同級生2


「あれ? まだ電気ついてる」


 私は今、先生に呼び出しされて職員室に行った帰りだ。

 もうみんな帰ってていい時間だと思ってたんだけど、誰かな?


「あの〜誰かいるんですか?」


 呼びかけても返事はない。

 でも規則的な寝息が聞こえてきた。風矢ふうやくんだ。


「風矢くん! 起きてー。もうみんな帰ってるから」


「ん? ……だれ?」


「れなだよ。同じクラスの」


「ああ、れなちゃんか。起こしてくれてありがとう。最近、君のせいで寝不足なんだよね」


「え、私?」


「うん。れなちゃんのこと、ずっと考えてて寝れないんだ」


「な、なぜ?」


「うーん。好き、だからかな。好きな子のことは、いつでも考えちゃうもんでしょ?」


「え、えぇぇ!」


「れなちゃん、俺と付き合って!」


「う、そ……」


「ううん。ほんとだよ」


「よ、よよろしくお願い、します」


「うん! よろしくね」


 恋の出会いはいつも分からない。

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