第4話 同盟破棄!?

 恐ろしいことになってしまった。


 遂に二国と聖女の国以外の同盟国が私たちを敵とみなした。


 このままだといつ攻められても可笑しいはない。


 ここは私も頑張らなきゃ! じゃないと複雑な気分だ。


 それにしてもケットシーのシルヴァ曰く私の魔力はやばいらしい。


 人には判らない魔力感知をシルヴァは出来るようだ。


 なんとも凄い特技を持っている。でも本当に凄いのは私らしい。


 うーん。私が転移する前の国は比較的に安全安心だったからな~。


 こっちにきてから一回も闘ったことがないよ。どうしよう。


 そもそも魔法ってなに? どうやったら使えるの? 謎だよ。謎。


 とにかく私が自衛してあげないとせっかくの正義が崩壊しちゃう。


 だからここは魔法が使えると言っていたシルヴァに弟子入りした。


 今は私と一緒に魔法の訓練中だ。いくら聖女でもこれくらいはしたい。


 本当は駄目だと頑なに言われるけど私とシルヴァは秘密の特訓をする。


 祈りが終わった後に必ず休憩時間をくれる。悪いけどそこを狙った。


 多分だけど本当はばれているのかも知れない。でも無責任にならない為だ。


 頑張ろう。こうなった以上は責任を果たし私が皆を護らなくちゃ。


 だけどシルヴァ曰く魔力があるだけで魔法の素質はないと言われた。


 ショックだったけど私は頑張るよ。なんなら夜中にこっそりと抜け出すよ。


 そうでもしないと大勢の人が亡くなってしまう。それは絶対に避けたい。


 ここは休まずに訓練をし続けていずれシルヴァに認めて貰うんだから。


 たとえシルヴァが眠たそうにしていたとしても私は起こし続けるんだから。


 いつも以上にやる気を見せた私は本当に魔法を習得してみせるんだから。


 本当の本当に聖女は嫌。でも戦争はもっと嫌だ。とくに先手を取るなんてない。


 私にどこまで出来るかなんて判らない。だけど私は私の道を歩き続けるんだ。

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