同級生

「あーぁ。もうこことはお別れか〜」



 私は明日、遠いところに引っ越しする。



 最後に琉に会いたかったな。



るい。好きだよ。ずっとずっと」



「なに告白?」



「え……」



 私がこぼした言葉を、それを向けた相手に直接聞かれた。



 後ろに琉が立っていた。



 どうしよう、絶対バレてるよね?



「あ、あの、これはなんでもないか___」



「俺も、お前のこと、ずっとずっと好きだから」



「今、なんて?」



「お前のことが好きだ。お前が引っ越してもずっと、俺はお前を思い続けるから」



 私は、その琉の優しい言葉に思わず涙した。







「俺と付き合って」





「……はい!」





 ここにいる最後の時間、君と過ごせて幸せでした。





 私は絶対、君を忘れない。






 君も、忘れないで。

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