8. あなたのほほ笑み (3137)

とほくあれば 姿すがたえず つねごと いもまひは 面影おもかげにして


(遠くにいるので 姿は見えない いつものように あなたのほほ笑みは ぼんやりと浮かんで)

巻12 3137番



旅中の男が、遠い女を思って詠んだ歌だろう。


「いつものように」というのは、旅に出てからいつもということだろうか。


実際には会えない、大切なあなたのほほ笑みはいつも思い出しています、という。


大切な人の笑顔が、この歌を読む私たちにも思い出されてくるようだ。






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