第4話 既読もつかない

 プレハブ小屋のロッカーを片付けただけでその日は退勤となり、「第80期新入社員」のグループに、俺は愚痴がてら報告のメッセージを送った。


>まさか二日目に異動になるとは思わなかったわー

>屋上のプレハブで汚いオッサンとふたりだけの部署なんだけどさ


 返事どころか既読もつかない。

 部屋のベッドでゴロゴロして、まどろんでいた。

 気付けばかなりの時間が経っていて、ようやく既読がついたと思ったら――


>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。

>**は退会しました。


 20人以上いた「第80期新入社員」のグループは俺だけを残して全員が抜けていた。眠気が吹っ飛びぞわりとした感触が背筋を走り抜けた。


「ワケわかんねーんですけど……」

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