第6話 アフリカ大陸侵攻作戦 モロッコ編
モロッコ担当になった矢嶋英樹とアブラハム・グスコーニュだった。
アルジェリア担当はディビィレット・サルターノ・ジェロータとサルデニャ・グルコホースで、西サハラからリベアまでの範囲を担当するのがハンヴェラ・ラニーニャ、ウェンズ・ディレクティブ・ガルタージョ、ゼッペン・ハイヤーとなった。
モロッコは現在、敵軍の猛攻により首都機能を失い、抵抗が出来ない状態になっている。
町は荒廃し、黒煙が立ち込めている。
広い範囲で燃え続けている場所もあり、現在も戦火の音が夢空まで響いている。
そんな中、モロッコ上空で2人は状況について無線を交わしていた。
「矢嶋さん、流石にこの量を相手に俺と2人だとキツくないっすか?」
「そうだね。だけど、先に2人である程度鎮圧が出来れば後から来る陸軍と海軍がしっかりと殲滅してくれるさ。そう思わないか、クスコーニュ。」
「まぁ、そうっすよねぇ~。俺たちが頑張れば後が楽になるってもんですよね!」
「そう言う事だ。グスコーニュ、私に着いてきなさい。仕掛けに行くぞ」
「矢嶋さん、了解っす!」
2機は右方向へと下降を開始した。
「矢嶋さん、レーダーに敵反応がありませんねぇ…ここまでの大規模部隊をモロッコに送り込んでくるわけっすから、敵機はいるはずなんっすけどねぇ」
「今レーダーに映っていなくても、そのうち探知するさ。それよりだ、グスコーニュは私の援護を頼むよ。」
「援護っすね、了解っす!敵機が来たら任せてください!」
「あぁ、頼むよ」
2機は下降先に居た敵陸上部隊を流れるように蹴散らし、同時反転。
そのまま西岸へと向かっていった。
だが、ここで問題が発生した。
「矢嶋さん!マズいっすよ!敵機が現れたっす!数は…たったの2機?!こ、これはもしかして」
「落ち着くんだグスコーニュ。君が思っている通りだよ。敵エースの登場だ。」
いきなり無線から敵パイロットの声が入ってきた。
「貴様らがタリバリン中隊に所属するパイロットか?いや、聞くまでもなかったな。さぁ、宴の始まりだァ!」
無線の直後、敵機からミサイルが発射された。
矢嶋とグスコーニュは同時に回避行動に入り、ミサイルの追尾から逃れた。
「お前たちが噂に聞く「
「お、知っていたのだな。私は連星の1人、アジェマーニ・ソラである!」
「同じく連星の1人カイレンス・ティレイヌだ!」
「「さぁ、心行くまで!」」
「矢嶋さん!これ、シンクロ《同時攻撃》が必要じゃないですか?!」
「そうだね!彼らに通用するかは分からないが、やらないよりはマシなはずだ。行くぞ、グスコーニュ!」
矢嶋とグスコーニュは全く同じく機動をし連星のすぐ上にまで詰めた。
する連星は急上昇をし2機とも失速をした。
「グスコーニュ!回避行動だ!あれはマズいぞ!」
「了解っす!」
グスコーニュの返事の後、失速したはずの連星が空中で水平を保ちながら回転し、ミサイルを発射している。
全方向に飛ばされたミサイルは全て矢嶋達に向かって行く。
2人は回避しようとするも、敵ミサイルの近接信管が働き、機体にダメージを受けてしまった。
「クッ…!なんだこの威力は」
「矢嶋さん!大丈夫っすか?!こっちもダメージは受けたっすけど戦闘に支障はないっす!流石きゅうりおろしさんっすね!」
「そうだな。帰ってらきゅうりおろしさんにお礼を言っておこうか。」
「そうっすね!」
いつの間にか、連星のはなった6発のミサイルが矢嶋に向かって来た。
「矢嶋さーんっ!!!」
グスコーニュは必死に矢嶋を呼んだ
しかし、回避使用にも出来ない距離だった。
「クッ…家族に会えぬまま死ぬのか…」
矢嶋はミサイルの爆発に巻き込まれた。
「矢嶋さん!アンタはまだ死んじゃダメだよ!」
無線から聞こえてその声は私が目標のひとつとしていた人物からの声だった。
「ラニーニャ…さん?!」
「そうだ!応援に来たぜ!」
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