バイト

「おーい晴樹!4番テーブルさんの出来上がったぞー持っていけー」

「はーい!」

ここは俺のバイト先の1つ

大人気ラーメン屋チェーン店「らあめん風月ふうげつ

学校から駅に行く間にあるため部活帰りの学生がよく来てくれている

もちろんあいつも

カランカラン

「いらっしゃいやせー…て拓哉か、いらっしゃい。いつものか?」

「おう。頼むよ」

「おー拓哉君いらっしゃい」

「店長さん。いつもお世話になっております」

「今日もゆっくりしていきなよ」

「はい」

拓哉は部活終わりに必ず来てくれる

そのおかげと俺の親友だからか店長も仲良くしてくれてる

「すいませーん!」

「はーいただいまー!」

今日も忙しくなりそうだ

________________________________

やっと休憩時間だ

「晴樹君。お疲れ様」

「先輩。お疲れ様です」

彼女は俺の先輩 藤木沙希ふじきさき先輩だ

学校も同じでマドンナと呼ばれる存在だ

そんな先輩が働いているので先輩目当てでくるやからも少なくはない

店長も気に入っていてほぼ看板娘状態だ

「はい。まかない。店長さんが晴樹君に持っていけって」

「ありがとうございます。すいませんわざわざ持ってきてもらって」

「いいのよ。店長に言われたからとは言え私もやりたくてやったんだから」

こんな風にいつも俺に気をかけていてくれる優しい先輩だ

「沙希ちゃん。7番カウンターさんのオーダーとってきて!」

「はーい!それじゃ晴樹君。休憩しっかりとってね」

「はいありがとうございます。」

「うん!」

「先輩」

「なに?」

「いってらっしゃい」

「も~大げさだよ~」

そう言って彼女は笑いながら仕事に戻った

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