第6話勇者と魔王の質問会

俺の華麗なる土下座が炸裂するも、魔王に慈悲は無いとばかりに追撃をしょうとするオーマちゃん。

その大ピンチを止めてくれたのは…


「もう、オーマもブレイブさんも先に行かないでよね。探したんだからね」

「我も身体を動かしたくなったのだ。許せ」

拗ねてますとばかりに頬を膨らませながら俺達を追いかけてきたユウちゃんだった。


セーフ!拗ねたユウちゃんのご機嫌取りでオーマちゃんも俺の事を忘れてる…はず…

ギャァァァ。すごい目があった!背後にゴゴゴゴゴって、文字が見えた!絶対オーマちゃんの目はまだ俺を許してねぇ!


「美味しい物をご馳走するので許してください」

「ふむ、結果次第で許そう」

取り敢えず料理で許して貰うことにした俺は、町にある商店街へと向かいながらチャットの仕方とかをレクチャー。


チャットは遠くに離れていても会話できる上に、テレパシーのように直接考えが頭に響くので任意の人物しか聞こえないようになっている。だから内緒話とかには便利なのである。後は似たような昨日でメールがある。特別な条件を満たすとプレゼントが届いたりする便利な奴である。


『で、ユウちゃん何で、使えない筈の爆裂拳のスキルを使えてたの?』

『アレは…えっと…そう…実家が古武術道場で習った技術をゲームで使ってみただけです』

取り敢えず歩きながら人に聞かれる心配の無いチャットで、気になる事を訪ねてみたのだが…いやいや、いかにも今考えましたって…設定を信じる奴が何処にいる?…ここにいます!俺は女の子の言葉なら嘘でも信じちゃうよ!只し、可愛い女の子限定な!

ん?と言うことはユウちゃんは現実でも爆裂拳を使えるからゲームでも使えたと?

考えるのを止めよう現実でスカート捲りをチャレンジ出来なくなる…


『で、オーマちゃんは無詠唱魔法や下級魔法の威力が可笑しかったけど、どうやったの?』

『どうやったも何も、我はユウの教習を見てる間暇だったのでアシストとやらをoffにして体内の魔力の流れを見て可能だと分かったからやったまでだ』

まるで、簡単に出来て当然とばかりのオーマちゃんの説明だが…

体内の魔力の流れとか始めて聞いたんだけど!試しにアシストをoffにして歩きながら試行錯誤していると暫くしてやっと俺にも身体の中に流れる多分……魔力…らしきものを感知できた…かな…と…思いたい…


この流れを把握し魔法に流し込む魔力の量を変えたりすることや形を操作する事で、魔法自体の形を変えたり威力が上げたり等魔法の改造が出来るとの事だが…いや、β版からしてる俺でも感知がやっとで操作なんて暫くは練習しないと無理だ。こんなの聞いたこと無いぞ。こんなのゲーム開始して1日足らずで出来るのオーマちゃんだけだ!


『あっ、本当だ。こんなのも出来るなんて本当リアルだな』

ユウちゃんは周りを明るくするだけの光の玉を作るライティングの魔法を使い。まるで昔からもやっている遊びのように猫や子犬の形をした光へと変えて遊んでいる。可愛いな……

訂正ユウちゃんとオーマちゃんだけだ。


って!何で聞いただけでユウちゃん出来てるの!後リアルだなって、リアルには魔法も魔力も無いからねぇ!

しかも、今無詠唱だったよね!前例の無い技術をまるで出来て当然とばかりに軽々使わないでぇぇえ!



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