第7話 オッサンとフレンドになる

 会社にゲーム機を持ち込むとは考えてもみなかった。


「何やってんだー?」

「無人島で色々やって開拓するゲームっす」

「流行りのやつかー」

「そっすね」

「面白いかー?」

「面白いっす。最近ずっとやってます。オッサンはゲーム機持ってないんすか?」


 上司とこんな会話をするとは夢にも思わなかった。


「俺はソシャゲ専門だからなー」


 と、オッサンはスマホを操作し、


「けど俺も買ったぞー」

「マジすか」

「決済済みー」


 こうして俺はオッサンと互いの島を行き来するようになった。 




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る