サッカー部のエースが陽キャ?そんなの固定概念だ
あ~学校やだな~
制服なんて堅苦しいのなんで着なきゃいけないのさ
ま、俺の学校私服校なんですけどね
てへぺろ
うん気持ち悪いね
相当気持ち悪い
「ハル!」
「ん?」
「お昼奢って!」
「いやだ」
「私の処女あげるから!」
「いらないし道端でそんなことを大声で言うなビッチ」
「ビッチ言うなし!こんなこと言うのハルだけ!」
「へーへーそーですか」
なんであの娘は平気でそんなこと言えるんですかね
ぼくしんぱい
ガララララ
「よう晴樹」
「おう」
こいつは小笠原拓哉
拓哉は小4の頃転校してきた
初めはド陰キャでなんだこいつと思っていたが喋ってみればかなり面白い
サッカー部の次期エースと部内では噂されるほどめちゃめちゃ上手い
その割には目立たないが
隠れて狙ってるは女子は多いそうだ
雪乃が言ってた
ちなみに俺は帰宅部
バイトしてるから部活なんてやってらんねえよ
「そういや昨日のワン〇ース読んだか?」
「あやっべまだ読んでねぇ」
「またバイトか?無理すんなよ」
「うるせえ夏までに稼ぐだけ稼いでたっぷり遊ぶんだ」
「そりゃまたご苦労なこった」
そのとき、教室のドアが空き、
『ザ・先生』と言った眼鏡かけたアラフォーのおっさんが入ってきた
「HR《ホームルーム》始めっぞーみんな席に着けー」
「「「うい~」」」
みんな適当な返事をして指示にしたがう
返事を返すくらいみんな真面目なやつばかりだ
「えー先日、本校のサッカー部が市内の大会で優勝し県大会への出場が決まった。このクラスの唯一のサッカー部、小笠原とその他のサッカー部員に向けて拍手!」パチパチ
教室が拍手に包まれる
小笠原本人はこういうのは苦手だが嫌いじゃないようで下にうつむき後頭部をかきながら頬を赤らめる
「えーそして、そろそろ今週末から期末テストで、その後再来週からは夏休みだ。お前ら、気を抜かずに勉学に励みたまえ。以上!号令!」
「起立」
ガタガタ
「気を付け、礼」
「「「あざっしたー」」」
HRが終わると各々席をたち一限の準備を始めたり友達と喋りに行ったりする
俺は拓哉のところへよった
「拓哉、県大会出場おめでとう」
「ありがとな」
「お前次期エースなんだろ?かっこいいところ見せてくれよ」
「そういうのいいよ。俺には似合わない。」
こんな消極的なエースみたことない
サッカー部のエースっつーとクラスでばか騒ぎしてやっすい笑いとってるんじゃないのか?(偏見)
俺はそういうやつ嫌いだな
でも拓哉は違う
ま、俺も拓也のことエースエース言っていじってるけど実際そんなことで見たことは一回もない
数少ない大切な親友だ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます