第9話 夢空の下で

「管制塔に地下があるなんてな」


「まぁ、私達もこの周辺で防衛していた時に初めて気づきましたがね」


現在、アルジェリアにRA国が建てた第4空軍基地の地下2回にいる。


「それでウェルズさん、これからどうするんです?」


「とりあえず、今日は穏便にしましょう。敵軍の勢いは留まることを知らないようですしね。」


「了解しました。」


アルジェリア陸軍とディビィレットとグルコホースのタリバリン中隊員の2人はその日を凌いだ。


翌朝 5:26分


地下行きの扉が爆発する音が聞こえた。


「今のは…不味いですね」


「地下行きドアが破壊されたんだと考えます」


「他に出口は?」


「東・西に1つづつ脱出経路があります。そこからなら…」


「待ってください」


待ったをかけたのはディビィレットだった。


「どうした、ディビィレット」


「考えがあります」


「ディビィレットさん、お願いします」


「挟撃を仕掛けます。」


「挟撃ですか…なるほど」


「二手に別れて、裏取り部隊が敵を引き付け始めたと同時に正面部隊は突撃・殲滅をします。敵部隊も準備はしていると思われるので一筋縄では行かないでしょう」


「俺はその案に乗るぜ!ディビィレット」


「ありがとう、グルコホース」


こうして、挟撃作戦が始まった。


正面部隊はウェルズ率いるアルジェリア陸軍兵が8人。

裏取り部隊はディビィレット、グルコホースとアルジェリア陸軍兵6人の編成だ。


「こちらディビィレット。ウェルズさん、用意は?」


「こちらウェルズ、大丈夫だ。」


「では、引きつけをお願いします。私たちが到達するまでに2分程かかるので、耐えてください」


「了解です、ディビィレットさん」


正面部隊が動き出し、敵と交戦し始めた。


銃撃音が聞こえた瞬間、裏取り部隊が動き出した。裏取り部隊が目指すのは1回の地下行き通路前広場だ。

ディビィレット達は急いで向かった。


「こちらウェルズ。敵の攻撃が激しくなった。タンク役も1人致命傷をおった。」


「了解。現在管制塔入口付近。後50秒耐えてください」


「了解!」


敵兵も正面部隊によって少しずつ数を減らして言ったが、敵の指揮系統に乱れが生じなかった。


正面部隊が瀕死の兵を殺ったタイミングで、裏取り部隊が突撃した。


地下行き通路前広場には8人の敵兵が隠れており、裏取り部隊はすぐさま殺しにかかった。




しばらくして大人しくなった。

敵兵を殲滅したのだ。


「ウェルズさん。被害は?」


「兵士2名軽症、1名重症、1名死亡です」


「そう…ですか…」


「仲間を死なせてしまったのは私の責任です。」


「ウェルズさん。そんな事は無いですよ」


「ディビィレットさん…」


「今は目の前のことに集中しましょう」


「…はい!」


戦闘が終わった約3時間後の8:30分。

ディビィレットとグルコホースは本国に帰還することとなった。


「ウェルズさん、今回はありがとうございました。本当に助かりました」


「とんでもないですよ!助かったのはこちらの方ですよ!」


「ウェルズさん、この戦争が終わったらRA国に来ませんか?」


「グルコホースさん…それはとても嬉しい限りです!是非そうしたいと考えています!」


「では、終戦後に会いましょう。ウェルズさん!」


「はい!」


2人は自機に乗り込み、本国へと帰投した。

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