第2話 聖女の国! 爆誕!

 あはは。凄いことが起きた。


 なんと二国の間に半中立国を設けてそこを聖女の国にするのだとか。


 うう。私は聖女なんてやりたくないよう。


 荷が重くて今にも逃げたいけど脱走は重罪らしい。


 しかも聖職者が嘘を付くは駄目で私は逃げれなくなった。


 もしも嘘を付いたら死罪だそうで私はきたことをかなり後悔した。


 唯一の楽しみと言えばドレスアップがし放題なところだけど。


 本当はチヤホヤも脚光も浴びたくはない。


 ああ。モフモフが恋しい。ああ。イケメンはどこ?


 という訳で聖女の国の聖女は私です。ああ。ややこしい。


 主にすることは祈りをすることだ。日々の暮らしに希望を。


 半中立国は二国に護られている。聖職者の国にするつもりらしい。


 つまり聖女である私を中心に戦争のない世界を守り抜く気のようだ。


 戦争は自衛のみと決めたらしい。これから正義の軍勢になるらしい。


 はは。私がこの世界に与えた影響はもう神懸りなのかも知れない。


 とはいえ急に方向転換をしたせいで同盟国は不服を申し入れてきた。


 下手をすると同盟が破棄されて二国と聖女の国が攻められるかも知れない。


 それは嫌だ。絶対に阻止したい。仕方がない。ここは聖女の仕事をこなそう。


 とはいえ私の影響力はまだ世界に轟いていない。うーん。どうしたらいいのか。


 あの二国は戦争よりも私に正義を訴えさせる気のようだし。


 このままだといつ戦争になっても可笑しくない。とにかくここは速さが命だ。


 一人も犠牲を出さずに進行するには絶対に馬がいる。あとで馬術の訓練しとこ。


 じゃないと私に説得力がない。世界を一つにするにはまだ時間が掛かりそうだ。


 はぁ。この聖女の呪いからは抜け出せそうにない。私はただ一般人でありたい。

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