「貴様らが裏切ってエデンに転じる可能性は十二分にある。だがクエストという便利な魔法があってな」
リアトリス:ああ、出た……。
マリーナ:みんなだいすき、クエスト~。
クエスト:7レベル神聖魔法。「対象に使命を1つ課す」という魔法で、使命を放棄したり意図的に遅延させたりするとダメージを受ける便利魔法。
GM:まあ、言ってしまうと。この依頼を受ける場合、皆さんには依頼達成を使命とした『クエスト』をリベリオン側からかけさせていただきます。
ガイゼリック:ですよねー。
アミ:ちっ、面倒なものを~……。
ヘラ : 「それとそもそも、我々が行軍するという情報自体にはほとんど価値がない。」
リアトリス : 「常に行軍してるからー?」
ヘラ : 「そうだ。故に、行軍をばらされる事自体は我々にとっては問題ではない。しいてデメリットを言うなら、クエストの効果で哀れな被害者が五人発生するだけだ」
アミ : 「なるほどねー……(小声で)チクってやろうと思ってたのに……」
ヘラ : 「聞こえているぞ。ダークトロールは日々の鍛錬の成果で五感が優れていてな」
アミ : (げーという顔)
リカントの青年: 「いやぁ、そっちの嬢ちゃんはもうちょっと慎重に生きた方がいいなぁ」
リアトリス:煽られてるぞ、駄犬。
アミ:うーるーさーいー!
リカントの青年:にやにや。
この後、若干脱線してマリーナとヘラが信仰話で盛り上がって仲良くなったり(マリーナ「そういえばヘラって誰信仰~?」ヘラ「俺か?俺はダルクレム神官だぞ」マリーナ「いかす~」)、マリーナが蛮族と盛り上がっているのを見て驚愕するガイゼリックにリアトリスが肩ポンしたり、依頼に消極的なアミにヘーゼルが「いけませんよアミさん、依頼には誠実でないと!」とお説教したりしつつ……
ヘラ : 「話がだいぶ逸れたな。というわけで、俺は行軍前に、エデンにいるであろう娘に転身勧告をしたい」
アミ:話が戻ってきた。
リアトリス:毎度ごめんねー?
ヘラ : 「しかし娘に接触する為にはエデン内部に潜入する必要がある。リベリオン主力部隊である蛮族はもちろん、主力人族もまたエデンにマークされている。……戦争相手だから当然だな。だからエデン内部に潜入する場合、つい先ほどヴァルハラに来たばかりの貴様らが最も都合がよいのだ」
マリーナ:「かしこい~」
リアトリス : 「……で、クエストの内容は『娘を探してこい』でいいんだね? もっと言うと、探した後の行動は指定されないってことでいい? 娘さんに拒否られた場合は……まあ、交戦になる可能性もあると思うけど」
ガイゼリック:うむ。娘さんがエデン側なら、まあそうなる可能性が高いわな。敵対勢力からの勧誘なんざ、どう受け取られるか。
リアトリス:そうそう。
ヘラ : 「クエストの中身は厳密にいうと『エデン内部に潜入し、俺の娘ベルベットに接触後、可能なら彼女を連れてここバンゲラに帰還する事。』だな。ベルベットを確実に連れ帰ることまではクエストに組み込まない。もしも敵対となった場合は殺してもかまわん。」
リアトリス : 「ご聡明」にこりと笑う。「それなら私は構わない。恨みっこなしでよろしく頼むよ」
ヘラ : 「ただし、ベルベットは15年前の地点でお前たちより強かったぞ?今の貴様らで娘を敵地内で暗殺出来るかな?」
リアトリス : 「おや、それがわかっていて突っ込ませるってことは、君なかなか趣味がいいね?」
ヘラ : 「誉め言葉と受け取ろう。」
ガイゼリック:「敵対継続の意思が硬い場合は場合は即時撤退、と?」
ヘラ : 「それが賢明だろうな。……まとめると依頼内容は、『エデン内部に潜入し、俺の娘ベルベットに接触後、可能なら彼女を連れてここバンゲラに帰還する事。』だ。クエストの内容も同様だな。報酬として、一人当たり7500G払おう」
ガイゼリック・リアトリス:7500G!!
リアトリス:いっぱいだな。
“ヘーゼル”:ええ。つまりマスターには15000Gです!(一同笑)
リアトリス:……うちの子犬はぶれないなぁ。
ガイゼリック:「報酬まで出すとは、随分良心的だな。対価は貴様らの命の保証だ、位は想定していたが」
アミ : 「それよ。蛮族なんだし」>ガイゼリック
ヘラ : 「これは依頼だからな。貴様ら冒険者の規則に乗っ取って難易度に見合う報酬は払うさ。俺らリベリオン内では元冒険者も多いからな。そこは守らんと奴らへの示しがつかん」
リカントの青年: 「あとまあ、あんたらが使える駒なら、抱き込んだ方が得だし?」
“ヘーゼル” : 「でしたら私たちも、その誠意に応えなくてはいけませんね」
ヘラ : 「そういえば、お前も冒険者だったな、ルイス」そういいながらリカントの青年に一瞥をかける。
リカントの青年 : 「えぇ、そっすけど?」
ヘラ : 「同じ冒険者同士なら理解し合える点も多かろう。無事クエストを掛けた後は、お前に奴らの面倒見てもらっても良いか?」
リカントの青年→ルイス(SGM) : 「おぉー、ついに俺にも後輩ができるんすね?喜んで!!」
ヘラ : 「頼むぞ。」
“ヘーゼル”:先輩!
アミ:ちょいわるのパイセン枠じゃん。
ルイス:ははは、もっと言え。
GM:ふふふ。……あ、すみません皆さん。ちょっと一個渡し忘れてた情報があるので、この隙に言っちゃいますね。
PL一同:?
ヘラ : 「ああ。言い忘れていたが、ヴァルハラ内では……少なくともリベリオン指揮下の街では問題なく貨幣が使えるぞ。外の街と遜色ないレベルで消耗品武器防具の購入もできる。何なら魔動機文明の物なら通常よりいくらか安く買えるであろう。まあ戦争特需の賜物だな」
ガイゼリック:ほ?
GM:つまりこういうことですね。どどん。
---
・追加情報
ヴァルハラ内では、魔動機騎獣及び製作時期魔動機文明の装飾品は全て2割引きで買えます。魔晶石等消耗品は対象外です。
---
PL一同:(ざわっ)
GM:ちなみにこれ、今回の成長分から適応です。浮いたお金とかでいろいろ買い足してもいいですよ。
ガイゼリック : やるやん……
リアトリス:グレートカルキノスが安くなった。え、ちょっと買い物方針変えていい?
GM:いいですよー!
そんなわけで、PC一同大喜びでアイテム談義をしている中。
ヘラが最終通告という形で、PCたちに向き合います。
ヘラ : 「以上が依頼内容だ。クエストも付いてくるが、貴様ら受けるということで良いか?」
“ヘーゼル” : 「頑張らせていただきます」
マリーナ:「やる~」
ガイゼリック:というか、お前さんが拒否権はないっていったんだろうが。
GM:ふふ。正しい。
リアトリス : 「……漏れなく『クエスト』がついてくるのは腹立つけど、子犬を殺される方がもっと腹立つからね。いいよ」
“ヘーゼル” : えへー
ガイゼリック:「子犬……か、それが貴女の人間に対する視線なのか?」>リアトリス
リアトリス : 「ま、そうだね。取り繕うつもりも飾るつもりもないよ。こっちが子犬、あっちが駄犬」(ヘーゼル、アミの順で指さす)
“ヘーゼル” : 「わん、でございます」
ガイゼリック:「中々手厳しいな」
リアトリス : あ、でもちなみに、チビちゃん(マリーナ)はバルバロスサイド認識なので普通に人認定です。ガイゼリックも前回の戦闘で強者認定してるから、敵か味方かは置いといて人だと思ってるよ。
マリーナ:ひと~
ルイス: 「いやぁ、人間関係わかりやすくて何よりだなぁ」
リアトリス : 「だろ?」
ヘラはそこで、わちゃわちゃしている人々を横目に見つつ、アミに顔を向けます。
ヘラ :「後はそこの拳闘士の少女だけだな。貴様はどうするのだ?」
アミ : 「蛮族は……殺すべきで……」(まだ迷っている)
ガイゼリック:「この状況でその信条を掲げても、死に急ぐだけだぞ」(小声)
アミ:だって……だってぇ……蛮族は殺すべきじゃん!
リアトリス:その言葉、リアトリスの横で、うちの子犬の目を真っすぐに見つめながら一回いってみてほしい。言える?
アミ:んぐぅ……。
ヘラ : 「受けるのか?死ぬのか?」
アミ : ため息。「……そう言われたら受けるしかないでしょ……やるわよ」
ルイス : 「嬢ちゃんも賢くなったねぇ」
アミ : 「ちょっと!アンタにあたしの何が分かるって言うのよ!」
マリーナ:「えらい~」頭ぽんぽん
アミ : 「マリーナもその手は何よ!」
ルイス : 「ははは、仲良きことは美しきかなってな。お互い仲良くやろうぜぇ?」
マリーナ:「ぜ~」
■闖入者!
そんなわけで依頼受領の方向でまとまった5人を眺めつつ、ヘラさんがため息をつきまして。
ヘラ : 「では貴様ら全員受理するということだな。さっそくクエストを行使するのだが、その前に不本意だが奴を呼ばなければ……。」
ガイゼリック:「不本意?」
マリーナ:「ヘラがクエストかけるんじゃないんだ~?」
ヘラ:「いや、俺がかけるにはかけるんだが……」
ヘラが言葉を続けていたその時、君たちの正面にあるドアが開く。
そこには10代前半の魔法使いの恰好をした緑髪翠眼の人族の少女がいた。
GM : 少女は部屋内を一瞥した後、ヘラが居ることを確認すると彼の元に躊躇なく飛び込んでいく。
GM/魔法少女 : 「ヘラ様~!!お慕い申し上げております~!!」
GM : 少女はヘラの胸元に抱き着こうとしたようだが、ヘラの身長3m以上、少女の身長140cmで身長差が倍以上あるため足元に抱き着くような形となっている。ヘラは苦笑いでそれを受け止める。
PL一同:かわいい。
突然のカワイイ成分の注入に沸き立つPLたち。
アミ:えっ、かわいい~。
マリーナ:これ、ヘラさん顔赤くしてたりしない?
GM:え、イグちゃんはまだしも、この身長3mにそんなかわいい属性付ける必要あります……?
リアトリス:(突然奮い立って)でっかいのが顔真っ赤にしてたらかわいいの極みだろ!! でっかわいい、なめるんじゃねえぞ!!!!(PL一同笑)
アミ:なめるんじゃねえぞ、勢いがありすぎてすき。
GM:ここのPLたち、時々自分の性癖に素直になりすぎてGMびっくりですよww
“ヘーゼル”:え?? TRPGで性癖出さなくてどこで出すんです???(一同笑)
TRPGで性癖出さなくてどこで出すんです?(大事なことなので2回言った)
GM:はい。はい、というわけでw
ヘラ : 「呼ばなくてもうるさいのが向こうから来やがったな……。イグよ、何故お前が勝手にここにいる、お前には町の警備を命じていたはずだが?」
GM/イグちゃん : 「そんなもの真実の愛の前では些事ですよ、些事! ぶっちゃけすっぽかしてきましたよ、ええ!!」
マリーナ:全ては些事……
イグちゃん : 「というか、警備といってもこんな人族蛮族の戦闘狂が集まった場所をわざわざ襲ってくる奴なんていませんよ、やだ~」
そんな感じできゃっきゃといちゃつく(?)イグちゃんとヘラの様子を見つつ、傭兵団「リベリオン」の日常が垣間見えて、一気に空気が緩んだのが感じられます。
先輩ことルイスも、苦笑しながらPCに話しかけてきます。
ルイス : 「……ま、見ての通りって感じだな」PCの方を見ながら
“ヘーゼル” : 「仲良しさんでございますね」
イグちゃん : 「そうなの~、私とヘラ様は仲良しなの~!」
アミ : 「どういう顔で見ればいいの、これ」
ルイス : 「笑えばいいんじゃねぇ?」
イグちゃん : 「あ、私イグって言うの!気軽にイグちゃんって呼んでね!!」
マリーナ:「イグちゃ~」かわいい。ぐいっとサムズアップ。
“ヘーゼル” : 「よろしくお願いいたします、イグちゃん様」
イグちゃん : 「いえ~い」
リアトリス : ……真顔で魔物知識判定を始めていいですか?(一同笑)
GM:どうぞw
リアトリス : (ころころ)ピンゾロ!!やる気無ぇ!……うん、一瞬警戒したけど、イグちゃんが可愛くてにこにこしちゃいました。ついでにヘラに、「なんだ、君も子犬がいたのか」と親近感たっぷりに話しかけておこう。(一同笑)
ヘラ : 「いやぁ、子犬とか子分とか、そういう奴じゃなくてだな。」
リアトリス : 「じゃあ恋人?」にっこり。
ヘラ : 「ただの部下なのだが、やけになつかれてていて困惑している。」
イグちゃん : 「恋人同士に見えちゃいます~? いや~照れるな~!」
マリーナ:「みえる~」
イグちゃん : 「いえ~い!」マリーナにサムズアップ
PL一同:かわいい。
アミ:いやかわいい。
GM:ヘラは本気で困惑してます。(一同笑)
ガイゼリック:これヘラの威厳、大丈夫か?
GM:い、威厳のあるリーダーの部下まで威厳ある必要ないでしょう!!
アミ:その部下によって、リーダーの威厳まで今地に落ちかけてますが???(一同笑)
リアトリス:もともとヘラはでっかわいいポジだったでしょ。諦めて。
GM:いや、あきらめませんけど!? というかでっかわいいポジ違いますけど!?(一同笑)
アミ : 「あー……なんとなくこういう流れ見たことあるし、ちょっとは同情するわ。大変そうね……」>ヘラ
ヘラ : 「……会ったばかりの人族に同情されるのは複雑だが……。......まあ、その礼を言おう、一応な。」
リアトリス : 「照れるな照れるな。うちも配下で恋人だし、嬉し恥ずかしな気持ちはわかるよ」 ※半分わかってて煽ってます
“ヘーゼル”:きゃー。(照れ照れ)
ヘラ : 「(リアトリス無視しながらイグに)……まあよい、丁度お前に用事があったのも事実だ。イグ、俺の魔力援助を頼む、こいつらにかけるクエストの出来を可能な限り良くしたい。」
イグちゃん : 「そんなのお安い御用ですよ~ヘラ様ぁ。何ならもっと大胆なお願い、してもいいんで・す・よ♡」
ヘラ : 「あ、そういうのいらないんで。」素
“ヘーゼル” : 「お、お二人は進んでおられるのでございますね……?」
ヘラ : 「いいかげんにしろ、この一方的な絡みが進んでいるように見えるのか?????」(PL一同爆笑)
ガイゼリック:ダメだ、進まないw 「夫婦漫才は適当にして、さっさと済ませてくれんかの?」
ヘラ : 「ああ、助かる。老剣士よ……。で、イグ、援助を頼む。それ以外にお願いも命令も何もない。」
イグちゃん : 「ちぇ~、ヘラ様のけち~」
GM : そういいながらイグと名乗る少女はヘラの方に手をかざし、魔法をかける。マリーナはわかります、スペルエンハンス(※対象の魔力を+1する)です。
ヘラ : 「では早速貴様らにクエストをかけよう。」
“ヘーゼル” : 「お二人の共同作業でございますね」(一同笑)
ヘラ : 「頼むからこの混沌とした状況を悪化させないでくれ……」
そう、もともとこれは、PCたちに「クエスト」をかけるための行動でして……
そういいながらヘラは知力の指輪を右手につけ、PCたちに魔法を行使しました。
GM :ええと、出目はー(シークレットダイスころころ)……6ゾロだ。
PL一同:えっ。
GM:6ゾロです。シークレットダイスなので言いませんが、達成値少なくとも30以上。
マリーナ:すごい~。
ヘラ : 「ふむ、無事魔法をかけられたようだな。」
アミ : 「気合い入ってるわねー」
ヘラ : 「体感最高の出来だったな。これならば、よっぽどのことがない限り解除されることはないだろう」
マリーナ:「すごい~」
“ヘーゼル” : 「これも、お二人が力を合わせたからでございますね!」
イグちゃん : 「えへへ、私役に立てた~?共同作業うまくできたかな~!?」
ヘラ : 「……ああ、共同作業は置いておいて、お前の魔法"は"役に立ったぞ、イグ。そしてお前との用事はこれでもう済んだ、さっさと巡回に戻りやがれ」(一同笑)
リアトリス : (素が出てる素が出てる)
ヘラ : 「ウェン、彼女を引きずってでも連行しろ」
ウェン(第1話最後で出てきたモブケンタウロス) : 「は、承りました。」
イグちゃん : 「い、嫌です~!!お願い離してウェンさん!!もう少しヘラ様と一緒にいたいです、お話したいんですぅ~!ヘラ様ぁ~!!!」
“ヘーゼル” : (見送りながら)「お気持ちは分かりますが、主からの命令はきちんと遂行しなくては。でございますよね、マスター?」
リアトリス : 「当然だな」
“ヘーゼル” : うんうん
ガイゼリック:「……アイリス様も、あのくらいになられたのだろうかなぁ」イグを眺めながらぼそり。
PCたちが思い思いに呟く横で、イグちゃんは必死に叫ぶも虚しく、ケンタウロスに外までずるずると引きずられていく……
マリーナ:ばいば~い。
GM : そして部屋内が嵐が過ぎ去った後かのように静かになる。
ヘラ : 「……あぁ、すまない仲間の一人が騒がせたな。あの会話が困難な性格を除けば優秀な操霊魔術師なのだが……な……」
リアトリス : 「いや。大変愉快だった」かわいかったしね!
ルイス: 「ま、なんとやらと天才は紙一重って言いますからねぇ」
マリーナ:「……終わったならはやくいこ~?」
ガイゼリック:「む、そうであったな。疾く急ぐとしよう」
アミ : 「そうね、こんなとこ早く出て人族に統治されてるところに行きたいわ」
ガイゼリック:「アミ、少し静かになさい」
リアトリス : 「まあ、とりあえずここから出よう。ふわぁ(あくび)」
GM : ヘラが周囲にいる武装集団に話しかける。
ヘラ : 「こいつら冒険者に楔は刺した!!皆、急な招集ですまなかったな。各自持ち場に戻ってくれ!」
ヘラの一声で、君たちを囲んでいた武装集団は一人また一人と部屋から出ていく。とりあえずこの場は何とか凌げたようだ。
アミ:そういえば囲まれてましたね。蛮族武装集団さんたちに。突然警報が鳴ったから集まったのに見せられたのがこの茶番だったら、ほんと、うん……たいへんだったね……(一同笑)
リアトリス:すごい疲れてそう。おつかれさまです…w
アミ:ま、まあ、疲れてそうだけど、これで給料発生してるようなもんだから……
マリーナ:でもこれ、多分時間外労働だよ~?(一同笑)
GM : だり~、疲れた~、早く飯食いてえよォ、みたいな声がぽつぽつ聞こえてきますね。(一同笑)
“ヘーゼル” : 「ご苦労様でございました」ぺこー
かわいそうなモブ蛮族さんたちが三々五々に散っていったあと、ヘラはため息をつきつつ
ヘラ : 「これで貴様らにクエストをかけた。貴様らが依頼に忠実な限り、我々も出来るだけ協力しよう。それに、貴様らのこの町"バンゲラ"での世話は、エルフのリヒト、リカントのルイスの二人に任せよう。共に人族だ、貴様らも抵抗ないだろう」
ルイス: 「ってわけでよろしくなー。仲良くしてくれよ?」
“ヘーゼル” : 「ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します」
アミ : 「なんか……あんたと過ごすこれからが若干不安になる感じね……なぜかしらね……?」
ルイス : 「えー、なんでさぁ?別に悪いことなんもしてないじゃん?」
アミ : 悪いことしてるでしょ! あんた、周りと結託して妙にあたしのこと煽ってくるじゃん!?(一同笑)
ルイス:悪ィな、なんか衝動的に煽りたくなるんだよ、あんたのことは。
アミ:むっかつく~! 「あんたは蛮族じゃないし、仲良くできるに越したことはないんだけど……」ぶつぶつ。
ルイス:はっはっは。
マリーナ:ん~。ねぇGM。リヒトとルイス、まもちきしてい~?
GM:うーん、全部のステータスは見せられないんですが……魔物知識判定したら技能レベルくらいはわかる、ってことにしましょうか。それでいいです?
マリーナ:おけ~。じゃあやるね!
というわけで、マリーナが魔物知識判定。
元の基準値が高いのでエネミーレベル13まではピンゾロチェックだぞー、という安定の判定で、無事にどちらの技能も確認できました。
ちなみにルイスに対する判定は6ゾロ。(ルイス「すげぇ勢いで見抜かれたわ」)
というわけで、彼らの技能はこちら。
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リヒト :
マギテック6、セージ6、プリースト2(不死の女王ツァイデス信仰)。
一般技能ウェポンスミス13、リペアラー13。
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ルイス・カザロフ :
フェンサー9/スカウト7
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マリーナ:「じー……………………」(リヒトのプリーストの欄を見た)「…………なかよくできそう!!!!」
リヒト : 「お嬢ちゃん、そんな僕たちのことが気になるのか~い?照れるじゃないか~。」
マリーナ:「よろしくね~」
ルイス : 「あぁ、こちらこそなぁ」
リアトリス : 「チビちゃんが言うんなら、私も仲良くできるかな。よろしく」つまりザ・バルバロス側だろうなーと判断した。
マリーナ:第二の剣仲間だからね~。マリーナは、第一の剣の神官か否かがカットオフ。
ガイゼリック:「こら、ナンパな輩にあまりなびくんじゃありません」マリーナの後ろ襟を掴む
マリーナ:「~~~」ばたばた
ヘラ : 「そういえば、まだ貴様ら全員の名を聞いてなかったな」
マリーナ:「マリーナはマリーナ。よろしく~」
ヘラ : 「ああ、よろしく」膝をついて目を合わせる。
ガイゼリック:「儂はガイゼリックだ。ギズでいい」
ヘラ:「ギズ、だな。よろしく頼む。あとは、ルーンフォークと蛮族、拳闘士の少女か。名を教えてはくれぬか?」
アミ:あっ。(小声)
このヘラの問いかけは、初対面のアイスブレイクとしては極めてまっとうな問いかけなのですがー……
この瞬間、PL同士がちょっと顔を見合わせるような沈黙が生じました。
リアトリス:……その話題出す?
GM:え、出す。名前、きくでしょ。
リアトリス : まあ正しい。ちょっとぴくりと眉を動かしながら、しらっとした顔で答えます。「リアトリス。……そっちは、うちの"子犬"」
アミ : 「アミよ。よろしくとは言わないわ」目を合わせないで
“ヘーゼル” : 「私の名前は、“ヘーゼル”と申します」どやぁ!
リアトリス:………………………。
アミ:…………。こっちはね、それ聞いて得意げな顔してる。
アミ・リアトリス:…………。
リアトリス:ごめんGM、ちょーっとだけRP時間貰っていい?
GM:いいですよー?
リアトリス:ありがとう。では、子犬が名乗った瞬間、ドスの利いた低音で「は?」と囁きます。その話題、地雷なので一瞬地雷RP!したい!
“ヘーゼル”:びくっ。
マリーナ:あっ。
GM:あー、そういや言ってましたね……w
実は、”ヘーゼル”の名前に関しては、これまでキャラ作回や幕間でちょいちょいこんな会話がなされてました。
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リアトリス:セッション中にはなかなか話題にしづらいんだけど、細かい設定ポイントとして……リアトリスは絶対に“ヘーゼル”のことを「ヘーゼル」とは呼ばないんですよね。頑なに「ペット」とか「子犬」としか呼ばない。
“ヘーゼル”:あうあう。
アミ:ふふん。意地張らずに呼んでもいいんじゃなーい?
リアトリス:呼ぶか馬鹿。目ぇ離した隙に恋敵が勝手につけた愛称だぞ。自分の所持品に手垢付けられた証みたいなもんだ。死んでも呼ばない。
「ヘーゼル」という名前は、アミが彼女に出会ったときにつけたという設定。
それまでリアトリスは”ヘーゼル”を子犬と呼んでいて、人族らしい名前は付けていませんでした。
アミ:ふふふふふふーん。でも、ヘーゼルはヘーゼルだもんねー?
“ヘーゼル”:ですね。ここはアミさんから名前貰ったの嬉しいので、名前聞かれたら多分「ヘーゼルです!」ってにこにこ答えちゃいますね。
リアトリス:ふふ。それ地雷だわ。
マリーナ:でも、たぶんどっかでは名前きかれるよね~?
リアトリス:まあ、その時は地雷RPってことで、仲良く喧嘩しよっか。
アミ:楽しみダナー。
“ヘーゼル”:楽しみカナー?
--
……というわけで、今回、ここが約束された喧嘩ポイントというわけで。
リアトリス : 「……名前? 私が、いつ、お前を名付けた?」すっとハイライトの消えた顔で、アミと子犬を睨みつける。
“ヘーゼル” : 「え」
アミ : 「私が、名付けたのよ」ずいっと間に立つ
リアトリス : 「これは私の所有物だ。人の物に許可なく触れるのは泥棒だろ?」>アミ
アミ : 「ヘーゼルが自分の名前を名乗るのにあんたの許可がいるの?」>リアトリス
“ヘーゼル” : あわあわ。二人の顔を交互に見ている
空気がぴりっ。
一瞬、アミ-リアトリス間で、温度氷点下のにらみ合いが走ったものの……
マリーナ:「……マリーナ、おなかへった~。ごはん食べたい~」ごはん~
ガイゼリック:「さて、諸君。今、我々はどう言う状況だったかな。」ニコニコしてるがそこはかとない怒気。
リアトリス:はい!!敵か味方か微妙な状況のめっちゃ強いバルバロスに囲まれてる状況です!!
ガイゼリック:その通り!!(一同笑)
おじいちゃんと幼女の言葉に少し空気が緩み。
修羅場3人も即座に鎮静化しました。
アミ : 「……これだから蛮族はイヤなのよ。分かり合えないものなの」諦めたようにそっぽを向く
ヘラ : 「話は終わったか? ……まぁ、貴様らの名を知れたところで、こちらの案内役にも紹介してもらおうか。」
ルイス : 「あー、そういやまだでしたね!うん!」流れを断ち切るように
リヒト : 「はいは~い!まず僕から話すね!!!」
マリーナ:(くうきよめてる~)
リヒト : 「紹介されたエルフのリヒトだよ~。年は秘密、出身はミラージ共和連邦、趣味は魔動機弄りだよ~!!短い間かもだけどよろしくね~。」
マリーナ:「よろしく~」
ヘラ : 「一応言っておくがリヒトの見た目に騙されるなよ。
先ほど俺が述べた300年間ヴァルハラで過ごしたエルフというのはリヒトの事だからな。少なくとも300歳超えてるぞ、そいつ。俺より年上だ。」
リヒト : 「いやだな~。ヘラさん、ばらさないでくださいよ~」
マリーナ:「ながいき~」
リアトリス : ちらっとだけアミを見つつ、ふるふると首を振って微笑む。皆が流れを外してくれたから、それにありがたく乗っておこう。「敬老の精神だね、OK」
ルイス : 「んで、おれはルイス・カザロフだ。ドーデンの北の方の生まれだが、適当に旅してる間にこんなとこまで流れついちまった。お仲間でいられる間はよろしくな?」
マリーナ:(突然PL口調で)顔がいい…………。(一同笑)
リアトリス:中の人が突然出てきてて笑っちゃう。でもわかる。ルイスくん顔がいい。
ここではお見せできないのが残念ですが、ルイス君の立ち絵はすごくかっこよかった!
マリーナ:「ルイス~かっこいい~」ときゃっきゃ
ルイス : 「だろ~?わかってんじゃねぇか嬢ちゃん」きゃっきゃ
ヘラ : 「バンゲラを出てからエデン潜入まではルイスに案内役をさせる。リヒトは今ここを離れるわけには行かないからな。ただ、潜入ルート等の依頼の詳細はリヒトが貴様らに伝える事になっている」
ルイス : 「古参のあちらさんの方がいろいろ詳しいからなぁ」
リヒト : 「古参とか言わないでくれよ~、ルイス~。それだとまるで僕が年寄りみたいだろ?」
ルイス : 「事実でしょーが、知恵袋さん」
リヒト : 「知恵袋扱いかぁ……」
アミ : 「『そんだけしってるならじゃあ一緒に来てよ』っていいたいとこだけど……。なるほど、古参ってことは、そこのリヒトさんは潜入するには顔が知られ過ぎてるってことね?」
リヒト:「うん、僕は潜入には参加できない。僕はエデンから追放された身だからね~。それと、魔道兵器開発最高責任者でもあるからね。そもそもここを離れるわけにはいかない」
アミ:お偉いさんかぁ。
リアトリス : 「なにやったんだい、追放者さん」ちょっと笑って。
リヒト : 「……う~ん、まあ追々話すよ、追々ね」
マリーナ:「おいおい~」
リアトリス : 「仲良くなったら、かな?」
リヒト : 「そうそう。仲良くなれたらね~! とりあえずこれから仲良くなれるように握手しよ!」リアトリスに握手を求める。
リアトリス : 「……ああ、仲良くね」ちらっと子犬の方を見た後、握手……したあとにあいさつ代わりのハグをする。アメリカーン。
リヒト : 「おおおお。これまた強引だね~! こっちこそよろしくね!」ハグし返す
リアトリス:よしよし。素直な反応返してくる人は好き。ハグ。
マリーナ:いいの? こいぬさん。(ぽそっ)
“ヘーゼル” : なんもない……主の行動を縛る権利、ないため……
リアトリス :「ふふ、よろしく」とリヒトさんにはにこやかにしつつ、子犬にはツーン。特に、欲しい反応返してくれなかったのでツンツンのツンですよ。ツンドラ。
“ヘーゼル” : まださっきのこと怒ってるのかなー。なにがよくなかったのかなぁー。
リアトリス:これは強敵だな……鈍感主人公属性とか言うやつが一番強敵なんですよ。直球以外のあらゆるアピールをスルーされるから(一同笑)
アミ : そんな2人を若干にやにやしながら見てる
マリーナ:余裕ぶってるけど、アミも負けヒロインなんだよね?
アミ : うるさいやい!!! 大惨事表のダイスに言ってくれー!(一同笑)
ヘラ : 「さて、これから貴様らの扱いはリヒト、ルイスの二人に任せる。俺も自分の持ち場に戻る。……俺は町中央にある統制塔最上階の指令室にいる。俺から追加で話を聞きたければ、夜中であれば対応しよう。では後は頼んだぞ。」
PL一同:はーい。
マリーナ:「またね~」
ヘラ : 「ああ、またな」
GM : 意外と子供が好きなのか、マリーナに笑顔で小さく手を振りながらヘラはその場を去っていった。
“ヘーゼル” : 仲良しさんじゃん……
リアトリス : 仲良しー、どっかの誰かさんたちも見習っていこうね!
アミ : お前が言うなー???
■センパイといっしょ!
リヒト : 「というわけで依頼の詳細の説明を任されたリヒトきゅんだけど、しょーじき、君たちもいきなりエデンだぁ、アポロンだぁ、って説明されて疲れたでしょ? おつかれさま~」
ガイゼリック:「それは否定できんな。と言うか一度に多くのことが起きすぎて追いついてない節はある。」
ルイス : 「ほんとになぁ、説明だけでもいろいろあったっていうのに」
リヒト : 「いやぁしかし、イグちゃん今日も強烈だったね~」
“ヘーゼル” : 「あのお二人は、以前からあの調子なのでしょうか?」
リヒト : 「うん、イグちゃんは五年前ごろリベリオンに加わったんだけど。最初っから、すごかったね。」
ルイス : 「だなぁ、イグの方が全力でベタベタしに行ってヘラさんがあしらうのが黄金パターン」
ガイゼリック:「当初から……。事情はわからんが凄まじいものがあるな……。」
アミ : 「あの勢いで5年……蛮族だけどだいぶ精神にキそうよね……」
リヒト : 「イグちゃん、リベリオン本拠地に単身殴りこんできて、一言目が『ヘラ様が大好きです、仲間にしてくださいまし~。』だったね。あれは伝説的だったよ。」
“ヘーゼル” : 「一目惚れ、というやつでございますね」
リアトリス : 「……羨ましいね」(凄まじく小声)
マリーナ:お~?
“ヘーゼル” : 知らね~~~~~(ドコドコドコドコ)※太鼓をたたく音 マスター、なにが羨ましいっていうんですか???(一同笑)
リアトリス:太鼓叩くくらいなら鈍感主人公止めて???(笑)
アミ:あーあーあー、きこえなーい、あたしにはなんもきこえなーい!
リアトリス : こほん。これ以上突っ込まれても本人も困るので。「……さ、じゃあとっとと行こうか。いつまでもクエストかけられっぱなしっていうのも気分が悪い」
マリーナ:「はやくいこ~」助け船~
リヒト : 「お、そうだね、立ち話もなんだしとりあえずごはん食べに行かない?」
“ヘーゼル” : 「是非是非。参りましょうとも」
ルイス : 「お、先輩のおごりっすか?いきましょいきましょ」
リヒト : 「……お客さん達はいいとして、君まで僕に集る気かい?ルイスくぅん。」
ルイス : 「いいじゃないすか、お客さんの前でいいとこ見せたくないんすか?」
リヒト:「もう。まあとにかく、れっつごー!」
ガイゼリック:「ま、この中の街とは如何様なものか、見させてもらうとしようかの」
マリーナ:「ごはん~」ご~ご~♪
■バンゲラの街
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部屋から出ると、そこは見たこともないオーバーテクノロジーの街が形成されていた。
街中央にある巨大な塔を中心に工場と思われる建造物が整然と並んでいる。
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マリーナ:「おお~」目を輝かせている
リヒト : 「この町、バンゲラは主に軍備拡張の為に僕たちが作った町だよ。」
“ヘーゼル” : 「壮観でございますね。さながら、遺跡が生きているかのようです」
アミ : 「すごい……」リアトリスの隣でビルを見上げている
リヒト : 「そうでしょ、すごいでしょ~!この街、僕たちが一から築いていったんだよ!!」
リアトリス : 「遺跡の再利用ではなく、これを自ら…?」見る目が変わるよね、それはね。
“ヘーゼル” : 「それは、途方もないご苦労があったことと存じます。お見事です」
リヒト : 「えっへん」
ガイゼリック:「この規模の魔域と言うだけでたまげるのに、更に驚かされるとはなぁ」
現代ではロストテクノロジーになっているから、魔動機文明の遺跡というのは珍重されるのであって。
そのレベルの文明都市を自らの手で作り上げてしまうのは、凄まじい技術力です。
リヒト : 「説明を続けるとね、町内施設のほとんどが魔動兵器の工房だね~。町構成員は人族蛮族が1対1、人族5割、アンドロスコーピオン種2割、妖魔種2割、その他蛮族1割といった所かな。
町のほとんどの住人たちは魔動機整備士でね、皆マギテック、リペアラー、ウェポンスミスなどの技能を持ってるよぉ。
その特質もあってこの街の公用語は魔動機文明語だね、種族の隔てなく会話が可能だよ。
まぁ会話が可能でも価値観の共有まで出来る保証はないけどね~、妖魔種は思想が基本脳筋蛮族だしぃ」
マリーナ:「む~しゃべれない~」魔動機文明語はむり~
“ヘーゼル” : 「通訳が必要でしたら、私にお任せください」
マリーナ:「ほんと? たすかる~」嬉しげ
リヒト : 「あっはっは、でも交易共通語で会話可能な蛮族も増えつつあるから、買い物とかにはそんな困んないんじゃないかな?」
アミ : 「よかったぁ~、あたし魔動機文明語さっぱりで」>交易共通語通じる
リアトリス : 「しかし、妖魔種もいるのか。あいつら、基本歌を聞く文化的素養もないから嫌いなんだよね」(妖魔種と聞いてげっそり)
リヒト : 「そこは僕も同意だね~。労働力として妖魔種雇用してるけど、基本人族襲う事しか考えてないよ~奴ら」
アミ : 「ヘーゼル、妖魔には気を付けてね」
“ヘーゼル” : 「ふふ、ありがとうございます。何かあっても、アミさんが守ってくださいますから安心ですね」
アミ : 「ありがと、ヘーゼル」腕組んでリアトリスを見る
リアトリス : 「…………」カルキノスがひゅっと足を上げてアミさんをひっぱたくのだ。シャーっ(威嚇)
アミ:「ちょっと!!!?」
マリーナ:どうどう
リヒト : 「あっはっは、君たち見ててホントに飽きないねぇ!!」
ガイゼリック:「どんな状況下でもカケラも変わらんと言うのは、わかってないのか肝が座ってるのか……」
■エデンの展望
リヒト : 「それじゃ、とりあえずごはん食べに食堂まで案内するね~。」
リヒトに連れられて、バンゲラの街を歩いていくPC達。
GM : 食堂は町のはずれにあるそうだ。町の中心地から少し離れると、オーバーテクノロジー外見は控えめになる。どうやら、町中央の工場設備にリソースが割かれている感じのようだ。
マリーナ:「いなか~」
GM : 食堂にむかう道の途中、開けた場所に出て東側を一望できる。東側を見渡すと、荒野の中で明らかに異質な巨大都市がそこにあった。
都市は堅牢な城壁で囲まれており、また城壁が左右にどこまでも延長されている。
マリーナ:「かべながい~」
リアトリス : 「古い歌に出てくる、万里のなんとやらってやつを彷彿とさせるな」
GM : 時刻は夕暮れ頃で沈みゆく夕日が見れるが、異常な事に太陽が二つある。
都市の頂上部に太陽より少し小さめの光球がそこにある。
小さいとは言っても、ここから都市まで70km近く距離があることを考慮すればその光球の巨大さは計り知れない。
その説明の裏で、ビジュアルとしても、長大な壁を有する巨大都市の画像が提示されました。
都市の上にはこれまた巨大な光球が煌々と輝いており、一目で異様な光景だとみて取れます。
リアトリス : 「あれがアポロンってやつかい?」と、リヒトとルイスに聞いてみよう。
リヒト : 「そうだね、あれが人工太陽アポロンだよ~。20km射程で範囲半径30mの光弾を飛ばしてくるヤヴァイマップ兵器。」
“ヘーゼル” : 「……凄まじい兵器でございます」
リヒト : 「僕長いことヴァルハラにいて、ヴァルハラ内の兵器製造のほとんどに関わってきたけど、アポロンだけは一切開発に関わってないんだよね~。
神官たちに関わらせて貰えなかったというか。これには一切触るな~的な?」
リアトリス : 「君ほどの技師を関わらせないというのは……それはなかなか興味深い」
リヒト : 「うん、だからあれが何なのか僕はな~んも知らん。一応炉心は魔動機で構成されてるっぽいんだけどね。」
ルイス : 「まぁ正気で作れるもんじゃないよなぁ、あんなの」
リヒト : 「うん正気ではあんなもの作れないよ。射程も威力もとんでもないけど、個人的に一番気になってるのは燃料だね。」
マリーナ:「燃料~?」
リヒト : 「うん、燃料。ヴァルハラは、ちょっと土掘れば魔動機は無尽蔵に出てくるけど、魔動機を動かす魔晶石等は基本西端の山脈……僕たちのいる場所が主な原産地何だよね。」
リアトリス : 「燃料原産地がエデンの管轄下じゃないのか」そりゃ変な話だ。
“ヘーゼル” : 「魔晶石だとしても、どれほどの数が必要になるやら……」
リヒト : 「うん、ほかの場所でも魔晶石取れなくもないけど圧倒的に産出量が少ない。石で魔力補うなら、ここからの魔晶石供給が不可欠なはずだ。」
リヒト : 「リベリオンが人族領土抑えてから3年経過するけどアポロンは未だに健在。アポロン、一体何を燃料にして起動してるんだろうねぇ?ホントよくわからないや。」
ガイゼリック:「魔晶石程度でそこまでのものができるのかの? 存外、もっとまずいもんかもしれんなぁ。蛮族そのものとか」
リアトリス : 「へえ、なんだか不穏。……まあ、行軍の暁には、せいぜい攻略頑張ってくれよリベリオンの勇士たち。私は後ろから眺めて、気楽に君たちの歌でも作ってるから」
リヒト : 「……、え、君はついてきてくれないの?? 握手もハグもしてくれたのに!?」
リアトリス : 「ん? ああ、それはさあね。君の言う通り、『仲良くなったら』次第かな?」君だって、そういってしゃべらなかったことあるだろ?と言外に。にやり。
リヒト : 「……うううう。」
“ヘーゼル” : 「そ、その分私が頑張りますので!!!」
アミ : 「ヘーゼルは、ヘーゼルは命をだいじにでいいからね! ヘーゼルは!」
リヒト : 「まあいいや、先急ぐぞ~! また長々と話し込んでしまったね。お腹空いたからごはん食べにいこ~」
■蛮族たちの食堂にて
というわけで、町はずれの酒場兼食堂に到着。
なお、食堂の中に入ってみると、魔動機時代風の外装と一変して皆の慣れ親しんだ木のテーブルの内装でした。
GM : 仕事終わりだろうか、人族と妖魔種がそれぞれ別の席で酒飲んでどんちゃん騒ぎしている。
なお、席に着くとメニューが二つ置いてあり、それぞれ交易共通語と汎用蛮族語で書かれていました。
GM : どちらを読みますか?
ガイゼリック:まあ、我々人族組はそもそも汎用蛮族語読めないからな。まず普通に交易共通語の方を読む。どれどれ。
というわけで、まず、人族組が見たメニューはこちら。
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【交易共通語メニュー】
・グリズリーのはちみつ漬け
・ギガントボアのソーセージ
・赤い果実のスープ
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PL一同:美味しそう!
リアトリス:うう。普通にこっちもおいしそうだから、争いの種になる気配しかない『汎用蛮族語メニュー』とかいうの見たくない……。(一同笑)
GM:見ないでいいんですかー?
リアトリス:いや、うん。パーティ唯一のバルバロスPCとして自分に求められている役割はわかる。わかるさ。そしてPLも好奇心はあるw ……えいっ、汎用蛮族語のメニュー見ちゃおう。
GM:いえい。では、こちらが汎用蛮族語メニューになります。
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【汎用蛮族語メニュー】
・うら若き少女のレバー赤ワイン煮込み
・赤子の丸焼き
・歴戦冒険者の右腕のケバブ
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リアトリス:にっこり。(一同笑)
GM:こっちもおいしそうでしょ~~~?
リアトリス : ほんとなんか美味しそうに書いちゃってさー。普通に『歴戦冒険者の右腕のケバブ』とか食べたいよ。だって、さっき「冒険者の腕はおいしい」ってヘラからもお墨付きもらったじゃん?(一同笑)
リヒト : あ、ここで横から顔出しとこう。「お、やっぱ蛮族だとそっちのメニュー気になるぅ?」
リアトリス : 「……うん。まあ、人族の町だとなかなか手に入りにくいものもあるからね。懐かしいよね。実家の味というか、故郷の味ってやつ?」
リヒト:「うんうん! だよねえ! ふふふ、存分に故郷の味ってやつを味わってくれたまえよ~」にこにこ。
アミ:穏やかな会話だな~。まさか人肉について話してるとは思えないな~?
“ヘーゼル”:というか、リヒトさんはメニュー内容わかってて言ってるんですかね。人肉肯定派かー?
さて。
蛮族メニューを頼んでみたいが、人族組(特にガイゼリック)に人肉を食べてることは出来るだけバレたくないリアトリス。(リアトリス「人肉食がばれて、ここでガイゼリックとかと正面から喧嘩するのも面倒なんだよ。喧嘩なんてしてたら結局食いっぱぐれそうだしさー!」GM「がんばれ~」)
周囲の蛮族たちが食べているケバブを見て人の腕の原形をとどめていないか確認したり、パーティの皆に対してメニュー名必死にはぐらかしたり。あと、人族組に通じない汎用蛮族語で注文してみたのに、店員が交易共通語しかわからなくてキレてクレームを入れてみたり(リアトリス「汎用蛮族語メニューあるのになんで店員に汎用蛮族語通じないんだよ!!」(一同爆笑))……
最終的に、クレーム入れついでに店長さんに直接ドレイク語で注文することで事なきを得ていました。
なお、この店の店長さんは、「ロゼリア」さんというきれいなラミアのお姉さん。
リアトリス:注文任務ー完了ー!! 疲れたなぁ、という顔をしてぐだーっとなる。「ふと冷静になったが、なんで……なんで私が人族に気を使わなくちゃならんのだ……」
“ヘーゼル”:なんだかよくわからないけど、マスター、奮闘してらっしゃったので肩をお揉みします……
リヒト : 終始にやにやしてる。
GM:はい、というわけで、リアトリスの注文は店長が聞きましたw 他の人はどうしますか?
アミ : 「あたしはボアのソーセージとグリズリーのはちみつ漬けでー」
ガイゼリック:「儂もアミと同じものを」
マリーナ:「おさかなってある?」>そこらへんのウェイトレスさん
ウエイトレス:「は、はい」
マリーナ:「じゃあおさかなにしよ~。さばのみそに~」
“ヘーゼル” : 「ではグリズリーのはちみつ漬けを2つと、ギガントボアのソーゼージを2つ。それに赤い果実のスープと鯖の味噌煮をお願い致します」
受付嬢 : 「はーい、注文確認します。グリズリーのはちみつ漬けを2つと、ギガントボアのソーゼージを2つ。それに赤い果実のスープと鯖の味噌煮、以上でよろしいでしょうか?」
“ヘーゼル” : 「はい、お願い致します」
マリーナ:冗談で言ったら、さばのみそに通っちゃった。わ~い。
GM:メニューにあったことにしましょうw ウエイトレスさんは、注文を受けて去っていきました。
リアトリス : 「……あれ、君たちは?」とリヒトとルイスを見て首をかしげる。なんか食べないん?的な。
マリーナ:「いつもの~、みたいなやつ~?」
リヒト : 「そうそう。僕らはここ常連だからね~。いつも同じメニュー頼んでるから、ここに座るだけで料理だしてくれるんだよ~。」
さて。しばらく待っていると、無事に、グリズリーのはちみつ漬けを2つと、ギガントボアのソーゼージを2つ、赤い果実のスープと鯖の味噌煮2つとケバブっぽい何かを運んできます。
ガイゼリック:なんで当然のように鯖の味噌煮が2つあるんだ?(一同笑)
リヒト : ここは鯖の味噌煮を無言で頬張りながら、ずっとリアトリスの方をにやにや見てます。
ガイゼリック:お前かーい!(一同笑)
マリーナ:「おんなじだ~!」
リヒト : 「お、マリーナちゃんお揃いだね~。ここの鯖の味噌煮注文するなんて、わかってるね~。」
マリーナ:「海がすきなの~」>リヒト
GM:ちなみに、リアトリスが食べたケバブは、たしかに人肉の味がしますね。懐かしき故郷の味。
リアトリス : ぱくり。ちょっと目を丸くして、ふわーっと笑う。「……この味、何十年ぶりかもしれないな」人族領域じゃなかなか堂々と食べられないからな~!
マリーナ:「おいしいんだ~?」
リアトリス : 「美味しいよ。一口食べる?」
マリーナ:「食べる~」>リアトリス
リアトリス : 「はい、どうぞ」
マリーナ:「あ~ん。(ぱくっ)こっちはこっちでおいしい~! リアトリスはさばみそ食べない~?」
リアトリス : 「ん、それは食べたことないな。ちょっともらってみていいかい?」
マリーナ:「いいよ~。はい~」
アミ:……なんか仲良くない? あんた、またヘーゼルの嫉妬狙い?>リアトリス
リアトリス :いや、違う。 なんというか、マリーナはバルバロス側だから、私としてはこのパーティ内では割と対等な位置認定でさ。純粋におともだちとシェアするー的なノリでキャッキャと分け合ってる。ヘーゼルの反応とか一切うかがっていない。
“ヘーゼル” : そ、そういわれると、それをこっちは気になってしょうがないのである!
マリーナ:きゃっきゃ~
アミ : 難儀な人間関係だなぁ() 「ほっはほ?へーへる?」(どったの?ヘーゼル?)
“ヘーゼル” : 「……いえ。召し上がりながらお話するのはいけませんよ?」恐らく汚れてそうな口元を拭いてやろう
アミ : ごっくん「ありがと、ヘーゼル」
ガイゼリック:汎用蛮族語メニュー……ケバブ……いやな想像したけど、気のせいだろう。
リアトリス:よしっ、バレてない!!
というわけで、しばらくはのんびりお食事タイム。全員平和に舌鼓を打っていたところ…
リヒト : 「そっちの味はどうだったリアトリス?」
リアトリス:「ん?」
リヒト : 「ケバブ。ちゃんと人肉の味したかい?」にやにやしながら交易共通語で。
リアトリス:ぶっ(PLが思わず噴き出した)
PL一同爆笑中。
リアトリス:リヒトおまっ、おっ……おまえ~~~!? 人が努力して隠し通そうとしたことを、おまえ~~~~!?
“ヘーゼル”:マスターがキャラ崩壊してて笑っちゃう。
リアトリス:あっ待って、今のPLだから。待って。リアトリスは冷静を保っているから!(一同笑)
アミ : とりあえず聞き捨てならないことが聞こえたので。「は?人肉?」
ガイゼリック:やだ……いやな想像的中………
リアトリス : 「……リヒト~?? 君さ、空気が読めないとモテないよ~?」
リヒト : 「お、空気読めてなかったかい??それはァ、ごめんよぉ。」
リアトリス : 「このタヌキめ」ため息ついた。で、こーなったら隠しようもないから開き直る!「まあそうだね。ちゃんと、とても懐かしい味がしたよ。……兄や姉の顔を一瞬思いだしたほどだ。ここ100年くらい会ってないけど」
リヒト : 「それは良かったよ!いやあ、やっぱ僕は天才だね!!バルバロスが遠き故郷を思い出すほど正確に人肉を再現出来たわけなんだから!!!」
PL一同:へ?
ちなみにここで本当に、PL全員素で「へ?」とか「ほは?」とか言いました。
リアトリス : それはね、びっくりする。「ほう?」
ガイゼリック:「さいげん?」
アミ : 「え?」
リヒト : 「うん、再現というより正しくは培養かな?」
マリーナ:「ばいよ~」
リヒト : 「そう、ばいよ~。」
リアトリス : 「……え、ほんとに?」
リヒト:「ほんとに~!」
リアトリス:「詳しく聞いてみてもいいかい?」まじで? いや、普通に面白そう、というか今リアトリスとPLの中で普通にリヒトさんの株が急激に上がった。
GM:お、まじ?
リアトリス : いやだって……ほんとならマジですごいですよ。いろいろ人蛮関係の前提がひっくり返る技術……。それに、バルバロスは力を重視しますけど、私にとって、それは決して腕力だけを意味しませんし。技術力も知力も力です。リヒトを見る目が、強者に向ける視線になっちゃう。
GM:ふっふっふ。それはなにより。リヒトも張り切って語り始めます。
リヒト : 「もちろんさあ!人間の血をベースに細胞を複製して、人体のあらゆる部位を再現する技術。それが、僕がエデンからリベリオンに逃げ込んでから最初に製造した魔動機なのさ!!」
マリーナ:「本当にすごい~!」 きゃっきゃ
アミ : ……振り上げた拳の先(比喩)に困ってなんともいえない顔をしている(一同笑)
場があっという間に、
・メンタル人族組(アミ、ガイゼリック):思わぬ展開に目を白黒させている
・メンタル蛮族組(マリーナ、リアトリス、ヘーゼル):リヒトを囲んで目をキラキラさせている
……という二極構図に変貌しました。
リヒト : 「いやあ、時間があれば君たちにも培養工場を見せてあげたいんだけどね~」
リアトリス : 「この技術、一から君が?」
リヒト : 「さすがに一からではないさ。ヴァルハラでは土掘れば色んな魔動機が出てくるって話したろ? その中に、小型家畜のクローンを製造する機械があったんだよぉ」
ガイゼリック:「それを転用して……と?」
リヒト : 「そうだね、その魔動機の大きさだと人間丸ごと培養するサイズを確保できないから。だから、人間を"パーツ"で再現することで人肉への転用を可能にしたんだ~」
リアトリス : 「…………(目を閉じて深くうなずいた)今の話を聞いてるところ、なんというか、本気でこの魔域の外に出る必要を感じなくなってきた。ここで暮らせばよくないか?」(一同笑)
マリーナ:「わかる~」
“ヘーゼル” : 「一人の魔動技師としても、純粋に興味深いお話でございます」
リヒト : 「……15年前リベリオンに逃げ込んだときは、こんなに人族に優しい団体じゃなかったからね。定期的にリベリオンの蛮族から食料の提供を要請されていたから、体が貧弱で食料候補の僕はそれはそれは必死に開発したよ。これを作れてなかったら今僕は生きてないって考えるとね。ぞっとするよね~」
マリーナ:「命の恩魔動機だね~」
リアトリス : 「まったく。目先の目先の食料につられて、この技術を逃した可能性を考えると身震いするね」
マリーナ:「ね、他にも色々あるんでしょ~? また暇なときお話聞かせてね~?」
リアトリス : 「あ、ずるいぞマリーナ。私も聞きたいな」
“ヘーゼル” : 「その折には是非私も、同席させてください」
リヒト:「もちろんだとも~!」
そんな風に4人がキャッキャしている裏で、人族組(アミとガイゼリック)は苦笑い。
ガイゼリック:リヒトたちがしゃべってる裏で、すっごく複雑な苦笑いをしてる。
アミ : ギズさんの方見ながら、どうすればいいのかなあたしたち?みたいな顔をしている。人肉の話してるから怒ってもいい気がするんだけど、培養人肉って……人肉……?
ガイゼリック:アミにアイコンタクトで「耐えろ」
アミ : アイコンタクトで「頑張ろう」
この後は、ぐぬぬしてるアミの口をヘーゼルがせっせと拭いてあげたり、リアトリスがリヒトに「君のことを歌にしていいかな!?」と詰めかけたり、マリーナが鯖味噌を大いに味わったりと、諸々おおむね平和に食事が進み……
■お会計
マリーナ:「ごちそうさま~。ぜんぶおいしかった~」
リヒト : 「美味しかったね~鯖の味噌煮!」
マリーナ:「さばみそ~」
リヒト : 「さばみそ~」
ガイゼリック:「疲れた……」
アミ : 「ね……」
リヒト : 「??なんか疲れるようなことあったっけ??」
アミ:人肉!!!!!(一同笑)
GM:リヒトにとっては楽しくおしゃべりしてただけだから、人族組が心労を背負ってることには気づいてないですw
アミ:これだからメンタルが蛮族よりの奴らはぁー! でも、まあ、ヘーゼルが楽しそうにしてるから口にはしないですぅ……
マリーナ:「グリズリー、おいしくなかったの……?」
アミ : 「いやおいしかったけど……心労というか……」
ガイゼリック:「はは……」
マリーナ:「??」
リアトリス : なんかよくわかってないけど、アミが疲れてるので嬉しい。
“ヘーゼル” : なんでやろなぁー
リヒト : 「さて、腹ごしらえも済ませたところで、みんなが今夜宿泊する宿屋まで案内するよ~。そこで依頼の詳細と、今後の予定についても説明するね~」
マリーナ:「ごはん食べたらねむくなってきた~」
アミ : 「あー……ちょっとあたし休みたいかも……」
マリーナ:「よくかんがえたら水に流され続けた後なんだよね~」
リアトリス : 「そういえばそんなこともあったな。もはや遠い昔のことのようだけど」
リヒト : 「お、それなら依頼については明日の朝話した方がいいかな?」
ガイゼリック:「あぁ、それが望ましい」
“ヘーゼル” : 「皆さま、本日は本当に頑張っておりましたから……。そうしていただけると嬉しいです」
リヒト : 「りょーかい。それじゃ、いきましょー」
というわけで、リヒトくんが6人分(ルイスを除く)の会計をすまして、宿屋まで案内してくれました。(ルイス「センパイひどいっ! 静かにしてたけどオレもいたのに!」 リヒト「君は新人じゃないから我慢して~?」)
ちなみに、ここでの通貨もガメルだそうです。外から来た行商人達が、大量にガメルを落としてくれるから、だそうで。
GM : だべりながら10分間歩いていると、目的地の宿屋に到着する。
リヒト : 「それじゃあ、また明日!おやすみなさ~い。」
“ヘーゼル” : 「お休みなさいませ。また明日もお願い致します」
アミ : 「あたし、もうダメ……おやすみー……」とロビーのソファ(あれば)でスヤァ
GM : というわけで、長かったヴァルハラ初日がようやく幕を閉じました。
■中断セーブ
GM : ってわけで時間が来たのでここでいったん切ります! 次回、依頼の詳細についてから始めます! おつかれさまでしたー!
PL一同:おつかれさまでしたー!
アミ:濃かっ、た…!!!
リアトリス:情報量いっぱいで頭がいっぱいだーw 楽しかった!!
ガイゼリック:情報とテンションのジェットコースターでしたな。
“ヘーゼル”:作中、一日しか経ってないのを完全に忘れてました。長い一日でした……
アミ:ほんと、マリーナに言われて初めて思い出した。カメと戦ってからそんなに時間たってないのよね。
マリーナ:ね~。
GM:まだ、第2話は起承転結の起ですからね。これからですよ~?
アミ:まーじーでー?
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