第6話 宣戦布告
ああ。遂にきてしまった。
二国と聖女の国以外の同盟国が宣戦布告してきたのだ。
これからは戦争をするための準備期間に入るだそうだ。
そうじゃないと民にも大きな負担をかけてしまうんだとか。
二国の民と聖女の国の民が私に凄まじい脚光を浴びせてくる。
やめて! 見ないで! 私は聖女じゃないの! とは言えない。
あはは。だからこそに私とシルヴァは出来ることをし備えていた。
シルヴァ曰く私ほどの魔力を保持しているのは魔王くらいだとか。
え? 嘘……。この世界には魔王がいるんだ。知らなかったな。
なんでも噂でしか聞いたことがないけどとんでもなく強いんだって。
ほう。魔王と言えばRPGだな。はは。私はクリアさえ無理だな。
とくにアクティブタイム系は苦手だ。やはりここはターン制の方が。
とはいえこっちでは死と隣り合わせだ。本当に気を付けないと駄目だな。私。
宣戦布告された以上は陣営を組むのだろうから争いが始まる前にやりたい。
そう。私の唯一無二の初期魔法で闘争と言う息の根をきらしてあげるんだから。
でも私の思考は複雑だった。本当にクレーターが出来るのかというジレンマだ。
もしも出来なかったらと思うと嫌な汗が本当に出てくる。私って汗かきだっけ。
ふぅ。それに心なしか。緊張を覚え始めた。震えはないけど心臓が高鳴る。
はぁ。私が聖女になったせいを晴らすためにはシルヴァの力がいる、絶対に。
この子も念のために戦場に連れていこうと思う。あ。私はどうなんだろう?
何度もしつこく訴えかけたけど私が戦場に出れなきゃ意味がないじゃないか。
ああ。早く。戦場に出れるようにならないかな~。指を
これは私の
とにかく私は無責任には終わりたくないだけ。本当の本当に聖女なんて無理。
そんな大役をまさか私がするだなんて自分でも思わない。はは。私は最低かな。
でもこうなった以上は私なりの罪滅ぼしをする。勘違いさせてごめんなさい。
これから二国と聖女の国でなにが起きるかなんて解らない。平和って尊いな。
早く! 戦場に出れる許可がほしい! じゃないと私は! 私は! もう!
はちきれそうな思いを胸に私はいつかは始まる戦を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます