第10話 脚光日和
なんてことだ。私にとって最悪な日になりそうだ。
どうしたもなにも今日は私が
そもそも私は
はぁ。こうなればいずれの日に偽の聖女を用意してと。
私はあくまでも偽の聖女の裏で糸を引く存在に――
そうと決まればさっさと休憩時間中に見つけないとな、逸材を。
今は無理だ。私が嫌いな脚光を浴びている。はぁ。平和にした貢献力か。
なんと二国の王様から称賛されたけどまだまだ平和は遠いと思い断った。
今の私はあくまでも勘違いをさせてしまったという罪滅ぼしからきている。
決して聖女として率先した訳じゃない。それを解ってくれるのはシルヴァだけ。
そもそも私に友達や親友はいない。シルヴァと言う家族だけだ、いるとしたら。
実に悲しいけどそれが現実だ。本来の聖女は孤独の中で祈りを捧げるだけだ。
私はまだ優しくして貰っている。実績があるからだろう。でも脚光は嫌だ。
いかにして脚光を逸らすかは私の腕次第だ。ああ。早く休憩時間になればいい。
聖女としての脚光度が上がれば上がるほどに私への重圧は半端ないものになる。
それは嫌だ。私は気楽に生きたい。ああ。早く聖女から抜け出せれますように。
無駄な祈りだなんて言えない。今の私は皆の希望だもの。このまま行かないと。
どこも戦争は嫌だと思う。でも自由を野放しにすれば自ずと正義が出てくる。
新しく出来る産業革命は人を殺める凶器になりうる。元の世界がそうだった。
私が出来ることは規格外なりに存在をアピールし平和を訴えていくだけだ。
むしろ史伝に残るくらいの規格外があった方がいい。この力は平和の為に使う。
私は絶対に悪落ちしない。信念を持って対応していくつもりだ。これが私の道。
だれにも邪魔はさせない。いつかはくるであろう平和のために私は戦い続ける。
先手のない世界を築き上げるんだ、私の力で。世界平和を実現するまで祈る。
それも今の私でしか出来ないことだ。たとえ私が聖女嫌いでも祈り続ける。
そうと決まれば疲れた体に鞭を打って頑張ろう。それが世のためになるのなら。
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