第8話アフリカ大陸侵攻作戦 アルジェリア編
基地に戻って来た矢嶋・グスコーニュ・ラニーニャの3人はきゅうりおろしが先行配備を急いでいたアヴェンヌの第5改良型「 RA-AF F-16A2 AVENNES-5S」を渡した。
ノーマルよりいくらか電子機器が強化され、探知距離と被発見性も向上している。
3人はこの5Sを受け取り、矢嶋とグスコーニュはモロッコに再び向かった。
ラニーニャは西サハラへ向かった。
一方その頃アルジェリアで奮闘している2機が居た。
「グルコー、そっちの殲滅は終わったか?」
「あぁ、終わったよディビィレット」
そう、サルデニャ・グルコホースとディビィレット・サルターノ・ジェロータの2人だ。
たった1日で敵の侵攻を抑えたうえに、更には追い返すことにも成功していた。
敵は航空戦力をあまり投じず、海軍と陸軍の二軍が主力として上陸していた。
敵の対空網は非常に優秀で、1つ操縦ミスを犯せば撃墜される可能性すらあった。
しかし、今回のアルジェリアでの作戦ではディビィレットの戦略性が役にたったのだ。
ディビィレットは戦闘能力も他の隊員に引けを取らないが作戦考案・戦略の確立に非常に長けているのだ。
1部では「空飛ぶスーパーコンピュータ」とも言われている。
だが、ディビィレットだけではなんの意味も無い。
ここにその作戦を実行するパイロットがいてこそ、ディビィレットが立てた作戦の有用性が発揮されるのだ。
今回はグルコホースが随伴し、ディビィレットの指示通りに動き、被弾ゼロで作戦を完遂したのだった。
元々グルコホースは被弾しても被弾前と変わらない機動力と戦闘力を維持するので、あまり被弾に関しては気にしていないようだ。
ともかく、2人はアルジェリアに建設途中だったRA-AIRFORCE 第4基地へと降り立った。
「おい、グルコ。」
ディビィレットは管制塔内から双眼鏡を待ちいて遠方を除くグルコホースに呼びかけた。
「ん、どうした」
「先程の作戦はどうだった」
「全体的に見ればバランスが取れていたが…強いて言えば、対艦戦闘時の指揮が少し甘かったと思うな。こうして生きてるからいいものの、あと数秒気付くのか遅れていたら俺は今頃艦載式の艦対空ミサイルによって肉片になってただろうよ」
「あの時か、すまなかった。まさか敵艦戦にそこまでの能力があるとは思わなくて…今度何か奢るよ」
「お!マジか?!そりゃ嬉しいぜ!ちゃんと覚えてろよ!」
「あぁ分かっているさ」
次の瞬間館内で銃撃戦が突如と始まった。
「銃声?おいジェロータ。多分これはアルジェリア軍とTS国軍の戦闘だ。銃は持ってるな?」
「あぁ、腰と脚に2丁ずつ持ってるよ。」
「なら着いてこい。裏をかくぞ。」
「Ok、行こう。」
2人はRA国産の拳銃
「RADC-050-STARFIGHT」を両手に構え、裏を取りに動いた。
テレパシー拡張機能を使用し二人の間だけ脳内で通信をしている。
足音を限りなく少なくし、ドアを開ければすぐの所まで近ずいた。
《よし、突撃するぞ》
《了解》
《3…2…1…GO!》
2人は息を合わせドアを蹴り、突撃を開始した。
館内には銃声音が響き渡る。
敵兵はディビィレットとグルコホースの手によって殲滅された。
「ありがとうございます!私たちはアルジェリア陸軍の第113師団長、ウェルズであります!貴方たちは一体?」
「RA空軍タリバリン中隊員のディビィレット・サルターノ・ジェロータと私、サルデニャ・グルコホースです」
「おぉ、貴方たちが噂に聞くタリバリン中隊員ですか…今回はどうもありがとうございました。ここは危険なのでとりあえずこの地下に避難しましょう」
「分かりました。」
アルジェリア陸軍と2人は地下に避難した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます