1-4. 最終戦:水水水水水!!!――GM、殺す気ですか?
◇クライマックス戦闘
【戦闘準備】
いつも通りリアトリスがビートルスキンとバークメイルB、かばう→全員を宣言した後、
マリーナとリアトリスが魔物知識判定。
ぎりぎり弱点値には届きませんでしたが、相手の正体はわかりました。
敵データ:https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=mOZ0FG
マリーナ:(データを読んで)みず~!!
リアトリス : ……カルキノスに載っててよかったな(水中適正&騎手は水中に入らないと明言してある)
アミ:うげえ。結構きついなぁ。
GM:あと、今回の戦場は室内戦なのでちょっと特殊です。PCは敵から10~20mの位置に配置してください。そして、敵から20mの位置にはカベがあり、それ以上後ろには下がれません。
リアトリス:ハイドロカノンで後ろに吹っ飛ばされて、がんがん衝突ダメージ与えられるやつかぁ……。戦場ギミックですね。
PCたちがデータを見ながら主に言及しているのは、敵の胴体部位に書いてあるこの特殊能力。
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▶ハイドロカノン/13(20)/精神抵抗/半減
おびただしい量の高圧水流を放射して攻撃します。
「射程/形状:20m/貫通」で、対象に「2d+10」点の水・氷属性の魔法ダメージを与えます。
抵抗に失敗した対象は後ろ5m移動させられ、乱戦エリアから強制的に排除されます。強制移動が壁で遮られた場合、「移動できなかった距離×3」点の物理ダメージを受けます。
右胴体/左胴体が同時にハイドロカノンを発動した場合、次の手番開始時まで、戦場が「腰より下が水中」状態になります。(ルルブⅡ82P参照)
この効果は連続した手番には使えません。
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種族や騎獣によって水中適正があるマリーナとリアトリス以外は、ハイドロカノンが炸裂したラウンドは「腰から下が水中に浸かった状態によるペナルティ(水泳判定以外のあらゆる行動判定に-2)」を食らうため、なかなか厳しい環境です。
強制移動も、魔法を使用する(=後衛で、基本的に制限移動3mしか動けない)メンバーにとってはきつい効果。
GM:強敵ですが、がんばってくださーい!
“ヘーゼル”:が、がんばりまーす!
先制判定は無事に取れたので、ほっと一息つきつつ……ラスボス戦の始まりです!
【1ラウンド目:PC側】
メカメックスのデータを見ながら顔を突き合わせて相談していたPCたち。
ひとまず「守りを固める」ことで方針が一致しました。
ガイゼリック:死んだら元も子もないからなぁ……
アミ:前衛組も、後衛組と一緒に敵から10m地点で開始―!
リアトリス:一か所にわちゃわちゃ固まってるよー。
“ヘーゼル” : ここで、すかさずレジスト・ボム。半径5m以内のパーティ全員、水・氷ダメージ-4です!(ころころ)行使成功!
※なお、本来「レジスト・ボム」には「指定した属性の攻撃から受ける悪影響を一切受けない」というもう一つの効果があるのですが、この効果に関してGM含め全員が戦闘終了後まですっかりぽんと忘れていたので適用されていません。ご了承ください。
続いて、マリーナがパーティ全体にカウンター・マジック(精神抵抗+2)、リアトリスがレジスタンス(生命抵抗・精神抵抗+1)と、精神抵抗力を底上げしていきます。
GM:抵抗値積んでいきますねー……
リアトリス:強制移動怖いからねー。で、カルキノス胴体が防御の泡、はさみにシンバル叩かせるのはいつも通り。(ころころ)うん、楽素溜まった。それから、一応大丈夫だろうとは思いつつ、届く範囲の全員に対して「かばう」。……前衛組は、多分移動で届かなくなっちゃうけどね。がんばってー
アミ:あんたなんかいなくても平気だしー?
リアトリス:回避値が高いガイゼリックはいいとして、アミのことはちょっと心配なんだけどね……ああいや、こほん。今のはリアトリスの発言じゃありません。(一同笑)
アミ : へーきだってば! 走って行って脚Aにパンチするよ! 投げられないのがむかつく―!
敵の部位数が多すぎて投げられないため、アミは珍しく手で殴りに行っています。
この攻撃、初期が命中6ゾロ&ダメージも17点と華麗に決まったものの、追加攻撃は1ゾロで失敗。
アミ : 50点おいしい(白目)。……くそー、ファストアクションで3発目殴りに行く!
そのあとのアミの3発目と4発目は無事に決まりつつも、メカメックスの防護点(脚部・防護点10点)に阻まれて、通ったダメージは一ケタ続き。なかなかダメージが蓄積せず。
ガイゼリックの攻撃も同様で、なかなか渋い顔をしています。
ガイゼリック:攻撃障害があるから、とりあえず脚部を倒さねばならないのは確実だが……。先が長いのう。まだ、脚部のHPが3分の2も削れておらん。
GM:ふふふふふ。では、こちらの手番いきますよー!
【1ラウンド目:敵側】
GM:よーし、じゃあまずはお待ちかねのハイドロカノン、行きましょうか!!
“ヘーゼル”:待ちかねてませんがー!?
GM:まずは右胴体。ハイドロカノンは形状貫通で、起点は、「メカメックスから一番遠い地点にいるキャラクター」からランダムで決めます。(ころころ)今回はマリーナさん起点ですね。ほかの皆さんは、1d6で巻き込まれ判定どうぞー!
1d6で3以下の人が巻き込まれる、巻き込まれ判定。
皆で目が奮ったのか、次々と避けていきます……が、唯一避けられなかったのが一人。
アミ : あ、アミだけ当たったけど……
GM:アミさん、なんかこういう「運」持ってます?
アミ:やだけどー!? 持ちたくないけどこういう運―!?
しかも、メカメックスがハイドロカノンの発動判定で出目11をたたき出し、起点のマリーナと巻き込まれたアミさんは、なすすべもなく濁流に流されていきます。(5m強制移動)
アミ : ぶしゃー(流される音)
GM:ハイドロカノンは2d6+10の水・氷魔法ダメージ、ってことで。(ころころ)ちょっと出目低いな。13点どうぞー。
マリーナ:レジスト・ボムの効果で9点まで軽減。たすかる~。
“ヘーゼル”:えへへ~。
そんな風にちょっとほのぼのしたところに、容赦なくメカメックス左胴体のハイドロカノンが炸裂。
一番後ろにいるマリーナが再度起点となり、今回はヘーゼル、カルキノス胴体、アミが巻き込まれました。
マリーナ:ねらわれてる~……
リアトリス:あ、GM。そういえば、騎獣に乗ってる場合の強制移動ってどういう裁定になります? 今回、リアトリスとカルキノスが巻き込まれず、カルキノス胴体だけ巻き込まれてますが……
GM:うーん。悩ましいんですが、「リアトリスだけ巻き込まれて強制移動になった場合、落馬する(騎獣は移動せず、リアトリスだけ強制移動)」「カルキノスは2部位とも抵抗に失敗しない限り強制移動はしないが、強制移動する場合はリアトリスごと移動する」ってことでお願いします。
リアトリス:はーい。落馬怖いな、頑張ろう。
今回のハイドロカノンは、アミとヘーゼルは成功、カルキノス胴とマリーナが失敗。
ちなみに、マリーナはピンゾロ失敗だったりします。(マリーナ「ピンゾロ以外失敗しないね~、って振ったらピンゾロしちゃった~」)
抵抗失敗組は21点→軽減17点、抵抗成功組は11点→軽減7点の水・氷属性魔法ダメージを食らいました。抵抗失敗組の中で、マリーナはさらに強制5m移動。
マリーナ:壁のところまで来ちゃった。しかも、HPが3になっちゃった。いたい……
“ヘーゼル”:HP、33です。もとのHPが高くてよかった。
アミ:あたしは、今HP21。一応まだ大丈夫だけど、物理も含めてもう何発か食らうときついかも……。
あっという間にマリーナさんのHPが危険域まで突入し、しかも強制移動で戦線がぐちゃぐちゃです。
なお、現在の位置取りはこんな感じ。
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0m地点:メカメックス・ガイゼリック
5m地点:アミ
7m地点:カルキノス&リアトリス
10m地点:ヘーゼル
20m地点(壁):マリーナ
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リアトリス : 今かばえてるのは……位置的に、アミと子犬とカルキノスだけか。
GM:では、次は左脚部と右脚部の「ロケットパンチ」行きましょう。10m地点までの人たち全員が対象ですよー。
“ヘーゼル”:ひええ。
対象はランダム決定。今回はガイゼリックとヘーゼルが対象になりました。
ガイゼリックは軽々と回避し、ヘーゼルの分はリアトリスがかばいます。
リアトリス:物理24点ダメージ食らうから……(計算して)諸々込み17点軽減で、7点食らいます。敵が魔動機続きで、猛毒の血液使えてないのが寂しいね。
GM:固ぁい。
リアトリス:いえい。でも、私は今、敵のデータみて「固くしといてよかった」ってひやひやしてるけどね。これを素で食らいたくない……。
ガイゼリック:あ、儂ブレードスカート付けてたんだった。発動条件満たしてるから反撃するぞー(ころころ)……24点物理ダメージどうぞ。
GM:痛!? ブレードスカート、割と攻撃の主力ですね!?
最後に、メカメックスの頭部が「水鉄砲」で攻撃。アミさんが狙われました。
アミ:(ころころ)ひえ、精神抵抗が1足りなくて失敗……
GM:(ころころ)お、攻撃の出目がいい。水氷魔法属性ダメージ、20点どうぞー。
アミ:軽減して16点……で、今HPは5! 痛い、ってかやばいやばいやばい!!
あっという間にパーティメンバー5名中2名がHP一桁になり、戦場に緊張が漂い始めます。
【2ラウンド目:PC側】
マリーナ:回復しないとまずいってことははっきりとわかる。制限移動で3m前に出つつ、魔晶石割って、キュア・ハートをアミ・自分・リアトリスに3倍拡大~。(ころころ)……うーん、自分の回復量だけひくい~……(16回復→HP19)
リアトリス:ありがとチビちゃん。こっちはぴったり全快。(20回復→HP50)
アミ:ありがとう、生きてる。生き残りたい……(19回復→HP24)
リアトリス:こっちも攻勢に出たいな。レジスタンスをピョートル大帝(※ペットの小鳥)に歌い継がせて、自分はシュアパフォーマーで蛇穴の苦鳴! 対象はHP減ってる方の脚、頭、胴体片方で(ころころ)……うっ。頭だけピンゾロ。コア部位だけに悔しいなぁ。
左脚(=HP減ってる方の脚)と左胴体には20,19の呪い属性魔法ダメージ。
カルキノスは防御の泡で守りを固めつつ、またシンバルを鳴らして楽素を地味に貯めていきます。(リアトリス「HP1点減っちゃった。でも、相手が物理攻撃少ししかしないから、こうしないと溜まらないんだよねー……」)
そして、リアトリス、ここでちょっと唸りはじめた。
リアトリス : あのさ駄犬。
アミ:なに、あたし?
リアトリス:私が、お前と子犬どっちかしか選べないとしたら、子犬のこと選ぶのは自明の理だよな?
アミ:……せやな?
リアトリス:というわけで私、今かばえるのが駄犬か子犬か二者択一だったんで、駄犬を見捨てて子犬だけかばいました。許せ(一同笑)
アミ:んえっ、ちょ、マジで???
リアトリス:いや、PLはごめんねって思ってるんだけど……。駄犬はこのラウンドで多分前に突っ込むよね。つまり、0m地点まで行くよね。で、今10m地点にうちの子犬がいて、7m地点に私がいるんだよ。で、敵のロケットパンチは10m飛んでくるし、私がかばえるのって自分から3m以内(=制限移動で行ける範囲)なんだよ。私がアミをかばえるように前に出たら子犬のことをかばえない。かといって今の位置のままだとアミのことかばえない。だからごめんね♡
アミ:ぬあー。べ、別にあんたにかばってもらわなくたって全然大丈夫だしー!? 了解、とりあえずあたしは前に出て左脚を殴る! 牽制攻撃で(ころころ)命中20!
GM:(ころころ)出目が高い。回避21です。
アミ : あーもう!指輪割るー!
攻撃命中させ、追加攻撃合わせてアミのダメージは16,12。
続けてのガイゼリックの攻撃は19点物理。
両者とも決して悪いダメージではないのですが、とにかく、メカメックスの脚部の防護点が10なのが痛い。(ガイゼリック「固すぎておじさん泣いちゃいそう」)
“ヘーゼル”:こういう時はガンの出番ですね! ぶんぶん!
アミ:いっちゃえヘーゼル!
ここでヘーゼルの狙撃が炸裂。クリティカルバレットで28点の魔法ダメージを与え、左脚部のHPは一気に5点まで減りました。
リアトリス : うちの恋人はかっこいいなぁ。
マリーナ:2ラウンドに一回とはいえ、ここまで一気にダメージが入るのを見るのは気持ちいいの~。
“ヘーゼル”:えへへ~。……いや、うん。ほんとはちょびっとだけ脚部のHPが残っちゃったのが心残りなんですが。
【2ラウンド目:敵側】
さて、敵の手番が開始した時点での立ち位置はこんな感じ。
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0m地点:メカメックス・ガイゼリック・アミ
7m地点:カルキノス&リアトリス
10m地点:ヘーゼル
17m地点:マリーナ
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GM:一応改めて確認なんですが、今リアトリスがかばってるのは?
リアトリス : かばえてるのは…子犬とカルキノスだけだな。
“ヘーゼル” : わーい。
アミ:別にかばってもらえなくても、全然平気だし?? あたしにはカウンターがあるし??
リアトリス:フラグ立てるなー?
GM:では、まず胴体の攻撃の対象者から決めます。ハイドロカノンは2ラウンド連続で打てないから普通の物理攻撃でー、攻撃範囲にはアミ、ガイゼリックの二人(ころころ)……アミさんに2発。
アミ:あ“っ。ま、まあ避ければいいし……
GM:(ころころ)命中、一発目が6ゾロですね!
アミ:のわー!!!!!!!!
リアトリス:んっ、ふふw(こらえきれなかった笑い)
全く笑えない状況ですが、もはや笑うしかないPL一同。
もちろん一発目は避けられず、HPが一撃で半分以上吹き飛ぶアミ。(GM「これでも、打撃点の出目低めなんですからね!?」)
GM:2発目は…(ころころ)あ、普通ですね。命中19です。
アミ:はい、カーウンター!! カーウンター!!! カウンターしまーす、拳でいくぜ!!
リアトリス:駄犬、なんで君そんなにカウンターに対する信頼が厚いの?
アミ:見てろよみてろよー!? 命中(ころころ)19!!!同値!!!
(一同、一瞬の沈黙)
アミ:……。カウンターするときって、有利なのってカウンターする側される側どっちだっけ。
マリーナ:ちょっと待ってね~。……ルルブ2p236、カウンターの表記。「この時、通常の回避力判定とは逆に、《カウンター》を試みる側が能動側、先に近接攻撃を試みた側が受動側となります」。
アミ:あっ。
GM:……はーい、じゃあメカメックス有利なので、2発目も当たります、攻撃時の出目は「12」固定になるので、最大ダメージの24点物理をどうぞ。
アミ:んぁあー!!!!!!!
リアトリス:合掌。
一発目時点でHPが10点になっていたアミは、この一撃でHPが-13に。(※アミの防護点は1点)
アミ:……生死判定します。出目3以下出たら死にます。よろしくお願いします。
“ヘーゼル” :どうしてこんなことに。
アミ:(ころころ)……出目10!!ちゃんと生きた!! でも気絶してるのでばたり。
“ヘーゼル” : あ、アミさーん!!! よくないけど生きててよかったですー!!
リアトリス:アミが倒れていくのを目撃して、流石に「あっ」って顔してる。いや、まさかね……
GM:まさかここでピンゾロチェック以外の生死判定を見ることになるとは……。
その後、メカメックス脚部のロケットパンチ2発はヘーゼルに飛び、2発ともリアトリスが受けます。
リアトリス:はは。本気で「駄犬を選ぶか子犬を選ぶか」って戦場になってて笑っちゃうね。(※アミをかばっていたら、リアトリスはこの攻撃でヘーゼルをかばえてなかった)
アミ(気絶):け、結果オーライ???
マリーナ:アミ、前向き~。
GM:物理で23点と、16点!
リアトリス:……防護点と防御の泡で17点ずつ止めて、6点だけダメージ受けた。現在HP43!
GM:固っ。……えっ、固っ。
リアトリス:タンク舐めるなー? どんどん攻撃してくれ。鎮静(↓)楽素も溜まって美味しいから。
この後のメカメックス頭部の「水鉄砲」はカルキノス胴体に着弾。
精神抵抗判定をファンブルするという事故もありましたが、12点ほどダメージを受けるだけで済みました。
レジスト・ボムの効果で水・氷属性が-4されるのが大きいです。
【3ラウンド目:PC側】
マリーナ:GM~。これ、「ハイドロカノン」って、気絶してる人にもあたる? 具体的にゆーと、マリーナはアミがこれ以上死体蹴りされるのかどうかを気にしてる。
アミ(気絶):ひえっ。
GM:死体蹴りしたいわけじゃないですしねー……。流石に「あたらない」でいいですよ。
アミ(気絶):ほっ。
マリーナ:おっけー。でもまぁ、回復はしとこっかな。起こすときにHP1だと怖いし~。
というわけで、マリーナは制限移動で3m前へ出て、魔晶石を割りつつ自分とアミに対してキュア・ハート。マリーナ自身はHP40まで、アミは気絶中ですがHP8まで戻ってきました。
マリーナ:このラウンドでハイドロカノン撃たれるから、アウェイクンしてる暇があるかはわかんないんだけどね~……
アミ(気絶):それでもありがとー……
一人アタッカーが気絶中、このラウンドでもう一回大ダメージが飛んでくる見込み……となかなか厳しい状況。
PLはいったんここで緊急会議を開き、「やっぱりアミが起き上がった時にかばえた方がいいから、リアトリスが0m地点に近づいておく」方向で同意しました。
そんなわけで、ヘーゼルはロケットパンチの範囲から外れるように制限移動で3m下がりつつ、メカメックス頭部に狙撃を宣言。
リアトリスは逆に制限移動で3m前進しつつ、カルキノスがシンバルを叩き防御の泡を出すいつもの挙動。本人は溜まった楽素で蛇穴の苦鳴、頭・左胴体・左脚部に魔法ダメージを与えていきます。
GM:今のダメージで、メカメックス左脚部落ちました!
Pl一同:おおっ。
リアトリス:よし、攻撃障害消えた! ガイゼリック、頼むよ!
ガイゼリック:はいはい、言われずとも。頭対象で、必殺攻撃Ⅱ行くぞ!
この攻撃で、頭部のHPは14点削れて残りHP70。
コア部位が削れ初めて、PCたちとしては少し終わりが見えてきました。
ただ、問題はこのラウンドを耐えきれるかで……
【3ラウンド目:敵側】
GM:メカメックス胴体、みなさんお待ちかねのハイドロカノンでーす!
“ヘーゼル” : 全然待ってませーん!
GM:一番後ろの人が対象なので……今回もマリーナさん狙いかな。ほかの方は巻き込まれ判定どうぞ!
ちなみに、この時点での配置はこんな感じ。
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0m地点:メカメックス・ガイゼリック・アミ
4m地点:カルキノス&リアトリス
13m地点:ヘーゼル
14m地点:マリーナ
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さて、一回目のハイドロカノンで対象になったのは、マリーナ(起点)、ヘーゼル、ガイゼリック。
精神抵抗はマリーナとガイゼリックが成功、ヘーゼルが失敗となりました。
GM:ダメージは水・氷属性で20点ですね。
マリーナ:マリーナは半減して10、さらにレジストボムの効果で-4して6。よかった、余裕ある~。(HP : 40 → 34)
ガイゼリック:おう、生きてる。(HP : 40 → 34)
“ヘーゼル” : 5m流されながら16点受けます~……。いたい。(HP : 33 → 17)
GM:あ、じゃあ今ヘーゼルさんが一番後ろになったので、2発目のハイドロカノンはヘーゼルさん起点ですね。
“ヘーゼル” :ひょえー!?
2発目のハイドロカノンの対象者はヘーゼル(起点)、マリーナ、リアトリス、カルキノスはさみ。
精神抵抗はカルキノスはさみ以外は失敗せず、幸い流される人はいませんでした。
ダメージも、今回はレジストボムの効果を入れると13点(半減の場合は5点)と控えめ。
そのあとの水鉄砲もカルキノスはさみ狙い。魔法ダメージ17点と結構高ダメージだったのですが、ぎりぎりHP2で耐えました。(カルキノス「アリガトウレジストボム!」)
そのあと右脚部のロケットパンチもなぜかカルキノスはさみ狙いだったのですが、そこはリアトリスがかばい、何事もなく済みました。
【4ラウンド目:PC側】
ガイゼリック:こりゃまあ、あとは頭に集中攻撃して落とせばいいか。
リアトリス:だね、とりあえず攻撃組は打点を出しとこう。
ガイゼリックがマッスルベアーを掛けなおしつつ、必殺攻撃……しようかと思ったところ、メカメックスが意外な俊敏性見せて回避。ギズさんぶちギレ。
ギズ:「ぶっころしてやる!!!!」(一同笑)
リアトリス:「落ち着きなって、お父さん」人族って怖いなあー?
リアトリスはギズをなだめつつ、自分は相変わらずシンバルをカルキノスに叩かせ、楽素が足りたと言いながら蛇穴の苦鳴で地味に頭・左胴体・右胴体のHPを削っていきます。
“ヘーゼル” : 頭を狙撃します! クイックローダー+バーストショット+ターゲットサイト+キャッツアイでMPが0になった。命中は(ころころ)6ゾロ!
GM:(ころころ)避けられるわけがない~!
“ヘーゼル” : みててくださいマスター、えーい!(ころころ)回って、(ころころ)22点。狙撃の効果でダメージ2倍して44点魔法ダメージです!
一同:おお!!
GM:残ってるHP、半分以上吹き飛びました……。今HP26です。
アミ : つよいいいい
“ヘーゼル” : これが狙撃ですよわかりますか!!!!
リアトリス : さすがによくやった。撫でてあげよう。
“ヘーゼル” : わんわん!(喜び)
アミ:(つっぷして、水にぷかぷか浮かびながらサムズアップしてる)
リアトリス:なんで駄犬は水に浮いて……あっ。ハイドロカノンで腰まで水が来てるのか。カルキノスに乗ってるから全く意識してなかった。
アミ:図的に、あたし、そろそろ溺死しそうよね……。
マリーナ:んー。じゃあ、被害状況かくに~ん。HPがまずいのは~……こいぬさんとカルキノス(はさみ)と、倒れてるアミ……かな。
アミ:……ぶっちゃけ、あたし、ほっといてもいいよ。下手に起き上がる方が危ない気がする。
マリーナ:マリーナもそう思う~。ん~。次のラウンドはほぼ前衛にしか攻撃飛ばないから、HP12だけどこいぬさんもほっといていいね。カルキノスは魔法生物だからマリーナ回復できないし、リアトリスとギズにキュア・ハート!
今回回復で、前衛二人はほぼ全快。勝ち筋が見えてきたかもしれません。
【4ラウンド目:敵側】
このラウンドは、リアトリス(防護点高い)とガイゼリック(回避高い)だけが前衛を張っていることもあり、ハイドロカノンが来ないラウンドなのもあり、特に危なげなく敵の攻撃をいなしました。
強いて言えば、カルキノスのハサミが水鉄砲を食らってHP-10までいき、さりげなーく壊れてたりしますが……(リアトリス「か、金で買える命だからヨシとする!!」)
余裕が見えてきたPCたちは、すぐに攻勢に転じます。
【5ラウンド目:PC側】
リアトリス : やってしまえーおじいちゃん!!
ガイゼリック:おう、ぶっ殺してやる。頭狙いで必殺攻撃Ⅱ。命中は(ころころ)23!
GM:(ころころ)当たります! いやまあ、防護点高いんで流石にまだ死なないとは思いま、
ガイゼリック:(ころころころころころころ)(ルームに鳴り響くダイスの音)
PL一同:おおおおお!?
GM:……なんかすごい回ってない?
ガイゼリック:おっしゃ!!! 物理ダメージ35点どうぞ!!!
GM: ……(計算中)……防護点9、さっきまでのHPは26。ぴったり0で落ちました。
PL一同:おおおおおおおおおおおおおお!!!!
PL一同、歓声。
アミ : 神!!!
“ヘーゼル” : やったー!!お疲れ様でしたー!!
リアトリス : 流石のバルバロスもこれには拍手。……うん、人族にも勇士はいるものだな。ちゃんとギズの名前は覚えておこう。
GM : ガイゼリックの会心の一撃で、巨大魔動機は崩れ散っていく……
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