幼なじみ2


「今年の七夕も叶わない……。


 神様はなんでこんなことしたのかな?」


 そんな独り言を吐いている私は、毎年欠かさずに書いている願い事がある。


 それは


〈また一緒に笑えますように〉


 という願い事。


 生まれた時からいつも一緒だった幼なじみの斗希ときと中一で喧嘩別れして以来、一度も会っていない。


 会えないから。


 彼は遠く遠く、空の上に行ってしまったから。


 神様は不公平だ。


 彼のことを先に逝かせてしまうんだもの。


 仲直りをするチャンスくらいくれてもいいじゃん。


 私のことを庇って事故で亡くなった斗希のことを考えては、その度に神様を恨んでしまう。


 意味なんてないのに。


 私がただ愚かなだけなのに。


 それを認めたくない自分が思考を止めてしまうんだ。


 だから、今年こそは、心から笑えるように頑張ろう。


 斗希がいなくても大丈夫なように。


 一人でも笑えるように。

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