第4話 既読もつかない
プレハブ小屋のロッカーを片付けただけでその日は退勤となり、「第80期新入社員」のグループに、俺は愚痴がてら報告のメッセージを送った。
>まさか二日目に異動になるとは思わなかったわー
>屋上のプレハブで汚いオッサンとふたりだけの部署なんだけどさ
返事どころか既読もつかない。
部屋のベッドでゴロゴロして、まどろんでいた。
気付けばかなりの時間が経っていて、ようやく既読がついたと思ったら――
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
>**は退会しました。
20人以上いた「第80期新入社員」のグループは俺だけを残して全員が抜けていた。眠気が吹っ飛びぞわりとした感触が背筋を走り抜けた。
「ワケわかんねーんですけど……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます