後輩

「バイト終わったー!」

今日の4時間バイトも終わり

帰路についていると

「せーんぱい♪」

先輩?ここ学校の近くだし先輩なんて俺以外にいっぱいいるよな

うんうん俺じゃない

「せーんぱーい?」

ほら先輩返事してやれよ

ゴスッ

「いった!誰だよ!」

「私です。無視しないでくださいよ先輩」

「なんだお前か」

こいつは北村由衣

一個下の後輩でやたらと俺に絡んでくる

常にあざとい仮面をかぶっているので男子からは絶大な人気を誇っているが

女子からは嫌われているため俺と同様友達が少ない

「いや先輩なんて俺以外にいっぱいいるし俺と仲良い後輩なんて一人もいないし」

「私がいるじゃないですか~」

「え?お前?誰だっけ?北沢?」

「先輩酷いです~わすれないでくださいよ~私は北村由衣です~」

「おうそうか覚えとくわじゃあな北中」

「ちょっとせんぱ~い」

相変わらずこいつめんどくせえなバイト終わりで一番会いたくないやつなんだけど

「なんだよ俺今疲れてるんだけど」

「じゃあ私が癒してあげます♪」

「いやだ。お前といるともっと疲れる」

「それはないですよ先輩」

いやだってね?ほら、あざといじゃん

うるさいじゃん

疲れるじゃん

Q.E.D.証明完了

「やっぱいいです聞きたくないです」

「そうか、じゃあな。俺は帰る」ピューン

「あ…待ってくださ…」

「由衣ちゃーん。あんな奴より俺らと一緒に帰らね?タピオカ飲も!タピオカ!」

「うっせぇ死ね」

「え?」

「なんでもないです♡待ってくださいせんぱーい♡」ピューン

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