リターンじゃけえ

第1話

A「けっこうな数、パロディにしましたね」

B「そうですね。まだ途中ですが」

A「世界文学のパロディが多い」

B「有名な作品を選ぶようにはしています」

A「国(地域)別で見ると……」

B「日本、中国、インド、ヨーロッパ、ロシア(ヨーロッパだけど)、アメリカ合衆国、南米、アフリカ、そして、ソビエト連邦」

A「まんべんなくっていう感じですね」

B「まだ、手つかずのものもあります。たとえば、イスラム文学(アラビア文学)、オセアニア文学とか」

A「そうか……」

B「あの、はなしは変わるんですけど、パロディにしない作品があるんです」

A「どんな作品ですか」

B「①ヒロシマ・ナガサキ②重篤な病③深刻な作者」

A「ははあ。いわゆる三禁ですね」

B「僕は原則、上の三つはパロディにはできないです」

A「ほかにはないんですか」

B「あります、あと二つ」

A「なんですか」

B「④流行作家の作品、そして最後に⑤主観でなんとなくパロディにしない作品です」

A「なるほど」

B「『リターンじゃけえ』は『ギーターンジャリ』タゴール(印)のパロディです」

A「気づきました」

B「ここまで書いてきて、一度振り返ってみたくなって。でも、ゴールではないです」

A「タゴールであって、ゴールじゃない、みたいな」

B「そうですね」

A「次はなんのパロディですか」

B「内緒です」

A「そうですか。ありがとうございました」

B「こちらこそ、ありがとうございました」