第45話「へい SAY」
僕の友達は通称「へい」である。
「いつも へい へいとうるさいけどHEYという意味か?」
「ちがうよ ヘイ」彼はSAYする。
「なんだよ ヘイって?」
「甲乙丙の丙みたいなもの へい へい へい」
「はい はい はいということか…お前俺を馬鹿にしてるのか?」
「へい」
「へい ヘい 分かりました 改めます」
「へい」彼はセイする。
僕の友達はいつも塀越しにしか話しかけてこない。
「だって高い塀なんだもん!」「礼!」
或る日彼は塀をよじ登り僕に話しかけて来る。
「何しに来た?」
「やっと乗り越えたよ へい」一見会っている会話。
「戻れ」
あと何年この塀の中で、彼と看守の僕は同じこと繰り返せばいいの…HEY 誰か教えて!!昭和からへいSAY、霊話の如く「ヘイ 和」は続く…ふたりだけ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます