僕のきっかけ

「小説書けるなんてすごいね。二人の小説、とてもおもしろかったよ」


 二人から読んでほしいと頼まれた物語は、嘘偽りなく本当に面白かった。


 子どものころ、小説は人が書くものではなく、自分とは全く違う神様みたいな存在が創り出している。そんな風に思っていた。

 神様が創っているのだから、面白くて当たり前だという意識さえあった。

 だが、自分と同じ中学生が書いた物語。これまで一緒の時間を生きて、同じように成長してきた二人が、一から創り出した物語。


 僕は本当に衝撃を受けた。


 二人の小説は文句なく面白かった。

 今思えば、子どもながらに稚拙なところはたくさんあったし、内容の齟齬や言葉遣いに間違いもあった。


 だがそれでも、二人の物語は本当にわくわくさせられた。


 柄にもなく興奮し絶賛していると、二人は恥ずかしそうに笑いながら言ったのだ。


「そんなに小説が好きなら、お前も小説書いてみれば?」


「きっと楽しい小説書けると思う」


 二人の何気ない言葉。

 僕が小説を書くことのきっかけとなった、言葉。



    Θ    Θ    Θ



 思い出したくない、それでいて忘れていいはずもない出来事が、頭に過ぎる。


 キーボードを打鍵していた指が止まる。そして同じボタンを何度も押して、もう何度目になるかもわからない最初の行へと戻ってくる。


 ここは僕がバイトしているお店、カフェ緑山。

 岡山県と他数県に数店展開している老舗のカフェだ。落ち着いた雰囲気と広々とした内装、コーヒーや紅茶などの豊富なメニューが人気で、毎日多くのお客さんで賑わっている。

 土曜日の今日、シフトは早朝からお昼過ぎまでで、お店としては最も繁忙な時間帯を担当していた。


 お客さんが少なくなりシフトを終えた僕は、店長に断りを入れて店内に戻る。店の一番端にあるほとんど人を案内することがないテーブルで、パソコンを広げて打鍵しているのだ。

 カフェ緑山は高速無線LANが常時無料開放されている。小説を書く上では調べ物が必要になることも多く、重宝している。


 カフェ緑山には、普通にお茶をしに来る人もいれば時間を潰しに来る人もいて、僕のようにパソコンを持ち込んで作業をする人もいる。


 僕が使っているノートパソコンは、入学祝いにと両親が買ってくれたまま、ほとんど使うことのなかったものだ。

 

 さらに机の上には、自分で持ってきて二時間以上がたち、すっかり冷めてしまったブラックコーヒー。


 ……それといつの間にか、目の前でにこにこと笑いながら、こちらを見る一人の少女。


 シフト開けに一人でこの席を使わせてもらっており、もし仮に他の席が埋まるようならすぐに店を出て行くようにしている。

 しかし現在、それなりに人はいるが、それでもまだ席に余裕はある状態。

 それなのに目の前に座る少女は、僕の向かいに座り、楽しげに興味深そうにこちらに視線を投げている。


 きっかり十秒ほど見つめ合ったところで、長々とため息を吐き出してノートパソコンの画面を少しだけ下げる。


「……なにしてるの?」


 やっと開いた口で尋ねると、少女は笑みを絶やさないままおっと目を丸くした。


「ようやく気がついてもらえましたか。もう小一時間くらいこうして叶太さんを眺めてるんですけど、気がついてもらえなくて」


 勝手に同じ席に座っている少女、桜葉未来はあっけらかんと言ってのける。

 未来の前には、カフェ緑山名物ジャンボパフェのグラスが置かれている。空っぽ。一人で完食したようだ。

 集中のしすぎ。それは僕にとって直すべき悪癖だ。


 ため息を落としながら冷め切ったコーヒーを飲み干す。


「それは悪かったね。声かけてくれればよかったのに」


「いえ、たまたま来てみたら叶太さんが真剣な表情で作業をされていたので、邪魔をしてはいけないと思いまして」


 それなら同じ席に座ろうなどとは普通思わないと思うのですけどね。


 げんなりとしながらため息を落とし、開いていたテキストファイルを閉じる。保存せず終了をクリックし、画面にはパソコンに最初から入っていた青空の画像が表示された。


「もう書かれないんですか? 本当にお邪魔でしたか?」


 少し心配げな声で尋ねてくる未来に、僕はノートパソコンを閉じながら苦笑いを浮かべる。


「大丈夫。全く書けてないから」


 未来はきょとんとしながら目をぱちぱちと瞬かせる。


「やっぱり小説を書くのって難しいんですか?」


 好奇心に満ちた質問がきた。

 小説を書いていることを誰かに言うと、よくされる質問だ。


「多くの人に評価してもらえる小説を書くのは、難しいと思うよ。だけど小説を書くだけなら誰でもできる」


「でも、小説って結構な文章量ですよね。それを書くのってやっぱりすごい才能がいるんじゃないですか?」


 その気になったらなんでもやれるという奇天烈少女から、才能とかって言葉が出ると複雑だ。あのバスケ部の一件だけで、どれだけバスケ部員の心をへし折ったと思っているのか。


「たしかに小説長編一本を、小説のルールや誤字脱字、正しい日本語、基本的なストーリー構成などを全て踏まえて書き上げるってのはそれなりに難しいと思うよ。でも僕は、一番大切なのは才能とか文才とかじゃないと思う」


「それはなんですか?」


 尋ねられて少し考え、口を開く。


「小説を一本書き上げるだけの意志、かな」


 まだ暖かいノートパソコンに触れる。


「これはどんなことにも共通していると思うけど、最終的にはそれを実現するまで続けられるかどうかだと思う。続けられなかったら、どんな目標であれ達成はできない」


 それが才能だ。そう言ってしまえばそうなのかもしれない。

 だが、最後までやり続ける意志は、本人の意思次第に誰でも持ち得るものだと思っている。

 意志を持つことができなかった人から止めていく。

 意志を持ち続けることができたのなら、続けていける。


「夢を叶えるって、結局そういうことだと思うから」


 何気ない言葉が、未来ではなく自分自身に返ってくる。

 未来に視線を戻すと、未来は感情の読みとりにくい笑みを浮かべていた。


 そのとき、僕らの横に人がやってきた。

 モデルを思わせるすらりと細い長身の女性だ。栗色の髪をうなじで縛って背中に流した、落ち着きある雰囲気をまとっている。

 カフェ緑山の美人店長、加藤早苗さんである。


「どうかな。執筆ははかどっているかな?」


「まあぼちぼちです」


 加藤さんもおかしそうに笑う。


 手に持っていたトレイに僕と未来のカップを取り下げて、代わりに新しいコーヒーを置いた。


「いつもお仕事頑張ってくれてるから、サービスだよ。こちらの可愛い彼女さんにも」


 未来がきょとんと首を傾げ、途端に顔を真っ赤にした。


「え、えっとあの……っ。ありがとうございます」


 ちょっとその返事は肯定していることになっちゃうよ。


「ありがとうございます。でも誤解がないように言っておきますけど」


「彼氏彼女じゃない」


 僕の言葉を遮り、他のお客さんに迷惑にならないように声を発したのは、手が空いた瞬間に突撃してきた天音だ。僕と入れ替わるシフトで働いている。


「お姉ちゃん勘違いしないで。この二人付き合ってないから」


「そ、そうでしたそうでしたっ。付き合ってませんよ」


 はっと我に返り、首を千切れんばかりに縦に振る未来。

 そうでしたってなんだろう。


 加藤さんはいたずらっぽい笑みを浮かべる。


「おや、そうなのかい? 仲むつまじく話をしているから、てっきり付き合っているのかなと。お似合いだと思うけど」


「そんなことない」


 あまり表情は変えずともぶすっと口をとがらせる天音を余所に、加藤さんは未来に笑いかける。


「このカフェで店長をしている加藤だ。よろしくね」


「さ、桜葉未来です。未来って呼んでください」


 いつも通り名前押しをしながらぺこりと頭を下げる。


「未来ちゃんか。これからも春木君をお願いね」


「そんなお願いいいから。お姉ちゃんお仕事たまってる。お仕事戻ろう」


 加藤さんの背中をぐいぐい押しながら、バックヤードに連行していく天音。

 去り際にこちらを睨みつけて一言。


「他のお客さんの迷惑になるから騒がないように」


 一番うるさいのはあなたです。

 その言葉を、加藤さんが持ってきてくれた熱いコーヒーと一緒に飲み込む。

 集中しすぎた反動で少し鈍くなっていた頭が、徐々に鮮明になっていく。


 未だに顔を赤くしてあたふたしている未来の反応が面白い。


 こちらからは口を開かずにただ眺めていると、耐えきれなくなった未来が口を開く。


「て、店長さん美人さんですね」


「そうだね。加藤さん目当てに通うお客さんもかなりいるんだよ」


「もしかして叶太さんもそれでここで働いているんですか?」


 途端にぬめりとした視線とともに冷ややかな言葉が向けられる。


「違うよ。僕は元々、ここに小説を書きに通ってたんだ。中学生のときにね。家より執筆に集中しやすかったから。それで高校生になったらすっかり顔見知りになった加藤さんに、アルバイトしてくれないかって声をかけられたの」


 お小遣いのほとんどを通うためだけに費やしていた僕は、このカフェでも相当目立っていたと思う。そんなことを気にしていたら、何時間も執筆で居座るなんて真似できないけど。


「天音ちゃんがお姉ちゃんとお呼びしてましたけど、もしかしてご結婚されているんですか?」


「いや、加藤さんは天音の従姉なんだ。天音がここで働いているのもそれが理由かな。中学時代から手伝っていたし」


「なるほど。つまり叶太さんは加藤さんと天音ちゃん二人を狙っていると」


 ……今の話の要点がどうなったそうなるのか。


「君に小説を書くのは無理だね」


「私は小説を書こうと思いませんよ」


 そう言って未来は楽しげに笑った。


「でも天音ちゃんがここでお手伝いをされていたのに、叶太さんはここで執筆されていたんですか?」


「……まあ、いろいろあってね」


 未来は不思議そうに首を傾げていたが、やがてにっこりと笑って両手を合わせた。


「でも、叶太さんがまた小説を書いている姿を見れて私は嬉しいです。今日は有意義です」


「そりゃあ何日も学校さぼってたら、どんなことでも有意義だろうけど」


「さ、さぼりじゃないです。本当に体調を崩していたんです」


 恥ずかしそうに顔を赤くしながら否定する未来に、僕は小さく息を吐いた。


「それで、本当に体はもう大丈夫なの?」


 高校生になるまで生きられないと言われていたという未来。

 あんな話を聞かされてしまえば気にするなという方が無理である。どれだけ重度なものだったのかは素人の僕にわからないが、本人に深く聞くこともできない。


「ええ、もうすっかり。でもずっとベッドから起きられなかったんで、本を二十冊くらい読んで過ごしてましたけど」


 ……それって本当にさぼりじゃないのかな。

 数日で二十冊も読むとは相当な読書量だ。本当にやることがなかったらしい。しかしそんなことをしているあたり本当に大丈夫なのだろう。


 僕は深々と息を吐き出した。


「最後に会ったとき、言ってたよね? 君は夢を持っている人がわかるって」


「……はい。そうです」


 少し寂しそうな表情を浮かべながらも、未来は頷く。


「信じてもらえないと思いますけど。本当です」


「別に信じないと言ってないよ」


 そう答えると、未来は意外そうに目を丸くした。


「信じて……くれるんですか?」


「自分から言い出したくせになにを言っているの? 世の中には不思議なことなんてたくさんあるでしょ。僕は自分がわからないものを、いちいち否定したりするつもりはない」


 実際に気にしている部分、聞きたいのはそこではない。


「僕に夢があるって、見えるっていうのは本当なの?」


 未来の表情がすっと真剣みを帯び、その双眸が僕へと向けられる。


「今もはっきり見えています。輝いて見えるんです。叶太さんはしっかり夢を持っています」 


 確信を得ているように言い切る未来。

 やはりその表情からは嘘や冗談といった感情は欠片も見当たらない。


 僕の夢。そんなこと、今は意識なんてしていない。

 全て終わった今になって、もしかしたらあれは夢だったのか疑問になるほど。

 しかしそれでも、ここにノートパソコンを持ってきてなにかをしようとしていること。それが、その答えになるのだろう。


 コーヒーをもう一口飲み、乾き始めた喉を潤す。


「君が僕に近づいてきたのも、それが理由なんだよね?」


 なぜ僕と友だちになりたいのかと尋ねたとき、未来は言っていた。僕が輝いていたから友だちになりたかったと。


「それも、あります」


 少し歯切れ悪く、未来は苦笑しながら答えた。


「他にも理由があるの?」


「……私は、夢がある人なら誰でも友だちになりたいと思っているわけではありません。夢を持っている人は、瀬戸高にもたくさんいますから」


 それでも僕に話しかけたのは、未来なりになにか理由がある様子だが、その先は告げずに自分も一口コーヒーを飲んだ。

 ブラックで少し苦かったのかわずかに顔をしかめたので、僕は備え付けのシュガーポットを未来の方に押しやった。

 未来は少し恥ずかしそうに笑ったあと、角砂糖を二つとってカップの中に落とす。


「でもそれなら、僕に構うのは止めた方がいいよ。やっぱり無意味だ」


「……どうしてですか?」


 尋ねられるが、なんと答えていいか迷う。


「僕は確かに小説を書く。でも、その先になにか夢をもってやってる訳じゃないんだ。だから別に小説は、僕の夢って訳じゃ」


「別に私は、小説が夢なんて言ってませんけど?」


 言葉につまり、未来がにんまりと笑う。


「私は夢を持っていると言っただけで、その夢が小説関係とは言っていませんよ」


 たしかに、なんの夢かを言及された覚えはない。

 未来はその小さな手で包み込むようにカップを握った。


「夢があるかどうかと聞いたとき、真っ先に思い浮かんだものが夢だと、私は思っています。本当に明確にやりたいものがなくて、ただ漠然と幸せになりたいとかお金持ちになりたいとか、そういう人もいるとは思うんですけど、叶太さんはやっぱり違いますよね」


「……」


「叶太さんはどうして、そんなに自分の夢を否定しようとするんですか?」


「……否定したいわけじゃ、ないと思うんだ。ただ僕は、小説を書くっていうことが、自分の夢だと思えない」


 先ほどまで執筆していたテキストファイルは、保存されることなくデータの海に消えている。

 どれだけ向き合おうとしても、自分の夢が小説にあるとは思えなかった。


 でも――


「夢があるって言われて小説を意識するっていうのは、やっぱり僕の夢ってそうなのかもね」


 その言葉は、意外にもすんなり心の中から出てきた。


「ただ最近、なかなか思うように小説が書けなくってね。今日も書けてないんだ」


「それなら、いつか叶太さんが小説を書けたときは、私にも小説見せてくださいね」


 言われて、少しだけ考える。

 そしてスマホを手早く操作し、未来にラインで一つのアドレスを送る。


 ぴこんと、未来がポケットに入れていたスマホが電子音を響かせた。


「これは?」


「僕が今まで書いた小説を載せているサイトだよ」


 未来は目を丸くした。


「いいんですか? クリエイターの人たちってあまりこういうの、顔見知りには教えないって聞いたことがあるんですけど」


「僕は別に隠してるわけでもないしね。瀬戸高の文芸部には、僕の部活じゃなくて正式な方ね。そっちの文芸部の掲示板には、このアドレス公開されてるんだ。第二文芸部の活動ですって。あっちの文芸部の人たちも、ネットに上げている人はアドレスを公開してるんだよ」


 匿名性の問題もあるが、不特定多数の人に小説を読んでもらえるというのは貴重だ。

 当然、ネット小説と書籍小説では書き方も読み味も違ってくるので一概にはいえない。

 それでも、一人でも二人でも読んでもらえて、あわよくば感想をもらえるというのは、執筆をする上で大きなモチベーションとなる。


「気が向いたら読んでくれると嬉しい。コメントしてくれてもいいよ」


「わ、わかりました」


 ややぎこちなく、少し戸惑ったように声を上ずらせて未来は頷く。

 休んでいる間に小説を二十冊も読んでいるのだから、小説を読むのに抵抗なんてないはず。一体なにを動揺しているのか。


「無理にとは、言わないけど……」


「い、いえ、すいません。そういうことではないんです。絶対に読ませてもらいます」


 首を縦にぶんぶんと振りながら、未来は嬉しそうにスマホの画面を見つめていた。


「さて、そろそろ帰るかな」


「もう書かれないんですか?」


「これからお店が混んでくる時間だから、その前に帰らないとね。それに、どうやっても書けないときっていうのはあるんだ。だから場所と時間を変えて、またやってみるよ」


 無理にでも書いた方がいいときもあるが、今はそういうときではない。

 まだ期限まで少しだけ時間がある。どうにかそのタイムリミットまでに書いてみよう。


 机の上に置かれていた伝票を二枚とも取る。

 未来がえっと声を上げるが、僕は気にせずレジに向かう。

 レジでスタンバっていた天音に伝票をまとめて出した。


「一緒に」


「いやいや叶太さん。自分のは自分で……」


「復帰祝いだよ」


 未来がお金を出すよりも先に、ちょうどよくあった小銭を天音に手渡す。


「そんなに必死にアピールしなくても」


「男子として当然のことです」


 数日前が給料日だった。財布はうるおっている。


「ご、ごちそうさまです」


「いえいえ。じゃあ引き続き頑張って」


「お疲れ」


 天音に軽く手を振り、外に出る。

 頭上には、雲一つない青空が広がっている。


「そういえば」


 駐輪場から自分の自転車を引っ張り出しながら口を開く。


「バスケ部の話、聞いた?」


「いえ……」


 未来は言いよどみながらも、僕が次になにを言うか、わかっているようだった。


「あのときの先輩たち、あれから部活出てきてないんだってさ」


「……そうですか」


 悲しそうに目を伏せながら、未来はあの日バスケをしていた腕に触れる。


「叶太さんは、私が一部の人からどう呼ばれているか、知っているんじゃないですか?」


「……『夢喰い』のこと?」


 秋を帯びた風が僕らの体を撫でていき、未来が暗い顔で俯いた。


「いつも、そうなんです。夢を馬鹿にする人を許せなくて、他の人の夢を壊してしまう。そんなことをするべきじゃないって頭で考えてても、どうしても、押さえられないんです」


 そう話す未来の表情はとても悲しげで、それでいて辛そうだった。


「あの先輩の人たちも、夢を持っていたんです。淡い光だったんですけど。きっと、それはバスケットボールに関わるものだったんだと思います。でも、私と試合をしたあと、あの二人からは、夢の輝きは失われていたんです。私が、あの二人の夢を、食べてしまった……」


 夢を喰らう少女。

 それは夢を思うからこそ、許せないからこそやってしまうこと。


 辛そうに、それいて寂しそうに、未来は目を伏せていた。

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