絶景2

春嵐

花弁が散る。

ここから、始まった。そして、ここで終わる。

生きた。せいいっぱい、生きた。多くの命を眺め、多くの声を聞いてきた。

わるくない生き方だった。幸せだった。人の営みに、寄り添うことができた。

最後の散り方は、とにかく、ひたすら、派手に。多くの人の心に、残るように。

次生まれ変わるとしても、また、木がいいなぁ。

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絶景2 春嵐 @aiot3110

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