乱丁データ24
我ながら珍しく連日の手記になる。度々ある事ではあるのだが、昨日はただ時間を無駄にしただけだった。
コーヒーを飲んで気持ち悪くなって寝ただけ。
改めて文字にするとなかなかの威力だ。
しかし、私には無限に等しい時間がある。
幸いなことに私は孤独や終わらない生にストレスを感じない。
そうなると無駄という概念から再定義しなければならない気もしてきた。
そもそも無駄というのは限りあるリソースを無益に消費することである。
ならば無限の時点で消費という概念そのものが消えるわけだから、無益に浪費しようと無駄では無いはずだ。
例えば地球にいた頃の酸素。空気。実際には無限ではなかったが、限りある資源と認識していた人間はほぼいなかったろう。汚れることは気にしても、使い切ってしまうかもしれないと考えていた者は。
なら私が時間を含む全てをどのように使おうとも、勿体なさや無駄を感じる必要は無い。
ただ効率性を求めていく過程で、あるいは目的として、無駄を無くすことは娯楽に繋がる。
もしも自分の他に人間が一人でもいたなら共通意識の形成にも一役かっていたかもしれない。
なるほど。様々な物を消費しながら生きていくのは生物としての前提であるが、人間だけはそれを抑えることが本能になっていたのかもしれない。
地球外からの超マクロ視点では、いいことだとも悪い事だとも言えないが、人間とはなかなかに規格外の生き物のようだ。
いや、私が存在している時点でわかっていたことか。
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