第7話 戦争間近

 初陣ういじんまであと少しだ。


 私とシルヴァは最後の特訓をしていた。


 なんの特訓かと言えば宙に浮いたりする魔法だ。


 宙に浮く魔法などは魔力を操作する必要があるのだとか。


 かなり難しいけどこれを習得しないと馬に頼り切りになる。


 それも出来れば避けたかった。私は私自身の力で成り上がりたい。


 この戦争は正直に言うと馬では役不足だろう。それに馬術が下手だった。


 だからこそに! 私は! これに賭けるしかなかった。


 シルヴァの教えは的確で私はなんとか宙に浮くことが出来た。


 魔力だけはだれにも負けないし私はこれで某アニメみたいになるんだ。


 シルヴァ自身が言うには速く動いたことがないから未知の領域だって。


 私はなんとしてでも未知の領域を突破し某アニメさえも超えるんだ。


 じゃないと間に合わないし面目が立たない。始まる前に終わらせないと。


 はぁ。私が二人いればいいのに。こういう時に某アニメみたいになったらな。


 はは。現実逃避はやめておこう。それにこっちの世界はド田舎以上だ。


 魔法に頼り過ぎているのかは判らないけど機械文明が進んでいない。


 と言っても今の私は聖女の国にいるから外の世界についてはなんとも言えない。


 どっちかと言えばスチームパンク系に近いのかも知れない。列車はあるみたい。


 ということは産業革命が起きるのはあともう少しか。激動の時代を生きる私。


 あはは。なんつって。って冗談を言う余裕があったのか。私。ちょっとショック。


 周りは痺れているような感覚に襲われているのに私は戦争経験してないからな。


 凄く軽いのだろうな、周りからしたら。そこはしっかりと反省し次に活かそう。


 私が思うに初陣で成功を収めるには時間との勝負だ。私は絶対に負けないから。


 その証拠に私は宙に浮きつつ移動するを制覇した。それもかなり速かった。


 それはもうリニアもびっくりの速さだ。これならいつでもどこでも行けそうだ。


 問題は味方にせよ敵にせよ宙に浮いていたり凄まじい勢いで動くと目立つ。


 私は大聖女や女神になんかに憧れてません! 脚光はいらないから自由がいい!


 だから私は今を頑張るし明日という平和を信じている。未来志向で生きたい。

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