第34話 ばんば馬

ばんば馬が思い荷物背負って坂道を上がる。


「それいけ それいけ 上れ上れ」


サラリー馬が重い荷背負って人生を進む。


「それ出世 それ蹴落とせ もっと稼げ稼げ」



周囲は煽り、望み託し、将来への希望を賭ける。



「あなた その程度だったのね」


「ひひーーん」瀕死同然だった。


「もう愛想尽きたわ」


「ブル ブルッ」


寒気と共に馬車馬のように『ばんば馬』は人生の車輪を回し続ける詩化ない。

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