第16話 チュー禁
2049年、我が国は完全に往瞑化していた。
自動車や電車、バスや飛行機など既存の移動手段が全て存在しなくなり、移動手法は瞬時瞬間移動のみ。
道もなくなり、空中に電チューだけが存在した。
電線は無い。
「ウー ウー --」
「しまった捕まってしまった」
ぼくは警察官の指示に従い切符を切られる。
「チュー禁違反ですね」
「確かに」
ぼくは、うかつにも公衆の面前で『チュー』いわゆる『KISS』をしてしまった。
「一巻の終わりですな」
「はあ」ポリ ポリス
僕の罪は重かった。
だって、空中統括警察署長令嬢である婦人警官と路上でチュー禁もみ消ししちゃったから…禁断の接吻
「確かに節操なかったな」
来年には電チューもなくなる。電チューに隠れて禁じ手をすることもできなくなる。今のうち思い切ってやっていこうゼ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます